社外CFOは何をするのか——経理代行との違いを5つの業務で整理

社外CFOは何をするのか——経理代行との違いを5つの業務で整理

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ビジネス・マーケティング
会社が成長すると、経理処理はできていても、経営判断に必要な数字が足りない場面が増えてきます。

「来月の預金残高は大丈夫か」「採用を何人まで進められるか」「銀行には何を説明すればよいか」。これらは、記帳や決算だけでは答えが出にくい問いです。

社外CFOは、社内に常勤の財務責任者を置く代わりに、外部から財務面の意思決定を支える役割です。数字を作ること自体が目的ではなく、事業計画、資金繰り、資金調達、実行管理をつなげることが中心になります。

今回は、社外CFOが支援する代表的な5つの業務と、経理代行との違いを整理します。
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社外CFOの役割は、5つの業務を別々に行うことではなく、一つの経営判断につなげることです。

【1】財務の現状を把握する

最初に、損益計算書、貸借対照表、預金残高、借入状況を同じ時点で確認します。

売上や利益だけを見るのではなく、売掛金や在庫が増えていないか、返済負担が重くなっていないか、固定費を何か月分支えられるかまで整理します。現状が分からなければ、将来の判断基準も作れません。

【2】資金繰りを予測する

次に、実績と今後の予定をつなぎ、3か月、6か月、12か月先の預金残高を予測します。

売上入金、仕入、給与、税金、借入返済、設備投資などを月ごとに並べると、資金が不足する時期と必要額が見えてきます。売上が計画どおりの場合だけでなく、入金が遅れた場合や採用を前倒しした場合も比較します。

【3】事業計画とKPIを作る

売上目標だけでは、実行可能な計画か判断できません。顧客数、単価、商談数、成約率、人員数など、売上を作る要素へ分解します。

たとえば「半年後に売上を2倍にする」という目標なら、必要な案件数、営業活動、人員、外注費を整理し、損益と資金繰りの両方へ反映します。社外CFOは、目標と行動を数字でつなぐ役割を担います。

【4】資金調達の準備をする

融資を検討する場合は、希望額を先に決めるのではなく、資金使途、必要時期、返済原資を事業計画と資金繰り表から整理します。

金融機関に提出する資料の準備や、面談で説明する論点の整理も支援範囲になります。ただし、審査結果は企業の状況や金融機関の判断によるため、融資の承認を保証するものではありません。

【5】月次で実行を管理する

計画は、作って終わりではありません。毎月の実績を計画と比べ、売上、粗利、固定費、預金残高、KPIの差を確認します。

差が出たときは、「なぜずれたか」「翌月に何を変えるか」「資金繰りへどの程度影響するか」を整理します。経営会議で数字を報告するだけでなく、次の行動へ落とすところまでが重要です。

経理代行との違い

経理代行の中心は、日々の取引を正しく記録し、帳簿や月次資料を整えることです。これは経営に欠かせない基盤です。

一方、社外CFOは、その数字を使って将来を予測し、投資、採用、資金調達などの判断につなげます。経理と社外CFOは競合するものではなく、「過去を正しくまとめる役割」と「未来の意思決定へつなげる役割」として連携します。

なお、税務申告や個別の税務判断は、税理士等の専門家が担う領域です。

採用計画の例

例として、2人の採用を検討している会社を考えます。

・1人あたりの月間人件費等 50万円
・2人分の採用費・準備費 120万円
・売上への貢献開始 入社4か月目

この前提では、売上への貢献が始まる前に、準備費120万円と3か月分の人件費等300万円、合計420万円の追加資金が必要になります。既存事業の入出金や入金条件も含めれば、必要な手元資金はさらに変わります。

社外CFOは、採用するかどうかを代わりに決めるのではありません。採用時期を変えた場合、1人ずつ採用した場合、売上の立ち上がりが遅れた場合を数字で比較し、経営者が判断できる材料を作ります。

相談前に揃える3つの資料

社外CFOへの相談を検討する前に、まず次の資料を揃えてみてください。

・直近の試算表または決算書
・銀行口座の残高と借入返済予定
・今後12か月の採用、投資、売上計画

この3つがあれば、「現状把握」「資金繰り予測」「優先課題の整理」から始められます。

まとめ

・社外CFOは、財務の現状と将来予測を経営判断へつなげる
・経理代行とは役割が異なり、記録された数字を計画と実行管理に活用する
・資金繰り、事業計画、資金調達、月次管理を一つの流れで見る

Alongraでは、現在10社以上の財務支援に関わり、社外CFOとして会社内部の数字整理にも携わっています。

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