<LIFE|人生の現在地>
SOCIAL POSITION
50〜60代 × 男女
INNER POSITION
少しずつ自分の時間ができてきた ×でも、実際に何を選び
何に時間を使うのかは、まだはっきりしていない。
「時間ができたら、あれをやろう」
そう思っていること、ありませんか。
仕事が落ち着いたら。
子育てが終わったら。
親のことが一段落したら。
今は無理だけど、いつかは。
こうして、やりたいことを未来に送っていく。
60代になると、これまで自分の時間を後回しにしてきた人ほど、これからの自由時間に期待するものです。
でも、ちょっと待ってほしい。
時間ができた自分を、当てにしすぎていないだろうか。
外側の条件は変わり始めた。
では、自分の人生を使う準備はできているのか。
時間さえあれば、きっとやる気になる。好きなことも見つかる。
毎日が充実する。
……本当にそうなのか。
時間がない間は、やりたいことを実行しなくても理由があります。
まあ、ごまかしているという言い方もできるかも。
ところが時間ができると、その理由がなくなります。
それでも動かない。
すると今度は「本当にやりたいことが見つからない」と悩み始める。
けれど、もしかしたら、やりたいことが見つからないのではなく
やりたいと言い続けることと、実際にやることは別だったのかも
しれません。
旅行に行きたい。
何か新しいことを始めたい。
自由に暮らしたい。
その言葉の中には、本当にやりたいこともあれば、今の生活から離れたい
気持ちや、自由に生きている自分への憧れも混ざっています。
言葉だけでは、区別がつきません。
「やりたいことあるんだ」って言っている自分。
そして、もうひとつ。
人は、時間ができれば自分も変わると思いがちです。
でも、時間ができるのは環境の変化です。
自分の欲求や行動まで、自動的に変わるわけではありません。
忙しかった頃と同じ自分が、自由な時間を手に入れる。
それだけのこともあるのです。
だから、これからの人生を考えるとき、「時間ができたら何をしたいか」
だけで考えないほうがいい。
今の自分は、何に時間を使いたがっているのか。
何なら、言い訳がなくてもやるのか。
これから自由になる時間は、思っている以上に貴重かもしれません。
だからこそ、未来の自分に期待を預けすぎず、今の自分を見ておく。
時間ができたら変わるのか。それとも、変わらない自分がはっきりするだけなのか。
なので、まず、いつかやるという、その『いつか』を、いったん疑ってみてもいいかもしれません。