① はじめに
「ChatGPTを仕事で使えると聞くけど、具体的に何をお願いすればいいの?」
そんなふうに感じたことはありませんか。
「質問するくらいしか使ったことがない」
「自分の仕事にもAIを使えるのかな」
「AIを導入するほど大げさな仕事はしていないけど、それでも役立つ?」
こうした疑問を持つ方は、実はとても多いです。
前回の記事では、ChatGPT・Claude・Geminiの違いをやさしく比較しました。
今回はそこから一歩進んで、「どのAIを選ぶか」ではなく「AIで何をするか」というテーマでお話しします。
前回の記事を読んでいなくても、今回の内容だけで十分理解していただけますので、安心して読み進めてください。
② 生成AIは仕事で何ができる?
生成AIが得意とする仕事は、たとえば次のようなものです。
- 書く
- まとめる
- 整理する
- 考える
- 比較する
- 調べる
- アイデアを出す
- たたき台を作る
生成AIは、仕事の最終責任を代わりに負ってくれる存在ではありません。
そうではなく、「仕事を始めるまでの時間」や「考える時間」を短くしてくれるサポート役だと考えると、イメージしやすくなります。
まずは肩の力を抜いて、気軽な相談相手として捉えてみましょう。
③ 仕事で使える生成AI活用例10選
ここからは、具体的な活用例を10個ご紹介します。
活用例1:メール・ビジネス文章の作成
お客様へのメール、お礼メール、日程調整、社内連絡、お詫び文、案内文など、日々の文章作成に使えます。
AIにゼロから書いてもらうだけでなく、「自分で書いた文章を読みやすく整えてもらう」使い方もおすすめです。
**プロンプト例**
「以下の文章を、取引先に送る丁寧なビジネスメールに整えてください。堅すぎず、簡潔で読みやすい文章にしてください。」
**確認すべきポイント**
送信前に、宛先や敬称、金額・日付などの数字に間違いがないか、必ず自分の目で確認しましょう。
活用例2:長い文章・資料の要約
会議資料、レポート、PDF、長いメール、社内文書などを短く整理してもらえます。
単に「要約して」とお願いするだけでなく、「重要ポイントを5つ」「上司に1分で説明できるように」「初心者向けに」など、目的を伝えるとより使いやすい要約になります。
**プロンプト例**
「この文章を、重要なポイント3つに絞って要約してください。専門用語はできるだけ避けてください。」
**確認すべきポイント**
要約によって重要な情報が抜け落ちていないか、元の文章と照らし合わせて確認してください。
活用例3:会議・打ち合わせの整理
会議メモや議事録などから、決まったこと・やること・担当者・期限・未決事項を整理してもらえます。
音声データをそのまま扱えるかどうかはサービスによって異なるため、利用する際は各サービスの最新の仕様を確認してから使ってみてください。
**プロンプト例**
「以下の会議メモを、決定事項・タスク・担当者・期限に分けて整理してください。」
**確認すべきポイント**
担当者名や期限に誤りがないか、参加者の認識と食い違いがないかを確認しましょう。
活用例4:アイデア出し・企画
新商品、キャンペーン、SNS、ブログ、営業施策、業務改善など、幅広い場面でアイデア出しに使えます。
「10個考えて」とだけお願いするより、ターゲット・目的・予算・条件などを伝えると、より使いやすい案が出やすくなります。
**プロンプト例**
「20代女性向けの新商品アイデアを5つ考えてください。予算は少なめ、SNSで話題になりやすいものを希望します。」
**確認すべきポイント**
出てきたアイデアが、自社の方針や実現可能性に合っているか、人の目で最終判断しましょう。
活用例5:情報収集・リサーチ
業界情報、競合、市場、商品比較、最新ニュース、新しいサービスなどを調べる際の下調べに使えます。
Web検索やリサーチ系の機能を使える生成AIもありますが、機能の有無や使い方はサービスによって異なるため、最新の公式情報を確認しておくと安心です。
**プロンプト例**
「〇〇業界の最近の動向について、初心者向けにわかりやすく教えてください。」
**確認すべきポイント**
AIの回答だけで判断せず、重要な情報は必ず一次情報や公式情報で確認するようにしましょう。
活用例6:Excel・スプレッドシートのサポート
関数を考えてもらう、表の作り方を相談する、データの整理方法を考える、数字から傾向を読み取る、グラフの選び方を相談するなど、作業のサポート役として使えます。
すべてを任せるというより、「一緒に考えてもらう」感覚で使うのがおすすめです。
**プロンプト例**
「A列に日付、B列に売上が入っています。月ごとの合計を出す関数を教えてください。」
**確認すべきポイント**
実際にシートへ反映させる前に、小さいデータで結果が正しいかテストしてみましょう。
活用例7:プレゼン・資料作成
プレゼンの構成、スライドの見出し、説明文、話す内容、資料の構成案などを考えてもらえます。
