1.自己紹介、長くなっていませんか
面接の冒頭で必ず言われる、
「では、簡単に自己紹介をお願いします」。
経歴を最初から話し始めて、気づけば3分以上話していた。
面接官が途中で時計を見た気がする。
そんな経験はありませんか。
逆に、名前と前職だけで終わってしまい、
沈黙が流れたという人もいるかもしれません。
2.なぜ自己紹介はうまくまとまらないのか
まとまらない理由は、自己紹介の役割がはっきりしていないからです。
経歴を全部伝える場だと思えば長くなり、挨拶だと思えば短くなりすぎます。
さらに、職務経歴書に書いたことをどこまで繰り返していいのか分からない。
その迷いが、話の長さをぶれさせています。
3.先に答えを言います
自己紹介は、経歴の説明ではなく
「このあと何を質問してほしいか」を示す場です。
つまり、面接の最初の1分で話の入口を自分で作っておくんです。
4.1分の自己紹介を組み立てる具体的な方法
まず、全体を3つに分けます。
・今までの仕事(約20秒)
・一番伝えたい実績(約30秒)
・この会社でやりたいこと(約10秒)
1分はおよそ300文字です。
原稿にすると、思ったより短いと感じるはずです。
次に、今までの仕事は一文にまとめます。
「〇〇業界で、法人営業を7年担当してきました」
在籍した会社を順番に説明する必要はありません。
それは書類に書いてあります。
そして、実績は1つだけ話します。
ここが一番時間を使う部分です。
数字と状況をセットにして、
面接官が「そこをもっと聞きたい」と思う形で止めます。
最後に、応募先との接点を一言添えて締めます。
「この経験を、御社の〇〇で活かしたいと考えています」
つまり、仕事・実績・接点。
この3つを1分に収めれば、その後の質問は自然と実績の話に向かいます。
5.受け取る側から見た「最初の1分」の本音
法人営業を10年やってきた立場から言うと、
商談の成否は、最初の1分でほぼ方向が決まります。
冒頭で会社概要を長く話す営業ほど、
お客様の関心は離れていきます。
逆に、
「本日は〇〇のコスト削減について、
1つご提案をお持ちしました」と最初に言い切ると、
相手はその話を聞く準備をしてくれます。
面接も同じです。
最初の1分で話のテーマが決まると、
面接官は質問を組み立てやすくなります。
つまり受け取る側から見ると、自己紹介は短さより、
次の話につながっているかが大事なんです。
6.例:長い自己紹介を1分に削ってみる
例えば、次のような自己紹介があったとします。
「〇〇大学を卒業後、A社に入社し、最初の3年は総務部に在籍しました。
その後、営業部に異動となり……」
これを3つの型に当てはめると、こうなります。
「法人営業を7年担当してきました。
前任者が2年連続で未達だったエリアを引き継ぎ、
初年度に目標の120%まで戻しました。
この立て直しの経験を、御社の新規開拓で活かしたいと考えています」
約130文字。
30秒ほどで話せて、面接官は「どうやって立て直したのか」を
自然と聞きたくなります。
7.自己紹介の補足知識
原稿は、丸暗記しないでください。
一字一句覚えると、
途中で一語つまずいただけで
全部が止まってしまいます。
覚えるのは3つの順番と、
実績の数字だけで十分です。
また、「1分で」と言われなかった場合も、1分を目安にしてください。
短すぎる分には、面接官が質問で補ってくれます。
手元に実績をまとめた資料があれば、
「詳しくはこちらにまとめています」と
話を資料につなぐこともできます。
8.まとめ
自己紹介は、経歴を全部話す場ではありません。
仕事・実績・接点の3つを1分にまとめて、
面接官に聞いてほしい話の入口を作ってください。
応援しています。