見積書に要るのは、品名・数量・単価・合計がずれないことです。凝った書式より、計算が合っていることが先です。
表の作りを一度決めれば、次からは明細を書き換えるだけで出せます。
税率が10%だけの場合と、8%が混ざる場合の2通りを書きます。
■1. 上から並べる項目
上から順に、次の並びにします。
宛名/件名/見積番号・日付・有効期限/明細表/合計欄/備考(支払い条件・納期など)
■2. 明細表は5列です
A列から順に、品名・数量・単位・単価・金額とします(10行目から下を明細とします)。
金額は手で入れず、式にします。E10に次を入れ、下へコピーします。
=IF(B10="","",B10*D10)
数量が空の行は、金額も空白のままになります。
■3. 小計と消費税(税率が10%だけの場合)
小計(E30とします)には次を入れます。
=SUM(E10:E29)
消費税は次のとおりです。
=ROUNDDOWN(E30*10%,0)
端数を切り捨てるか、四捨五入するかは、自社の決まりに合わせます。四捨五入なら ROUND に替えます。
合計は小計と消費税を足します。
=E30+E31
■4. 8%と10%が混ざる場合
明細の右にF列を足し、税率(10% または 8%)を入れます。
税率ごとの小計は SUMIF で出します。
=SUMIF(F10:F29,10%,E10:E29)
=SUMIF(F10:F29,8%,E10:E29)
それぞれに ROUNDDOWN で消費税を出し、最後に足します。
入力例(架空の数字)です。
デザイン制作費 1式 × 80,000円 = 80,000円(10%)
撮影費 2日 × 25,000円 = 50,000円(10%)
資料(軽減税率の対象を想定した例) 10冊 × 1,200円 = 12,000円(8%)
結果は次のようになります。
10%の小計 130,000円 → 消費税 13,000円
8%の小計 12,000円 → 消費税 960円
合計 155,960円
■5. 見積番号と有効期限を自動にする
見積番号は、日付と連番にします(例 20261009-01)。一覧にしたとき並びが日付順になります。
有効期限は、発行日が入ったセルから次の式で1か月後を出します(発行日をB4とします)。
=EDATE(B4,1)
セルの表示形式は「日付」にしておきます。
■6. PDFにして送ります
印刷範囲を、宛名から備考までに設定します。
「名前を付けて保存」でPDFを選びます。式が見えず、行のずれも起きません。
■7. 見積書から請求書へ引き継ぐ
品名・数量・単価の列順を、請求書と同じにしておきます。コピーして貼るだけで、請求書の明細に移せます。
■向かない場合
次のような場合は、会計ソフトや見積システムのほうが向いています。
源泉徴収が絡む/値引き率の計算が複雑/承認の流れが要る/顧客ごとに番号を自動で振りたい
■ご注意
端数の処理や、インボイス制度の表記は、国税庁の案内か税理士にご確認ください。
この記事の式は目安です。お手元のExcelで一度通してからお使いください。
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