Shopeeで商品を販売していると、「在庫更新をしたのに数量が変わらない」「棚には商品があるのに欠品する」といった問題が発生することがあります。
特に、Shopee以外にも複数のECサイトで同じ商品を販売している場合は
注意が必要です。
在庫管理の問題は、同期システムの不具合だけでなく、在庫数の定義、
受注時の引当、SKUの対応間違い、セット商品の数量換算などによって発生
することがあります。
今回は、Shopeeの在庫管理で問題が発生したときに確認したい
5つのポイントを紹介します。
1. 現物在庫と販売可能数を確認する
最初に確認したいのは、倉庫にある商品数と、新しい注文を受けられる
商品数の違いです。
例えば、倉庫に20個の商品がある場合でも、そのすべてを販売できるとは
限りません。
【仮定の例】
倉庫の実在庫:20個
すでに受注した商品の引当:4個
検品中・販売不可:2個
予備在庫:2個
この場合、販売可能数は次のようになります。
20 − 4 − 2 − 2 = 12個
倉庫には20個ありますが、新しく販売できるのは12個です。
このように、実在庫からすでに確保した商品や販売できない商品を除いて
考える必要があります。
ただし、各数量は重複させないことが前提です。
管理ツール側で引当分を差し引いている場合は、同じ数量を再度
引かないよう注意してください。
2. 複数の販売先で在庫を重複させていないか
同じ商品をShopeeと別の販売先で販売している場合、出品数量の合計を
確認します。
例えば、販売できる商品が12個あるとします。
この12個を、Shopeeに8個、別の販売先に4個と割り当てれば、
合計12個です。
一方、Shopeeにも別の販売先にも12個ずつ表示してしまうと、合計24個分の注文を受けられる状態になります。
共有在庫を同時に確保できない運用では、この時間差が欠品の原因になる
可能性があります。
そのため、複数販路で在庫を管理するときは、各販売先への配分と同期の
仕組みを確認してください。
なお、中央管理システムで共有在庫の同時引当が検証されている場合は、
別の運用が可能なこともあります。
3. 受注と出荷で在庫を二重に減らしていないか
在庫管理では、注文が入ったタイミングと商品を発送したタイミングの処理も重要です。
例えば、20個の実在庫があり、
そのうち4個がすでに引当済みだったとします。
この状態で新たに3個の注文が入ると、未出荷の引当数量は7個になります。
その後、今回の3個を発送すると、実在庫は17個、
引当数量は4個になります。
注文時に販売可能数を減らし、さらに出荷時にも同じ注文分を
減らしてしまうと、二重減算が発生する可能性があります。
在庫管理では次の区別が必要です。
受注時:新しい注文のために在庫を確保する
出荷時:現物在庫と確保済み数量を対応して減らす
使用しているシステムによって処理方法は異なるため、受注・出荷・
キャンセル時の在庫更新ルールを確認しましょう。
4. SKUとセット商品の数量が一致しているか
商品名が同じでも、色やサイズが違えば別の商品として管理する
必要があります。
また、単品商品とセット商品が同じ現物在庫を共有している場合、
数量換算にも注意が必要です。
例えば、ポーチを単品と2個セットで販売している場合です。
2個セットが1セット売れたら、必要な現物在庫は2個です。
セット商品を1個販売したという理由で、現物在庫を1個しか減らさないと、
実際の在庫と管理上の数字が合わなくなります。
そこで、次の情報を対応づけます。
自社の在庫管理SKU
Shopee側の商品SKU
商品の色・サイズ
セット構成
1セットに必要な現物数量
在庫を共有している販売先
SKUの対応表を作成しておくと、商品登録や在庫更新の際に
確認しやすくなります。
5. 在庫同期の送信結果と反映結果を確認する
在庫同期で注意したいのは、管理ツールが更新成功と表示していても、
Shopee側の在庫数が必ずしも正しく反映されているとは限らないことです。
そのため、送信結果と反映結果を分けて確認します。
例えば、次の項目です。
更新対象の商品SKU
対象となる販売先
更新前の在庫数
送信した数量
元データの取得時刻
販売先で確認できる数量
エラーメッセージや処理結果
異常が見つかった場合は、まず対象SKUと販売先を特定します。
そのうえで、確認できていない数量の増加更新を止め、最後に正しく
一致していた時点を探します。
そこから受注、キャンセル、出荷、返品などの変更を確認します。
古い在庫データをそのまま再送信すると、その間に発生した注文が
反映されない可能性があるため注意が必要です。
6. 欠品の原因に合わせて改善する
欠品が起きたときは、単に出品数量を減らすだけでなく、原因を分類して
対策を考えましょう。
例えば、次のような対応です。
棚卸の数え間違い
実際の現物数量と管理表を照合し、棚卸方法を見直します。
SKUの登録間違い
SKUの対応表を確認し、商品やバリエーションの取り違えを修正します。
同時注文による欠品
各販売先への配分、受注時の引当、同期の時間差を確認します。
返品による在庫の誤増加
返品商品の受領と検品結果を確認してから、販売可能数へ戻すようにします。
同期処理の問題
更新元データの時刻、送信数量、反映結果を確認し、必要に応じて更新を
停止します。
予備在庫を増やすことも対策の一つですが、
それだけで根本原因がなくなるわけではありません。
まとめ|数量の定義と更新の流れを確認する
Shopeeで欠品や在庫同期の問題が発生したときは、ツールの
動作だけでなく、在庫管理の基本ルールも確認することが重要です。
特に、現物在庫と販売可能数の違い、複数販路への配分、受注と出荷の処理、SKUの対応、同期結果の確認がポイントになります。
まずは一つの商品SKUを選び、現物数量から販売可能数まで
正しく計算できるか、注文から出荷までの数量変化を説明できるか
確認してみてください。
※本記事の数量および配分例は説明用の仮定であり、実際の販売実績や
Shopeeの公式推奨値ではありません。
国別の仕様や利用ツールの機能・制限は、運用時点の公式情報を
ご確認ください。
※掲載画像はAI生成のイメージです。