ひとりで教室やスクールを運営していると、月謝の管理がだんだん重くなってきます。
「誰が、何月分を、まだ払っていないか」
これを毎月、通帳とノートを見比べて確認している方は多いと思います。人数が20人を超えたあたりから、この作業が地味に効いてきます。
この記事では、それをGoogleスプレッドシートだけで自動にする考え方を書きます。追加の費用はかかりません。
■ まず、何を自動にするのかをはっきりさせる
「月謝管理を自動化する」と言っても、実は自動にできる部分とできない部分があります。
自動にできないこと
・入金があったかどうかの確認
(銀行と自動でつなぐには、銀行ごとの契約が必要になります。無料ではできません)
自動にできること
・未納の人が、ひと目でわかること
・今月いくら集まる予定で、いくら入って、いくら足りないか
・「まだの人」の名前と金額が、1行にまとまって出てくること
つまり、チェックを入れるのは自分。そこから先を全部自動にする、というのが現実的な形です。
ここを取り違えると「銀行と連携できると思っていた」という話になるので、先に書いておきます。
■ 表の作り方(考え方)
縦に生徒さん、横に月を並べます。
4月 5月 6月 7月
田中 ✓ ✓ ✓
佐藤 ✓
鈴木 ✓ ✓ ✓ ✓
これだけだと、目で追う必要があります。ここに「条件付き書式」という機能を足します。
・先月までのチェックが空 → 赤
・今月のチェックが空 → 黄色
これで、赤が付いている人が「放置されている未納」だと、見た瞬間にわかります。
■ 集計を足す
表の下か横に、月ごとの集計を置きます。
・集金予定額(人数 × 月謝)
・入金済み額
・未納額
・未納の人数
これは関数で自動計算できます。毎月、電卓を叩く必要がなくなります。
■ 「まだの人」の一覧を出す
これがいちばん効きます。
未納の人の名前と金額だけを、1行に自動でまとめる関数を入れておきます。
未納:佐藤さん(5月・6月・7月/27,000円)、山田さん(7月/9,000円)
この1行を見て、そのまま声かけの文面に使えます。
■ 声をかけるところまでを、先に決めておく
未納が見えるようになると、次に困るのが「どう言うか」です。
言いにくさで先延ばしになるのが、いちばん金額が膨らむ原因なので、文面を先に決めておくことをおすすめします。
たとえば3段階に分けます。
1通目(気づいていないだけの可能性がある段階)
「今月分のお月謝、まだこちらで確認できておりませんでした。行き違いでしたら申し訳ありません」
2通目(2週間経った段階)
「◯月分のお月謝について、あらためてご連絡いたしました」
3通目(1ヶ月以上経った段階)
「◯月分と◯月分のお月謝が未納となっております。恐れ入りますが、◯日までにご確認いただけますでしょうか」
先に用意しておくと、その場で言葉を探さずに済みます。
■ 設置にかかる時間
ここまでの仕組みは、プログラムを使いません。関数と条件付き書式だけです。
慣れている方なら1時間ほど、初めての方でも半日あれば作れると思います。
■ 作るのが面倒な方へ
上の形をそのまま組んだものを、出品しています。
生徒30名×12ヶ月ぶんの表と、催促文6文面(メール版・LINE版)、設置手順書がセットになっています。設置は10分ほどです。
「スプレッドシートで習い事教室の月謝管理表を渡します」で出品していますので、よろしければご覧ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。