面接で必ずと言っていいほど聞かれる、
「あなたの強みは何ですか」という質問。
答えを用意していたはずなのに、
いざ口に出すと「責任感があります」「粘り強いです」
といった言葉しか出てこない。
言いながら、自分でも薄い答えだと感じてしまう。
面接官の反応も、どこか淡々としている。
そんな経験はありませんか。
2.なぜ強みを聞かれると言葉に詰まるのか
言葉に詰まる一番の理由は、
強みを「性格」で答えようとしているからです。
責任感、粘り強さ、協調性。
どれも間違いではありません。
ただ、どれも誰にでも言える言葉です。
面接官は1日に何人も候補者に会います。
その中で「責任感があります」は、おそらく何度も聞いている答えです。
さらに、性格は本人にしか分かりません。
面接官には確かめようがないため、聞いても判断材料にならないんです。
言っている本人も、それが伝わっていないことを感じ取るので、
余計に自信がなくなっていきます。
3.先に答えを言います
強みは、性格ではなく
「いつもやっている行動」で語るものです。
つまり、形容詞ではなく、
何をしたかの繰り返しこそが強みなんです。
4.強みを行動に置き換える具体的な方法
まず、仕事でうまくいった場面を3つ書き出します。
大きな成果である必要はありません。
「お客様に感謝された」
「トラブルを収めた」
くらいの出来事で十分です。
次に、その3つの場面で自分が何をしたかを書き出します。
ここで、共通する行動が見つかるはずです。
例えば、3つとも「相手の話を最後まで聞いてから動いた」
という共通点があれば、それがあなたの強みです。
そして、その行動を一文にまとめます。
「相手の話を最後まで聞いてから動くので、
的外れな対応をしません」
このくらい具体的なら、
面接官は入社後の姿を想像できます。
最後に、根拠となる場面を1つだけ選んでおきます。
「具体的には?」と聞かれたときに、
すぐに話せる状態にしておくためです。
つまり、場面を集める・共通点を探す・一文にする。
この順番で考えると、
性格の言葉を使わずに強みが語れるようになります。
5.資料を作る側から見た「伝わる言葉」の本音
企画書や提案資料を作る仕事をしてきた立場から言うと、
形容詞が多い資料ほど、中身が伝わりません。
「高品質」「柔軟な対応」「きめ細やかなサポート」。
こうした言葉は、書いた本人には意味があっても、
読む側には何も残らないんです。
伝わる資料は、形容詞の代わりに
数字や具体的な行動が書いてあります。
「24時間以内に返信します」
「導入後3か月は月1回訪問します」
読んだ人が、
自分の目の前で起きることを想像できる言葉です。
自己PRも同じです。
つまり作る側から見ると、
強みが伝わらないのは中身がないからではなく、
形容詞で包んでしまっているからなんです。
6.例:「粘り強いです」を言い換えてみる
例えば、営業職の方が
「私の強みは粘り強さです」と言いたい場合。
まず、粘り強さを発揮した場面を思い出します。
一度断られたお客様に、
半年間、月1回情報を送り続けて、最終的に契約をいただいた。
そこから行動を取り出すと、
「断られた相手にも、定期的に役立つ情報を送り続ける」
になります。
これを一文にまとめると、
「一度断られたお客様とも関係を切らず、
定期的に情報をお届けして、
次の機会につなげることができます」
「粘り強い」という言葉は一度も使っていません。
それでも、粘り強さは十分に伝わります。
7.強みを考えるときの補足知識
強みは1つに絞ってください。
3つも4つも並べると、
結局どれも印象に残りません。
面接で話すのは1つ、
聞かれたら2つ目を出す、くらいで十分です。
また、自分で強みが見つからない場合は、
周りの人に聞いてみるのも有効です。
「私に何か頼むとしたら、どんなこと?」
と聞くと、自分では当たり前すぎて
気づいていなかった行動が出てきます。
なお、応募する職種に合わせて強みの見せ方を変えることも大切です。
同じ「話を最後まで聞く」でも、
営業なら「お客様の本当の課題を見つけられる」、
事務なら「依頼の意図を取り違えない」
と言い換えられます。
行動は同じでも、相手にとっての意味が変わるんです。
8.まとめ
強みは、性格ではなく行動で語るものです。
うまくいった場面を並べて、
そこに共通する自分の行動を探してみてください。
それが、あなたにしか言えない強みになります。
応援しています。