フランチャイズ加盟を検討していると、本部から
- 売上予測
- 収支シミュレーション
- 初期投資
- ロイヤリティ
- 開業資金 などの資料を受け取ることがあります。
数字が並んでいるので、一見すると判断材料は十分に見えます。
ですが、
「計算は合っていそうだけど、このまま信用していいのか分からない」
と感じる方もいると思います。
こうした資料を第三者に見てもらう場合、
単に「このFCは儲かりますか?」と判断してもらうのではなく、まずは数字の前提と、自分の条件に置き換えたときの資金繰りを確認することが重要です。
① まず「本部資料の計算がどう作られているか」を確認する
例えば本部資料に、
月商800万円
営業利益100万円 と書かれていたとします。
まず確認したいのは、
- 売上800万円は実績なのかモデルなのか
- 原価率は何%か
- 人件費には何が含まれているか
- 家賃はいくらで計算しているか
- ロイヤリティ以外の支払いはあるか といった前提です。
数字そのものだけでなく、
「その数字が何を前提にしているか」を見る必要があります。
② 自分の借入や生活費を入れるとどうなるか
本部の収支モデルは、
加盟者本人の資金条件まで反映していない場合があります。
例えば、
営業利益 100万円
借入返済 ▲35万円
生活に必要な現金 ▲30万円
なら、単純化すると、100 − 35 − 30 = 35万円 です。
本部資料上では営業利益100万円でも、
自分の条件では、毎月自由に使える現金の増加はそれより小さくなる可能性
があります。
③ 初期投資を払ったあと、現金がいくら残るかを見る
「初期投資900万円」と書かれていても、それだけでは十分とは限りません。
例えば、
自己資金+借入 1,500万円
開業までの支出 1,260万円 なら、
開業時に残る事業用現金は 240万円 です。
重要なのは、開業できるかだけでなく、その後の売上が想定を下回っても資金が持つかという点です。
④ 資料同士で数字が違っていないか確認する
実際には、
- 収支表と募集資料で金額が違う
- 初期投資の総額と明細が合わない
- ロイヤリティの条件が資料によって違う
- 最新版かどうか分からない といったケースも考えられます。
こうした場合に、どちらかを推測で採用して計算するのではなく、違いを残したまま確認事項として整理することも重要です。
⑤ 最後に「本部へ何を質問すべきか」を整理する
第三者に資料を見てもらう価値の一つは、
何が分からないのかを明確にできることです。
例えば、
- この月商は何店舗の実績ですか?
- 人件費にオーナーの給与は含まれていますか?
- ロイヤリティ以外に毎月発生する本部費用はありますか?
- 物件取得費は初期投資に含まれていますか?
- 開業直後の売上はどのように想定していますか? などです。
加盟前に本部へ確認しておけば、
契約後に「その費用は別だった」と気づくリスクを減らせます。
第三者に見てもらう目的は「加盟するか決めてもらうこと」ではない
第三者チェックというと、
このFCは加盟して大丈夫ですか?という答えを求めたくなるかもしれません。
ですが、収支資料だけで加盟可否や将来の売上を断定することはできません。
重要なのは、
本部資料の数字を整理し、自分の資金条件に置き換えたうえで、どこまで確認できていて、何がまだ分からないのかを把握することだと思います。
▶︎手元の本部資料を使って確認したい方へ
FC CASH CHECKでは、
本部から受け取った収支モデル・初期投資資料などと、
- 自己資金
- 借入条件
- 生活に必要な現金
を組み合わせて、加盟者側の資金繰りとして再計算します。
売上下振れ時の影響や36か月の現金推移も確認し、
資料にない数字を業界平均などで勝手に補うことはしません。
また、資料上確認できない事項や数字の違いは、本部への確認質問として整理します。
▶︎FC加盟前の収支・資金繰りを再計算します
レポート例一部)