美容室に行く前に、SNSやウェブサイトなどで髪型を探す方って多いですよね。
「これかわいいな」
「こんな雰囲気にしてみたいな」
と思って保存したものの……
美容室に着いた途端、
「この写真、見せるのちょっと恥ずかしいな」
と思ったことありませんか?
モデルさんが自分より若かったり、すごく綺麗な人だったりすると、
「こんな髪型にしたいって言ったらどう思われるかな……」
と、スマホを出すのをためらってしまう。
美容師を20年やっていますが、実際こういう方は結構いるんじゃないかなと思います。
でも美容師側からすると、
髪型の写真は、全然見せてもらって大丈夫です。
むしろ私は、見せてもらった方が分かりやすいことも多いです。
モデルさんと同じ顔じゃなくて当たり前です
「このモデルさんみたいな顔じゃないから……」
と気にする必要はありません。
美容師も、写真を見せてもらったからといって、
「この人、このモデルさんと同じになりたいんだ」
なんて思っているわけではありません。
見ているのは、
前髪なのか。
長さなのか。
顔まわりなのか。
毛先の軽さなのか。
カラーなのか。
それとも、髪型全体の雰囲気なのか。
その写真の中に、お客様の「好き」が隠れていないかな?
というところを見ています。
※「注意点」美容師によってはその画像を見て、はいわかりました!といってカット始める方も多いですが、わたし的にはそういう方はちょっと不安です。
ちゃんとどういうところが良いとか聞いてくれるでないときは自分から言う必要があると思います!
なので、20代のモデルさんの写真を40代・50代の方が持ってきても、私は特に気になりません。
逆も同じです。
年齢よりも、
「この写真の何が好きなんだろう?」
という方が大事なんです。
写真とまったく同じにできないこともあります。
ここは美容師として、ちゃんとお伝えしておきたいところです。
写真を見せれば、必ずその髪型とまったく同じになるわけではありません。
髪質、毛量、クセ、生え方、現在の長さ、ダメージ状態などは一人ひとり違います。
そして、切るハサミも違います。
すきバサミと一つの種類かと思ったらすごーく種類があるのでどんなのを使っているかもわかりませんし、全く同じにはなりません。
写真ではパーマっぽく見えても、実際にはアイロンで仕上げている場合もあります。
ブリーチが必要なカラーかもしれません。
だから美容師は写真を見ながら、
「この長さならできそう」
「この部分は少し変えた方が扱いやすそう」
「この雰囲気を残して、こちらの方が似合いそう」
と考えます。
個人的には、写真は完成図というより、美容師とイメージを共有するための材料くらいに考えてもらうのがちょうどいいと思っています。
「この髪型にしてください」じゃなくても大丈夫。
写真を見せるときにおすすめなのが、一言だけ付け加えることです。
例えば、
「この前髪が好きです」
「この顔まわりの感じが好き」
「長さより、この柔らかい雰囲気が好きです」
「ここまで短くしなくてもいいけど、こんな感じにしたいです」
これだけでも、美容師はかなりイメージをつかみやすくなります。
逆に、
「ここは好きだけど、これは嫌」
でもOKです。
「この髪型かわいいけど、前髪は作りたくない」
「このくらい軽くしたいけど、結べる長さは欲しい」
こんな伝え方でも十分です。
写真は1枚じゃなくても大丈夫
これもよく聞かれるのですが、写真は何枚か見せても大丈夫です。
むしろ私は、
「気になる写真が何枚かあるなら全部見せてください」
と思っています。
例えば3枚見せてもらって、
髪の長さはバラバラ。
モデルさんもバラバラ。
一見すると全然違う髪型。
でもよく見ると、
「全部、顔まわりが軽いな」
「前髪は全部こんな感じだな」
「全体的に柔らかい雰囲気が好きなんだな」
と共通点が見つかることがあります。
そこから、
「もしかして、こういう感じがお好きですか?」
と話を広げられる。
これも美容室でのカウンセリングの大事な部分だと思っています。
逆に「嫌な髪型」の写真もヒントになります
これは意外かもしれませんが、
「こうなりたい」という写真だけじゃなく、
「こうなるのは嫌」という写真も参考になります。
「トップがペタンとするのは嫌」
「毛先がスカスカになるのは嫌」
「丸くなりすぎるボブは嫌」
など。
前回の記事でも書きましたが、髪型って「やりたいこと」だけで決めなくてもいいんです。
やりたくないことを消していくと、似合う髪型が見えてくることもあります。
それでも写真を選べない方もいます
ここまで読んで、
「そもそも、どの写真を選べばいいのか分からない……」
という方もいると思います。
それも普通です。
SNSを開けば、髪型の写真なんて何百、何千と出てきます。
見れば見るほど、
「こっちもいい」
「これもかわいい」
「でも自分に似合うのかな?」
と分からなくなることもあります。
そんなときは、無理に一人で決めなくても大丈夫です。
美容室に行く前に、一緒に整理するサービスを作りました
以前このブログでも紹介しましたが、ココナラで**「美容室へ行く前の髪型相談」**を始めました。
「気になる髪型が何枚かあるけど、どれがいいか分からない」
「自分の髪質でもできるの?」
「似合う髪型が分からない」
「担当の美容師さんにどう伝えればいい?」
そんな悩みを、美容室へ行く前に文章で相談してもらうサービスです。
美容師歴20年の経験から、髪質や毛量、クセ、普段のお手入れなども聞きながら一緒に整理していきます。
そして最後には、
担当の美容師さんにそのまま見せられる「オーダー文章」
としてまとめます。
美容室で話すのが苦手な方なら、その文章を見せてもらうだけでも大丈夫です。
写真を見せることは、恥ずかしいことではありません。
上手に説明する必要もありません。
「なんとなく、これが好き」
そこからで十分です。
美容師は、その「なんとなく」を一緒に形にしていく仕事でもあると私は思っています。
次に美容室へ行くときは、スマホに保存しているその写真を、ぜひ気軽に見せてみてください。
今までより少しだけ、自分の「なりたい」が伝わりやすくなるかもしれません。