診察室の裏側、のぞいてみませんか?獣医師が思うこと9選

診察室の裏側、のぞいてみませんか?獣医師が思うこと9選

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コラム
先日、Xに「獣医師やってて思うこと」という投稿をしました。
他愛ない、現場のつぶやきです。

それがなんと、15万回も表示されまして。
「分かる!」という同業の方の声や、「うちの子もそうです」という飼い主さんの声を、たくさんいただきました。

せっかくなので、一つひとつに解説をつけてみます。
獣医師の心の声、だいぶ漏れていますが、全部本音です。

1. 「食欲ないんです」って言うのに、おやつはモリモリ食べるのね


診察室あるある、第1位かもしれません。

飼い主さんは心配そうに「全然食べないんです」と言う。
なのに、よく聞くと、おやつだけはモリモリ食べると判明。
「あれ?」という空気になりますが、実はこれ、診察では大事な情報です。

「ごはんは食べないけれど、おやつは食べる」という場合、食欲がゼロなのではなく、選り好みや気分、あるいは「いつものフードだけが嫌」という可能性が見えてきます。
完全に何も口にしないのとは、意味が違うんです。

2. 飼い主さんの話がながーい!1日の出来事、最初から話さないで


朝起きてから今までの、1日を全部話してくださる飼い主さんがいます。
気持ちは、よく分かります。
心配だから、全部伝えたくなるんですよね。

ただ正直に言うと、獣医師が一番知りたいのは「いつから」「何が」「どう変わったか」です。
特に、次の4つが整理されていると、診察がぐっと進みます。

・食欲はあるか
・元気はあるか
・吐いたり、下痢をしたりしていないか
・いつもと違うところはどこか

とはいえ、長いお話の中に大事なヒントが隠れていることも多いので、結局、全部聞いてしまうんですけどね。

3. この咳は、心臓か、肺か、それとも別の原因か


咳の診察のとき、獣医師の頭の中はフル回転しています。

心臓が原因の咳か、気管や肺の問題か。
咳の音、出るタイミング、年齢、犬種、心臓の音。
いろいろな情報を組み合わせて、原因を探っていきます。

飼い主さんからすると「咳くらい」と思うかもしれませんが、咳は奥が深い症状のひとつです。
「夜だけ咳をする」「興奮すると出る」「季節で変わる」
…そんな情報が、診断の大きな手がかりになります。

だから、咳の動画を撮ってきてくださる飼い主さん、本当に助かっています。

4. 数値さがってる、えらいえらい!


血液検査の結果を見るときの、心の声です。

悪かった数値が下がっている。
それだけで、その日の疲れが吹き飛びます。
飼い主さんには冷静にお伝えしますが、内心では「えらいえらい!頑張ったね!」と、その子を抱きしめたい気持ちでいっぱいです。

数値の向こうにいるのは、その子と、投薬や通院を頑張ってきた飼い主さんです。改善は、みんなの頑張りの結果なんです。

5. 看護師さんたすけて、持ち上がらない(大きな子を保定する時の叫び)


保定とは、診察や処置のときに、動物を安全に支える技術のことです。

元気な大型犬や力の強い子が相手だと、獣医師ひとりではどうにもならない場面があります。
そんなときの「看護師さん、たすけて〜」は、日常茶飯事です。

看護師さんの保定は、本当に職人技です。
動物に負担をかけず、安全に、素早く。
獣医師は、看護師さんなしでは診療が成り立ちません。

6. レントゲン、ぶれるから動かないで


レントゲン撮影のときの、心の声です。

あと少し、あと少しでいい写真が撮れるのに…動く。
ブレた写真は診断に使えませんから、もう一回。

「動かないで〜」と心の中でお願いしながら撮っていますが、当の本人(犬・猫)は知ったこっちゃありません。
それでも、ピタッと止まってくれた1枚が撮れたときは、ちょっと感動します。

7. あばれても無駄です、あきらめなさい


採血や注射のとき、暴れて抵抗する子がいます。
怖いんですよね、分かります。

だからこそ、できるだけ短い時間で、安全に終わらせるのが私たちの仕事です。
「あばれても無駄ですよ〜、すぐ終わるからね〜」と声をかけながら、手は止めません。

終わったあとは、頑張ったね、と全力で褒めます。
抵抗されても、嫌いになったりはしません。
むしろ「元気なのは良いことよ」と思っていたりします。

8. わたしは敵ではありませんよ


初めましての子や、病院が苦手な子には、よくこう思います。

採血をする人、注射をする人、口の中を覗く人。
動物から見たら、私は「いやなことをする人」に見えるかもしれません。

でも、敵じゃないんです。
あなたの体を良くしたくて、ここにいるんです。

少しずつでいいから、伝わってほしい。
診察のたびに、そう願いながら接しています。

9. あぁかわいいねぇぇ、って心の声が漏れる


最後は、これです。

診察中、ふとした瞬間に「もう、かわいいんだからぁ!!」が声に出てしまうことがあります。
おじいちゃん犬ののんびりした顔、診察台で緊張しながらも頑張る子猫、飼い主さんにしがみつく姿。

獣医師も、ただの動物好きです。
むしろ、動物が好きすぎてこの仕事を選んだ人間の集まりです。

心の声は、だいたい漏れています。
聞こえていたら、すみません。

まとめ


他愛ない「あるある」ですが、その裏側には、全部理由と愛情があります。

獣医師はいつも冷静に見えるかもしれません。
でも頭の中では、心配したり、喜んだり、「かわいい」が漏れたり、けっこう忙しくやっています。

次に動物病院へ行くとき、先生の心の声を想像してみてください。
診察の時間が、少しだけ楽しくなるかもしれません。

「診察のとき、うまく伝えられなかった」「検査結果がよく分からない」など、動物病院で聞きそびれたことがあれば、ココナラの健康相談でもお話を伺っています。お気軽にご相談ください。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
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