また、同じところで、つまずいている

また、同じところで、つまずいている

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コラム
また、同じところでつまずいた。そう思った夜、ありませんか。

相手は違うのに、傷つき方が同じ。 理由は違うはずなのに、最後にたどり着く感情がいつも同じ。

「なんでまた、こうなるんだろう」 「今度こそ違うと思ったのに」

スマホの画面を何度も開いては閉じて、既読のついたままの文字を見つめる。 友人に話しても、「またその話?」という顔をされそうで、途中で言葉を飲み込んでしまう。

それに気づいてしまったとき、 「私は変われないのかもしれない」と、少しだけ怖くなる。

そんな夜を過ごしたことのある、あなたに向けて、これを書いています。

先に、ひとつだけお伝えしたいことがあります。

それは、あなたの性格が悪いからでも、 あなたに何かが欠けているからでもない、ということです。

私はこれまで、深層心理鑑定士として、たくさんの方の「また同じことで悩んでいる」というお話を聴いてきました。恋愛のこと、友人関係のこと、家族のこと。相手も状況も違うのに、不思議なくらい同じ形で悩みが戻ってくる方が、本当に多いのです。

そして、その理由は、たいてい「今、目の前にいる相手」の中にはありません。

私自身も、大きな別れや、体の自由を失うような経験を通して、自分の「悩みの根っこ」に向き合わざるを得ない時期がありました。そのときにわかったのは、繰り返す感情には、たいてい"はじまりの場所"があるということです。

多くの場合、それはずっと昔——自分でも忘れてしまっているくらい前、幼いころに置いてきた感情のパターンです。そのときに感じた「また見捨てられた」「また分かってもらえなかった」という感覚が、似たような場面に出会うたびに、静かに再生されている。

つまり、あなたが今つまずいているのは、目の前の相手のせいでも、あなたの弱さのせいでもなく、"いつかの感情"が、今の出来事を借りて、もう一度顔を出しているだけなのかもしれません。

だとしたら、必要なのは「今度こそうまくやる方法」を覚えることではなく、 その"いつかの感情"がどこから来たのか、一度だけ丁寧に見にいくことだと、私は思っています。

そのための入口として、私が大切にしているのは、"話すこと"です。

順序立てて説明しようとしなくていい。整理された言葉じゃなくていい。頭に浮かんだままの、まとまらない気持ちを、ただ声に出してみる。それだけで、自分でも気づいていなかった感情の輪郭が、少しずつ見えてくることがあります。

話しながら、思ってもみなかった言葉が口から出てくる。話しているうちに、自分でも忘れていた場面がふっとよみがえる。それは、アドバイスをもらうからではありません。ただ、遮られずに、最後まで聴いてもらえたから起きることです。

一人で考えているときは、同じところをぐるぐる回っていた感情が、声に出して、誰かに受け止めてもらいながら話すと、驚くほどすんなりほどけていくことがあります。"話す"という行為そのものに、それだけの力があります。

これは、文章で説明するよりも、実際に体感してもらうほうが早いことです。

今夜、無理に答えを出さなくて大丈夫です。

ただ、次にまた同じ感情が込み上げてきたときだけ、 「またこのパターンだ」で終わらせずに、 「これは、いつから始まっていたんだろう」と、一度だけ、自分に聞いてみてください。

それだけで、見え方は少しずつ変わっていきます。

もし、その"いつかの感情"を、一度声に出して話してみたいと思ったときは、下のリンクからお話しできる場所を作っています。話すだけで、見え方が変わることがあります。よろしければ、覗いてみてください。
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