Amazonで海外向けに商品を販売していると、一つの注文を複数の荷物に
分けて発送したり、配送後に返品が発生したりすることがあります。
このような場合、通常の注文とは異なる記録が必要になることがあります。
例えば、3個の商品を発送した後に1個が返品されたとき、元の発送数量を
2個に変更してしまうと、当初3個を発送した事実が分からなくなります。
また、再発送が発生した際に古い配送番号を新しい番号へ上書きすると、
最初の配送を追跡できなくなる可能性があります。
今回は、分割発送、返品、再発送、配送番号の間違いなどを管理するときの
基本的な方法を紹介します。
1. 分割発送は配送番号ごとに記録する
一つの注文を複数の荷物へ分けて発送する場合、注文番号は共通でも
配送番号が複数になることがあります。
例えば、一つの注文で3個の商品を販売し、2個と1個に分けて発送する
ケースです。
【仮定の例】
注文数量:3個
1回目の発送:2個
2回目の発送:1個
発送数量の合計:3個
この場合、注文は1件ですが発送は2件です。
そのため、注文件数と発送件数が一致しないからといって、必ずしも異常とは限りません。
注文番号と配送番号を関連づけ、商品ごとの発送数量を確認することが
重要です。
2. 返品が発生しても発送記録は残す
発送後に商品が返品された場合、元の発送数量を変更しないようにします。
例えば、3個発送した商品から1個が返品されたとします。
この場合、発送数量を2個に書き換えるのではなく、返品数量1個を別の記録
として追加します。
返品記録では、次の情報を確認します。
対象の注文番号
対象商品・SKU
返品数量
返品受付日
元の配送記録
商品の返却状況
検品結果
返金状況
このように管理すれば、当初何個発送し、何個返品されたのかを後から
確認できます。
元の配送記録が特定できない場合は、推測で関連づけず、未確認として
管理してください。
3. 返品商品の在庫は検品後に判断する
返品が発生したときは、返金処理と商品の返却状況を分けて確認します。
例えば、返金は完了していても商品がまだ倉庫へ戻っていない場合が
あります。
また、倉庫へ商品が届いていても、検品が完了していなければ
再販売できるとは限りません。
そのため、商品が戻った日付、検品結果、再販売可能かどうかを記録します。
返金済みという理由だけで販売可能在庫を増やさないことが重要です。
4. 再発送では初回の配送番号を残す
商品の紛失や配送上の問題などによって、再発送が必要になる
場合があります。
このとき、新しい配送番号が発行されても、初回の配送番号を
削除しないようにします。
例えば、次の情報を分けて記録します。
元の注文番号
初回の配送番号
再発送の配送番号
再発送の理由
再発送日
追加で発生した配送費
初回配送の確認状況
初回発送と再発送を別々に残すことで、配送の経緯を追跡しやすくなります。
5. 配送番号の入力ミスを確認する
配送番号を管理表へ手入力する場合は、番号の間違いに注意します。
例えば、先頭にゼロがある番号を表計算ソフトで数値として扱うと、
ゼロが消えることがあります。
そのため、配送番号や注文番号は文字列として保存し、元の資料と
照合しましょう。
番号を訂正した場合は、次の情報を残します。
修正前の番号
修正後の番号
訂正日
訂正担当者
訂正理由
確認した原資料
古い情報を消さず、変更履歴を残すことが重要です。
6. 例外取引は月末にまとめて確認する
分割発送、返品、再発送、番号訂正などが発生した取引は、月次確認で
別に抽出すると管理しやすくなります。
確認したいのは次の項目です。
注文数量と発送数量の対応
返品数量と検品結果
返金・調整の記録
再発送の配送番号と理由
訂正した情報の変更履歴
未解決の取引と次回確認日
記録がそろっていない場合は、無理に完了扱いにせず、担当者と確認期限を
残しましょう。
まとめ|元の記録を守りながら例外処理を追加する
Amazon輸出では、通常の注文だけでなく、分割発送や返品、再発送などの
例外処理が発生する場合があります。
その際、元の注文や発送記録を上書きするだけでは、過去の取引を正しく追跡できなくなる可能性があります。
重要なのは、元の記録を保持したまま、新しい出来事を別の履歴として追加
することです。
まずは直近で発生した例外取引を一件選び、注文から現在の状態まで、
どのような記録が残っているか確認してみてください。
※本記事は一般的な輸出取引の社内記録管理を説明したものです。
個別の通関・税務判断、輸出証憑の適否、法定保存期間を
示すものではありません。
実際の取引条件に応じて専門窓口へ確認してください。
※掲載画像はAI生成のイメージです。