家計簿アプリが続かなかった人は、入力する項目が多すぎたことが多いです。Excelなら、入力は4列だけにして、集計は式に任せる形で続けやすくなります。必要な関数はSUMIFSだけです。
■ 入力シートを作る
シート名を「入力」にして、1行目に次の4つの見出しを置きます。
日付/分類/内容/金額
・分類は食費・交通費・日用品など、自分で決めた言葉を使います
・日付は必ず日付の形で入れます(「4/3」と入れて日付になっていれば大丈夫です。文字のままだと月の集計に入りません)
・1回の支出を1行にして、下へ足していきます
■ 集計シートを作る
シート名を「月別集計」にします。A列の2行目から下に分類(食費・交通費・日用品・趣味)を並べ、B1に4月、C1に5月と見出しを置きます。
4月の食費(B2)には、次の式を入れます。
=SUMIFS(入力!$D:$D,入力!$B:$B,$A2,入力!$A:$A,">="&DATE(2026,4,1),入力!$A:$A,"<"&EDATE(DATE(2026,4,1),1))
月初から翌月初の手前までの金額を、分類が一致する行だけ足す式です。これをB2から下の分類の行へコピーします。
■ 月を変えるには
5月の列(C2)は、DATEの月だけ5に直します。
=SUMIFS(入力!$D:$D,入力!$B:$B,$A2,入力!$A:$A,">="&DATE(2026,5,1),入力!$A:$A,"<"&EDATE(DATE(2026,5,1),1))
年が変わる時は、DATEの年も直します。
■ 合計の行と列
分類の合計は横に、月の合計は縦に足します。
=SUM(B2:C2)
=SUM(B2:B5)
■ 検算する
集計が合っているか、入力シートの合計と比べます。
=SUM(入力!D:D)
月別集計の総合計と、この値の差が0なら一致です。分類を新しく足した時は、集計シートにも行を足してください(足さないと、その分類の金額が集計から漏れて、差が0になりません)。
※入力が複数の月にわたる場合は、集計に並べた月の分だけを比べます。
■ 試しに入れてみる数字
次の数字で作ると、式が合っているか確かめられます。
4月:食費5,000/交通費5,800/日用品980/趣味0(合計11,780)
5月:食費4,100/交通費1,200/日用品650/趣味1,500(合計7,450)
全体の合計は19,230円になります。
■ 配布のテンプレートを選ぶなら
自作せず、配布されているテンプレートを使う場合は、次の5つで選ぶと続きやすくなります。
1. 入力の列が少ない(日付・分類・内容・金額の4列ほど)
2. 集計が式で自動になっている
3. 分類を自分で変えられる(変えたあと、1件入力して集計に反映されるか確かめます)
4. 月をまたいだ集計がある
5. マクロ(VBA)が不要
マクロ付きのファイルは、設定によって警告が出たり実行がブロックされたりします。スマホ版ExcelではVBAは動きません。マクロ不要のものを選ぶと、環境による差が出にくくなります。
また、シートが保護されて分類を編集できない、年が2024年などに決め打ちされている、合計の検算行が無い、といったテンプレートは使いにくくなります。
■ 向かない場合
クレジットカードや電子マネーの明細を毎月大量に取り込みたい場合は、家計簿アプリや、銀行・カードの明細データを読み込める仕組みのほうが手間が少なくなります。
■ 注意
・操作名と式は Windows・Microsoft 365 のExcelの表記です。Macや古い版では少し違うことがあります
・式は例です。自分の表の列や分類に置き換えて使ってください
表の作り込みや、今お使いのExcelの調整に困っている方は、Excel調整サービスでご相談を承ります。