大切なのは、優先順位を考える力

大切なのは、優先順位を考える力

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ビジネス・マーケティング
貿易事務では、一日に複数の案件が同時に動いています。

「急ぎ」のメールが何件も届き、お客様や海外拠点から連絡が入るなど、それぞれ状況は異なります。
そのため、目の前の仕事をこなすだけではなく、自分自身で優先順位を考え、判断する力が求められます。

そこで私は、今まで面接でこのような質問をしてきました。

あなたなら、どの順番で対応しますか?

今、目の前に次の6つの案件があります。

①明日CUTの貨物が検査となり、貨物を開ける必要があるため、お客様への連絡が必要。
②今日出港する海上貨物のWaybillを急ぎ送ってほしいと依頼があった。
③本日中にお客様から返答をもらわなければならない案件がある。
④3日以内に提出が必要な報告書を作成しなければならない。
⑤アメリカのオフィスから新規案件の連絡があり、急ぎ対応するよう依頼されている。
⑥明後日通関予定の貨物の書類がまだ届いていない。

どうでしょうか。

私の答え

私なら、
① → ③ → ⑤ → ⑥ → ② → ④の順番で対応します。
ただし、大切なのは順位ではありません。

なぜ、その順番にしたのか。

そこが一番重要です。

私が考える優先順位

① 影響が最も大きいものを先に動かす
最初に対応するのは①です。

開梱検査では、お客様の同意が必要になることがあります。
商品によっては開梱することで、品質劣化や商品価値が下がる場合もあり、場合によっては出荷自体を止める判断になることもあります。

つまり、物流全体が止まる可能性がある案件です。

まず電話で状況を説明し、同意を得る。
その後、必ずメールでも内容を残します。
電話だけで終わらせず、記録を残すことも実務では大切です。

② 相手が動ける時間を考える

アメリカから「急ぎ」と言われても、時差があります。

日本時間の朝一番に返信できれば別ですが、それ以降は相手はすでに終業している時間帯です。そのため、朝一番に対応できなかったからといって慌てる必要はありません。

そのため、日中に必要な情報を集め、お客様への確認を進めながら、その日のうちに返信できる状態を作ります。

「急ぎ」という言葉だけではなく、相手がいつ動けるかまで考えることも重要です。

③ 「急ぎ」という言葉だけでは判断しない

Waybillの送付も、もちろん早い方が良いでしょう。
しかし、今日出港する船が今日仕向地に到着するわけではありません。

一方で、開梱検査やお客様からの返答は、その場で物流や案件全体が止まってしまう可能性があります。

今すぐ対応しなければ取り返しがつかないものと、数十分遅れても影響が少ないもの。
その違いを見極めることが重要です。

「急ぎ」という言葉だけではなく、

何が止まるのか
今、判断のボールを持っているのは誰なのか
いつまでに対応すべきなのか
を考えて優先順位を決めます。

まとめ

私は面接で、この問題に「正解」は求めていませんでした。
見ていたのは、

「なぜ、その順番にしたのか」

という考え方です。

貿易事務は、知識だけでは務まりません。
複数の案件が同時に動く中で、状況を整理し、優先順位を考えながら進める力が求められます。

だからこそ、私は知識よりも「考える力」を大切にしています。

貿易事務や国際物流の現場で培った経験をもとに、実務に役立つ考え方を発信しています。ご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
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