最初から完成品を求めるのではなく、目的 → 相手 → 伝えたいこと → 構成、という順番で一緒に作っていく進め方がおすすめです。
**プロンプト例**
「社内向けに、新しいツール導入を提案するプレゼンの構成案を考えてください。5枚程度でお願いします。」
**確認すべきポイント**
自社の実情やデータと矛盾していないか、専門的な内容は正確かをチェックしましょう。
活用例8:SNS・ブログの文章作成
X、Instagram、ブログ、note、商品紹介文など、さまざまな文章作成に活用できます。
1つの内容から、「ブログ→X投稿→紹介文」のように複数の文章へ展開する使い方も便利です。
**プロンプト例**
「このブログ記事の内容を、Xに投稿する短い文章に要約してください。」
**確認すべきポイント**
各プラットフォームのルールや文字数制限に合っているか、最終的に自分で見直しましょう。
活用例9:文章のチェック・改善
すでに作った文章の、誤字脱字チェック、分かりにくい部分の改善、丁寧な表現への変更、短くする、初心者向けにする、説得力を高めるといった用途に使えます。
AIは「ゼロから作る」だけでなく、「自分が作ったものを良くする」のにも便利な存在です。
**プロンプト例**
「以下の文章を、初心者にもわかりやすいように書き直してください。」
**確認すべきポイント**
書き直しによって、本来伝えたかったニュアンスが変わっていないか確認しましょう。
活用例10:自分専用の仕事アシスタントとして使う
最後は、単発の作業ではなく、AIを仕事の相談相手として使う方法です。
たとえば、次のようなお願いができます。
- 今日やる仕事を整理して
- この仕事を効率化する方法を考えて
- この作業の手順をマニュアル化して
- この企画の問題点を指摘して
ChatGPT・Claude・Geminiなどを、答えを聞くだけのAIから、考えるためのパートナーへと発展させていくイメージです。
④ 初心者はどの仕事からAIに任せればいい?
いきなり重要な仕事をAIに任せる必要はありません。
小さく始めることが、無理なく続けるコツです。
おすすめの順番は、次のようなイメージです。
メールの下書き → 文章の要約 → アイデア出し → 文章チェック → 情報整理 → 資料作成
簡単な仕事から少しずつ広げていきましょう。
⑤ AIに仕事を頼むときの基本
伝えることは、次の4つだけで大丈夫です。
1. 何をしてほしいか(例:「メールを書いて」)
2. 誰向けなのか(例:「取引先向け」)
3. 条件(例:「300文字以内、丁寧に」)
4. 出力形式(例:「件名+本文」)
たったこれだけでも、返ってくる答えは大きく変わります。
⑥ 「AIにうまく頼めない」は普通
生成AI初心者の多くが、「どう質問すればいいのか分からない」と感じています。
でも、最初から完璧な指示を書く必要はありません。
1回目:とりあえずお願いする
↓
2回目:「もう少し短く」
↓
3回目:「初心者向けに」
↓
4回目:「具体例を追加して」
このように、会話しながら少しずつ完成させていけば十分です。
次回の記事では、この「うまく伝わる指示の作り方」について、さらに詳しくご紹介します。
⑦ 仕事で生成AIを使うときの注意点
便利な一方で、次のポイントは押さえておきましょう。
- 個人情報を不用意に入力しない
- 会社の機密情報・顧客情報に注意する
- 勤務先のAI利用ルールを確認する
- AIの回答には間違いが含まれる可能性がある
- 数字・法律・制度・引用などは必ず確認する
- AIが作った文章をそのまま提出しない
- 最終的な判断・責任は人間が持つ
- 著作権や利用規約にも注意する
必要以上に怖がる必要はありません。
確認しながら使えば、生成AIは非常に頼もしい仕事道具になります。
⑧ AIを使う目的は「楽をする」だけではない
生成AIは、決して「仕事をサボるための道具」ではありません。
単純作業や下準備にかかる時間を減らすことで、人間が考える・判断する・人と話す・創造する時間を増やすことができます。
つまり、時間を短縮するだけでなく、仕事の質を高めるためにも使えるということです。
⑨ まとめ
今回ご紹介した活用例は、次の10個でした。
メール作成/要約/会議整理/アイデア出し/リサーチ/Excelサポート/資料作成/SNS投稿/文章チェック/仕事の相談相手
全部を一度にやる必要はありません。
まずは、毎日やっている仕事を1つ選んでみましょう。
その仕事の一部分だけ、AIに手伝ってもらうところから始めれば十分です。
明日の仕事で、まず1つだけAIに頼んでみましょう。
---
「自分の仕事のどこにAIを使えばいいか分からない」「毎日の作業を効率化したいけど、何から始めればいいか迷っている」
そんな方には、AIコンシェルジュとして、あなたの仕事内容に合わせたAI活用方法やオーダーメイドのプロンプト作成をお手伝いしています。まずは気軽にご相談ください。