美容室のLINE公式アカウント|開設後に整える3つの導線

美容室のLINE公式アカウント|開設後に整える3つの導線

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ビジネス・マーケティング
LINE公式アカウントを作ること自体は、むずかしくありません。つまずくのはそのあとです。
アカウントは作った。店内にQRコードも置いた。友だちも少しずつ増えている——それでも予約の電話は、今日も施術中に鳴っています。
この状態で止まっているサロンは、機能を使いこなせていないわけではありません。どれから手をつけるかが決まっていないまま、管理画面を開いては閉じている、ということがよくあります。
管理画面には、あいさつメッセージ、リッチメニュー、クーポン、ショップカード、応答メッセージが最初から並んでいます。全部を同時に触ろうとすると、どれも半分の完成度のまま数か月が過ぎます。
この記事では、開設したあとに整える順番を3つに絞って説明します。

開設直後にまず決めるのは、機能ではなく「1つの行動」

設定画面を開く前に決めておくことがあります。このLINEを見た方に、最終的に何をしてほしいかを1つだけ選ぶことです。
美容室・サロンの場合、候補はだいたい3つに絞られます。
・次回の予約を入れてもらう
・空いている枠を埋めてもらう(平日・時間帯を指定して案内する)
・来店の間隔が空いた方に、もう一度足を運んでもらう
3つとも大事に見えますが、同時に追いかけると配信の内容がぶれます。今月の売上をどこで作るかを考えて、1つ選びます。
選んだ1つは、このあと整える3つすべての判断基準になります。「この機能は要るか」で迷ったときに、「選んだ行動に近づくか」で決められるようになります。

整える順番は、あいさつメッセージ → リッチメニュー → 予約の受け口

順番には理由があります。

1つ目: あいさつメッセージ

友だち追加をした直後に、自動で1通届くメッセージです。設定していなければ、初期設定の文面がそのまま送られます。
ここを先に整える理由は、追加してもらった直後がいちばん関心の高い瞬間だからです。3日後に同じ内容を送っても、同じようには読まれません。どんな店か、このLINEで何が受け取れるか、次に何をしてほしいか。短くまとめるなら、最低この3つは入れておきます。
2つ目: リッチメニュー
トーク画面の下に固定表示される画像型のメニューです。あいさつメッセージを読んだ方が「予約したい」と思った瞬間に押す場所がなければ、その気持ちはそこで止まります。
あいさつメッセージより後ろに置く理由は、最初に選んだ「してほしい行動」が、そのままリッチメニューの最重要ボタンになるからです。順番が逆だと、あとでメニューを作り直すことになります。

3つ目: 予約の受け口

リッチメニューの「予約する」を押したあと、どこに着地するかを決めます。選択肢は大きく2つです。
・トークでそのまま受け付ける — 向いているのは、スタッフ1名・1日の予約件数が少ない店。都度の返信が発生する
・外部の予約システムにつなぐ — 向いているのは、スタッフ複数名・メニューや所要時間が多様な店。初期設定に時間がかかる
最後にこれを決める理由は、外部のシステムを先に用意しても、そこへ送り込む導線がなければ使われないからです。受け口は入口を作ってから足します。

順番を外したときに起きること

開設して、そこで止まる

あいさつメッセージが初期文面のままで、リッチメニューも未設定。この状態で友だちだけが増えると、追加した方には「登録したのに何も起きなかった」という記憶が残ります。次に配信を送ったときにブロックされやすいかどうかは、この時点で大きく左右されます。
対処は、順番の1つ目からやり直すことです。友だちの数を減らさずにやり直せます。

配信がクーポンだけになる

送る内容に迷うと、割引の案内に寄ります。届いた側は「安いときだけ行けばいい」と受け取りやすくなります。
対処は、配信の目的を先に決めたうえで、割引以外の配信を挟むことです。次のカラーの色持ちの話でも、雨の日に広がりを抑える乾かし方でもかまいません。読んで得をした記憶があると、次の割引の案内も読まれます。

予約の入口が電話のまま残っている

LINEを整えても、店内の掲示やホームページの導線が電話番号のままなら、予約は電話に戻りがちです。ここは管理画面の外側の作業です。
対処は、お客さまが店とつながる場面(来店時のカウンセリングシートをLINEから記入していただく流れ、会計時の声かけ、名刺サイズのカード、ホームページ)を洗い出し、LINEへの導線を1つずつ足すことです。来店の手続きに組み込む形にすると、友だち追加のきっかけが声をかけるかどうかの判断から切り離せます。

自分で進めるときのチェックリスト

順番どおりに進めるなら、確認する項目は次のとおりです。
・このLINEでしてほしい行動を1つ選んだ
・あいさつメッセージを初期文面から書き換えた
・あいさつメッセージに、店の説明・受け取れるもの・次にしてほしいことの3つが入っている
・リッチメニューの最重要ボタンが、選んだ行動と一致している
・リッチメニューの各ボタンのリンク先が、自分のスマホで開くことを確認した
・予約の受け口を、トークか外部システムのどちらかに決めた
・予約を受けたあとの返信文(確定の連絡・前日の確認)を用意した
・店内とホームページに、友だち追加の導線を1つ以上置いた
チェックが途切れた場所が、そのまま次に手をつける場所になります。

まとめ

1. 開設後にまず決めるのは、機能ではなく「してほしい行動」を1つ選ぶこと
2. 整える順番は、あいさつメッセージ、リッチメニュー、予約の受け口
3. 順番を外すと、放置・割引頼み・電話回帰の3つが起こりやすくなる
4. 進み具合は、チェックリストで目に見える形にしておく
このうち1と2は、管理画面を開く前に決められます。先に決めてから設定に入ると、作り直しが減ります。

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