仕事に悩む社長の「本当の問題」は、問題そのものではない。なぜ優秀な経営者ほど、悩みの中に入ると答えが見えなくなるのか

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仕事に悩む社長の「本当の問題」は、問題そのものではない
なぜ優秀な経営者ほど、悩みの中に入ると答えが見えなくなるのか

最近、いろいろな経営者の悩みに触れる機会が増えました。

利益が残らない。
人が採れない。
部下が育たない。
取引先との関係を終わらせるべきか迷っている。

悩みの内容はそれぞれ違います。

でも、少し離れたところから見ていると、一つの共通点があるように感じます。

問題に近づきすぎている。

これは、その人の能力が低いという話ではありません。

むしろ普段は何十もの判断をしている優秀な経営者でも、自分自身が問題の当事者になると、目の前のことしか見えなくなる。

私自身もそうです。

人間は、自分の問題になると途端に俯瞰するのが難しくなります。

真面目な人ほど「解決策」を探してしまう

例えば「利益が残らない」という問題が起きたとします。

すると、

「もっと売上を増やそう」
「経費を削ろう」
「新規顧客を増やそう」

と考える。

もちろん間違いではありません。

しかし、本当に考えるべき問題は別にあるかもしれない。

「そもそも、この事業をこれからも続けたいのか?」

「自分がやらなくてもいい仕事まで抱えていないか?」

「どんな会社にしたいのか?」

「何のために売上を増やしたいのか?」

問いが変われば、見えてくる答えも変わります。

つまり、

答えが見つからないのではなく、最初に設定した問いの中に閉じ込められている。

そんなケースもあるのではないでしょうか。

「正解」は分かっているのに決められない

さらに難しいのが、

「どうすればいいか分からない」

わけではないケースです。

頭では分かっている。

この取引はやめた方がいい。
この仕事は誰かに任せた方がいい。
少し休んだ方がいい。

それでも決められない。

なぜなら、経営は数字だけではないからです。

社員がいる。
家族がいる。
取引先との関係がある。
自分のプライドや責任感もある。

そんな人に、

「利益が出ないならやめればいいですよ」

と言っても、それで解決するとは限りません。

本人だって、それくらい分かっている。

むしろ本当に考えるべきなのは、

「なぜ自分は、分かっているのに決められないんだろう?」

なのかもしれません。

問題を解く前に、問題から少し離れてみる

もし今、仕事について悩んでいるなら、一度だけ解決策探しを止めてみてください。

そして紙やスマホに、今の悩みを一つ書く。

その下に、

「自分が今、解こうとしている問題は、本当に解くべき問題なのか?」

と書いてみる。

すぐに答えが出なくても構いません。

「そもそも自分は何を望んでいる?」

「何を失うのが怖い?」

「なぜこれを手放せない?」

「本当はどうしたい?」

別の問いが出てきたなら、それだけでも問題の見え方は変わります。

私は最近、経営者との対話でも「答えを教えること」より、こうして一緒に問題から数歩離れてみることを大切にしています。

誰かの正解ではなく、最後は本人が、

「自分はこれでいく」

と決められるところまで整理する。

問題を解く前に、問題の見え方を変える。

一人で考え続けて同じところを回っている方とは、そんなところから一緒に話してみたいと思っています。


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