妻の不貞は、お相手の人柄の問題ではありませんでした——ある男性の命式が示した「構造」の話

妻の不貞は、お相手の人柄の問題ではありませんでした——ある男性の命式が示した「構造」の話

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占い
「なぜ、自分の結婚だけがこうなるのか」

一度ではなく、二度。
相手が変わっても、同じ形の苦しみが繰り返される方がいます。

今回は、実際に拝見したある男性の命式をご紹介します。
(個人が特定されない形で書いています。)

【命式】
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■ 結論

この方の離婚の原因は、奥様の人柄にはありません。

この方の命式では、
「配偶者という存在そのもの」が、ご本人を追い詰める側に回る——
そういう構造になっていました。

だから、相手が変わっても、形が変わらなかったのです。

■ 根拠:なぜ「構造」なのか

ご本人を表すのは、生まれた日の天干、
つまり日干(にっかん)です。この方は壬水(じんすい)。
大きな水を表します。

お生まれは未月(ひつじづき・晩夏)。
この時期は「土」の気が最も強く、乾いて熱を持っています。
土は水をせき止めます。
この季節に生まれた水は、もともと力を出しにくいのです。

そして命式を見ると、この方を抑える「土」が四つあります。

年干の戊(つちのえ)
 月干の己(つちのと)
 月支の未
 日支の辰

しかもこの土は、正官(せいかん)と七殺(しちさつ)が
混ざった形で現れています。
どちらも「外から加わる圧力・制限・責任」を表す星です。
混ざって出ると圧力の質が一定せず、
理不尽な形で降りかかりやすくなります。

では、奥様はどこにいるのか。

男性の命式において、配偶者を表すのは財星(ざいせい)です。

この命式の表面に、財星は出ていません。
しかし未月の内側に、丁火(ていか)が隠れています。
これを蔵干(ぞうかん)と言います。
晩夏の未は、その内側にまだ夏の火を残しているのです。

これが、この方にとっての財星——奥様にあたります。

そして五行では、火は土を生みます。

つまり、こういうことです。

財星(奥様)は、この方を圧迫している官殺(土)を、
  絶えず強め続ける位置にいた。

支える側ではなく、圧力の側に力を貸してしまう。
それが、この命式の構造でした。

■ つまり、現実には何が起きたのか

奥様は、圧力に耐えるこの方を支えるのではなく、
その圧力をさらに重くする側に回りました。

現実には、不貞、欺瞞、
そして威圧的で理不尽な言動という形で現れました。
この方は関係の中で息が詰まり、疲れ果てていきました。

そして最終的に、奥様の不貞が発覚し、離婚に至ります。

さらに——二人目の奥様も、同じでした。
頻繁に金銭を求め、絶えず何かを要求し続ける方だったのです。

相手の問題ではなかった、というのは、こういう意味です。

■ では、この方には何が残されていたのか

ここが、この鑑定の核心です。

一見すると、金(=印星/いんせい)が助けになりそうに見えます。
年支の申(さる)がそれにあたります。

しかし、この命式では申金は当てになりません。
理由は二つあります。

一つは、未月の土が乾きすぎていること。
乾いた土は金を生むどころか、もろくして割ってしまいます。

もう一つは、申が年支にあり、日干から遠すぎること。
遠い場所にある助けは、届く前に力を失います。

では、何が使えるのか。

一つめは、時干の癸水(きすい)です。
日干と同じ水の仲間で(比劫/ひごう)、しかもすぐ隣にあります。
日支の辰の中にも、わずかに水の気が残っています。
この方には、根がまったくないわけではない。
支えは、確かにあるのです。

二つめが、時支の卯(う)の木——食傷(しょくしょう)です。

木は土を剋(こく)します。
つまり卯木は、この方を抑えつけている官殺に
正面から対抗できる、ただ一つの武器なのです。

そして食傷が象徴するもの。
それは、自己表現であり、思考であり——
「ノー」と言う力です。

  癸水が日干を支える。
  その力が卯木を育てる。
  育った卯木が、圧力に立ち向かう。

これが、この方の命式に用意されていた、
たった一つの反撃ルートでした。

裏を返せば——
この方がこれまで、不満を飲み込み、
理不尽な要求まで受け入れて妥協し続けてきたのは、
性格が弱いからではありません。
持っていた武器を、まだ手に取っていなかったからです。

■ 時期:いつ、何が起きたのか

この方の大運(10年ごとの運気)は、次のように進みます。

 庚申 → 辛酉 → 壬戌 → 癸亥 → 甲子 → 乙丑 → 丙寅

前半の庚申・辛酉は金の時期。
先ほど述べたとおり、この方にとって金は頼りになりません。

流れが変わるのは癸亥・甲子。
水と木が巡る、この方を支える時期です。
実際、この期間は仕事運が大きく伸び、良い流れが続きました。

ただし——その良い大運の中で、戊戌の年だけは別でした。

戊戌は、天干も地支も乾いた重い土。
つまり官殺が、二重で巡ってきた年です。
さらに戌の中には、財星である丁火が隠れています。

財が殺を生み、殺が日干を抑える。
命式が元々抱えていた構造が、そのまま拡大して現れた一年でした。

離婚は、この戊戌の年に起きています。

■ 対策:この方に必要だったこと

命式は変えられません。
しかし、どう動くかは変えられます。

【1】「相談してから決める」を習慣にする

この方に必要なのは、横のつながりです。
重要な決断を、一人で下さないこと。

相手と話す前に、兄弟姉妹か、
同世代の信頼できる友人に一度話を通してから臨む。

ここで大切なのは、頼る相手を「年長者」ではなく
「対等な立場の人」にすることです。
この方を支えるのは、上から与えられる助言ではなく、
横に並んで立ってくれる存在だからです。

【2】飲み込まずに、言葉にする

不満を飲み込むことは、この方にとって
最も損な選択です。

理不尽な要求には、その場で「それはできません」と伝える。
最初は一日一回、小さなことで構いません。
「ノー」と言う回数を増やすこと自体が、
この方の武器を鍛える訓練になります。

【3】書く・話す・発信する

自己表現そのものが、この方の力を強めます。
日記でも、SNSでも、形式は問いません。
自分の考えを外に出す習慣を持ってください。

【4】色

黒・紺・緑を、身の回りに増やしてください。
反対に、白やシルバーは控えめに。
この方にとって、金の気は助けにならないためです。

【5】方位

北と東。
自宅の北側か東側に、小さな水槽を置くのも良いでしょう。
置いたら必ず、水をきれいに保ってください。
濁った水は逆効果になります。

■ 最後に

この方の人生を苦しくしていたのは、
出会った相手が悪かったからではありませんでした。

命式が「そういう構造」だったのです。

そして同時に——
その構造に対抗する武器も、ちゃんと命式の中にありました。
ただ、それを使ってこなかっただけでした。

四柱推命は、「あなたはこういう性格です」で終わるものではありません。
なぜそうなったのか。
いつそうなったのか。
そして、どうすればいいのか。

そこまで読めて、はじめて意味があると考えています。

私は中国で八字(四柱推命)を学び、実占を重ねてきました。
自動生成ではありません。一件ずつ、手で読んでいます。
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