こんにちは、四柱推命鑑定師の麦穗です。
今回は、少し重い命式をご紹介します。
若い頃に父を亡くし、中学を卒業する前に学校を離れ、その後は工場などで働いていた男性。
20代でオンラインギャンブルに手を出し、借金は数十万円に。
その後、なんとか返済しながら生活していましたが、結婚後に再び問題が表面化。
妻には借金を隠しており、最終的には離婚。幼い娘とも離れて暮らすことになりました。
では、なぜこの命式では「お金を得ること」よりも、**「お金を失うこと」**が大きな問題になったのでしょうか。
🔎 命式を見ると、まず「身弱」が目立つ
この命式は、壬水日元・午月生まれ。
真夏の午月は火の勢いが最も強く、水にとっては非常に厳しい季節です。
さらに戊・戌の燥土が水を抑え、壬・癸水には十分な根がありません。
一見すると「従格」と考えたくなるほどですが、壬水は陽干。
わずかでも印星・比劫が残っているため、簡単には従いません。
そこで必要になるのが、金・水の助けです。
ところが――
🔥 火旺 → 財星が強い
⛰️ 土旺 → 七殺が強い
⚙️ 酉金 → 午火に傷つけられる
💧 壬・癸水 → 根が弱い
つまり、必要なものが弱く、負担になるものばかりが強い。
これが、この命式の大きな特徴です。
💰 なぜ「ギャンブル」に傾きやすかったのか?
この命式で特に気になるのが、
財星が強く、比劫が財を奪う形。
財星は単純に「お金」だけではなく、欲望や現実的な利益にも関係します。
そして比劫が強く財を奪う場合、
「お金を守る」よりも、
「お金を動かしてしまう」
という形で出ることがあります。
さらに官殺による制約が十分に働かなければ、
「分かっているけれど止められない」
という状態になりやすい。
この命式では、まさにそこが問題でした。
実際に、
「20代でオンラインギャンブルを始め、借金を抱えた」
という現実と重なっています。
命式だけで「ギャンブルをする」と断定するのではなく、財・比劫・官殺のバランスが、本人の行動としてどう現れるかを見ることが大切です。
💔 結婚しても、問題は終わらなかった
結婚後には娘さんも生まれました。
しかし、借金を妻に隠していたことから夫婦関係が悪化。
最終的には離婚となりました。
この命式は、配偶者との関係を見るうえでも、財星が強く働きます。
ただし、日元が弱く、財星がさらに日元を苦しめる形。
そのため、
「結婚すれば生活が安定する」
とは限りません。
むしろ自分自身の生活基盤が整っていない状態で結婚すると、配偶者にも負担が及びやすい。
今回のケースは、その典型的な一例でした。
🌱 では、もう人生は終わりなのか?
私は、そうは考えません。
命式を見ると、現在の運ではまだ苦しい時期が続きます。
ただ、後半には癸丑大運が控えています。
丑土は湿り気を持ち、金を生じる土。
さらに癸水が天干に現れます。
これまで弱かった印星・比劫による助けが入り、ようやく自分自身を立て直しやすくなる。
つまり、
若い頃に人生を壊してしまったからといって、一生そのままとは限らない。
ただし、それまでの間に何度も同じことを繰り返せば、せっかくの後半運も活かせません。
麦穗から一言
今回の命式で一番怖いのは、借金そのものよりも、
「分かっているのに、また同じことをする」
ことです。
ギャンブル、浪費、異性関係――
一時的な快楽は、失ったものを取り戻してはくれません。
特に今は、これ以上借金を増やさないこと。
そして、離れてしまった子どものためにも、自分自身を立て直すこと。
命式を見る仕事をしていると、ときどき「運が悪い」という言葉だけでは片づけられない人生に出会います。
でも、運勢が変わるまで待つのではなく、
運が変わったときに立ち上がれる自分を作っておく。
それが何より大切だと思います。
「人生は、何度でも立て直せる。
ただし、同じ穴に何度も落ちないこと。」