こんばんは、四柱推命鑑定師の麦穗です。
今回の命式は、かなり印象に残った一例です。
幼い頃は恵まれた家庭に生まれ、当時としては珍しい大学進学🎓。卒業後は家業を継ぎ、そのまま安定した職へ。
現在は退職し、年金は月10万円近く。
外から見れば、「かなり恵まれた人生」に見えます。
ところが実際には――
2度の離婚。数十年にわたるギャンブル。自宅を失うほどの大きな損失。さらに、他人の借金の保証まで背負うことに。
そして今も、賭け事をやめられない。
なぜ、ここまで極端な人生になったのでしょうか?🔮
🔥 この命式のポイント
この方は丙火日元・戌月生まれ。
地支には寅・卯があり、さらに寅戌は火を助け、卯戌も火に向かいます。
つまり、
木 → 火 → 火
と、自分を強くする力が非常に多い。
日元はかなり強い命式です。
こういう場合、ただ自分を強くするのではなく、
「強すぎる自分を、財星や官星でコントロールできるか」
が重要になります。
この命式では、庚・辛の財星が非常に大切でした。
財星はお金だけではなく、「現実的な判断」「欲望をコントロールする力」とも関係します。
ところが――
火が強すぎる。🔥
財星である金を傷つけやすい。
ここに、この人生の大きな問題が隠れています。
🎓 なぜ「恵まれた家庭・高学歴」だったのか?
幼少期の家庭環境はかなり良好。
実際、
「祖父は以前、公職に就いていました。祖母も飲食関係の仕事をしていました。」
そして、この方は1960年代生まれ。
当時としては大学進学そのものが珍しい時代です。
ところが早い大運で申・酉の金が巡り、財星がしっかり力を持ちました。
財星が印星を制し、強すぎる木火を抑える。
そのため、
家庭環境も良く、学歴にも恵まれた。
ここまでは、非常にきれいな流れです。✨
💼 仕事も「安定」していた
卒業後は、なんと母親の仕事を引き継ぐ形で公的機関へ。
当時の政策も重なり、そのまま安定した職に就くことができました。
現在は退職し、
月の年金は約10万円。
普通に考えれば、
「老後も安心できる人生」
ですよね。
しかし、この命式には別の問題がありました。
🎰 「お金がない人」ではなく「お金を守れない人」
ここが今回、一番重要なところです。
この方は、最初から貧しい命式ではありません。
むしろ、
「お金が入る環境はあるのに、お金を守る力が弱い」
というタイプ。
命式では、比劫が強く財星を奪いやすい。
比劫は自分自身の身体や手足にも通じます。
つまり、
「自分の手で、自分のお金を外へ出してしまう」
という象意が強くなります。
そして、この方の場合、それが極端な形で出ました。
🎰 ギャンブル💸 大きな浪費🏠 不動産の処分💰 他人の借金の保証
まさに、
「稼げない」のではなく、「守れない」。
ここが非常に特徴的です。
🏠 以前は「家まであった」
ご本人から聞いた話では、
「昔は家に別荘もありました。でも、それも全部なくなりました。」
最終的に残ったのは、一軒の古い家。
しかも、それも親族名義だったため、かろうじて残ったそうです。
さらに数年前には、
他人のために20万円のローン保証を引き受け、相手が逃げた。
現在は、自分の年金から返済しています。
それでも――
まだ賭け事をやめていない。
ここまで来ると、単なる「金運が悪い」という話ではありません。
⚠️ なぜ、何度言われても止まれないのか?
現在の運では木の力が強く、
印星が強くなりすぎる傾向があります。
印が強すぎると、
「自分はこう思う」「私はこうする」
という考えに固執しやすくなることがあります。
周囲から何を言われても、
「自分は間違っていない」
と考えてしまう。
今回のケースでも、ご家族は何度も止めようとしてきました。
しかし本人は、なかなか聞き入れない。
命式の特徴が、現実の性格としてかなりはっきり出ていました。
💔 そして、結婚も……
この方は一度だけではありません。
2度の離婚。
当時は今ほど晩婚が一般的ではなかったため、結婚そのものは成立しやすい。
しかし、中年期に火が強くなる運に入り、
比劫が財星を奪う。
財星が弱くなれば、財産だけでなく夫婦関係にも影響が出やすい。
結果として、
「お金」と「結婚」の両方で大きな問題が出た。
🔮 この命式から学べること
今回の命式で私が一番伝えたいのは、
「お金がある=財運が良い」ではない
ということです。
収入が多くても、資産を持っていても、
それを守れなければ、最後には何も残らない。
特に、
財星を用とするのに比劫が強く、さらにそれを抑える官殺が弱い。
こういう命式では、
「自分の欲望や行動を、どこまでコントロールできるか」
が人生を大きく左右します。
🎰 ギャンブル💸 投機🤝 安易な保証💰 無計画な貸し借り
こうした行動には、特に慎重になる必要があります。
🌿 最後に
この方は、決して「最初から恵まれなかった人」ではありません。
むしろ、
良い家庭、良い学歴、安定した仕事、十分な収入。
多くのものを持っていました。
それでも、人生の後半で大きく崩れてしまった。
だからこそ四柱推命では、
「何を持っているか」だけではなく、「それを最後まで守れる命式なのか」
を見ることが大切なのだと思います。
命式は人生の答えそのものではありません。
でも、自分がどこで失敗しやすいのかを知るための地図にはなります。🗺️
✨ ご自身の「命式」を知りたい方へ
四柱推命では、生年月日だけではなく、出生時間まで含めて命式を読むことで、より細かな人生の傾向を見ることができます。