祈りというと、なにか特別な言葉や、正しい作法が必要だと思われがちです。
けれど、本当の祈りは、もっと自由で、もっとあなたらしくていいものだと思っています。
祈りは、お願いごとだけではありません
「〜になりますように」というお願いも、もちろん祈りのひとつです。
ただ、祈りにはもうひとつ、大切な形があります。
「今日という日をありがとう」と、すでにあるものに向けて手を合わせることです。
願う祈りは、未来に向かいます。
感謝の祈りは、今この瞬間に向かいます。
心をいちばん軽くしてくれるのは、実は後者であることが多いのです。
願う祈りは、まだないものを数えます。
感謝の祈りは、もうあるものを数えます。
同じ手を合わせる動作でも、終わったあとの心の位置が違います。
難しい言葉はいりません
祈りの言葉に、正解はありません。
「今日も一日、ありがとうございました」
そのひと言だけで、十分に祈りとして届きます。
むしろ、飾らない素直な言葉のほうが、まっすぐに届くものだと思っています。
言葉を整えようとすると、そのあいだに心のほうが置いていかれます。
毎日同じ時間に、少しだけ
祈りを習慣にするコツは、毎日同じ時間に、ほんの1分だけ手を合わせることです。
朝、カーテンを開けたとき。
夜、布団に入る前。
決まったタイミングを持つことで、祈りは特別な儀式ではなく、呼吸のような自然な営みになっていきます。
長さは要りません。続くことのほうが、ずっと大事です。
祈ったあとの静けさを、味わってみてください
祈りの言葉を口にしたあと、すぐに次の行動に移らず、ほんの数秒だけ、その静けさに留まってみてください。
その余白の中にこそ、心が軽くなる感覚が広がっていきます。
祈りは、言っている時間よりも、言い終わったあとの数秒にあるのかもしれません。
神社の参道を歩くと、鳥居をくぐったあたりから、少し音が減ります。
あの数十歩は、たぶん、そのための時間です。
もし、いまの祈りに言葉が見つからないようでしたら、一緒に探すお手伝いができるかもしれません。いつでもお声がけください。
急がなくて、大丈夫です。
Le Clair(ルクレ)より