富士山の麓へ辿り着いた私たちは、さっそく「高校に入り直し計画」を
スタートさせた。
ちなみに、最初に入学した愛知県の高校には何の連絡もしていなかったため、
除籍扱いになっていたとか、なっていないとか……。
(どっちやねん……知らんわ)
最初に入試を受けた愛知県では、確か試験科目が「英語・国語・数学」の
3教科だったと思う。
しかし、今回の高校の入試科目は「英語・国語・数学・理科・社会」の5教科。
その事実に気がついたのは、なんと受験のたった2週間前であった。
……やっぱり、アホな子でした。
とりあえず慌てて本屋に走り、「2週間で完成!」みたいなタイトルの対策問題集を購入。2〜3日ほど目を通してみたものの、大して頭に入ってこない。
「……ま、いっか!」と、持ち前の開き直りで乗り切ることにした。
そして、迎えた受験当日。
試験会場に入ると、教室の外の廊下に謎の人だかりができていた。
みんな、なんだかこちらをじーっと見ている。
……コワイんですけど……。
後から分かったことなのだが、なんとその地域の中学校は、
男子の髪型がほぼ全校生徒「坊主頭」という校則だったらしい。
一方の私は、大阪で社会人として働いていたため、ごく普通の髪型。
そりゃあ珍しがられて当然である。
さらにこれも後日知ったのだが、その学校は
「全教科で0点さえ取らなければ合格できる」というレベルの
高校だったらしい。
というわけで、無事に合格!
晴れて「2度目の高校1年生」となったわけだが……あてがわれたのは、
なんと「特別進学クラス(特進)」だった。
……いや、進学するつもりは全くありませんけれど??
どうやら「0点取らなければ入れる」という学校の性質上、
そこそこヤンチャな生徒が多く、髪型からして目立っていた私は
緊急避難的に特進クラスに放り込まれたらしい。
実力で入ったわけじゃないのかよ……。
当然、受験の時から目立っていた私の存在は、
格好のターゲットとなった。
案の定、いじめの対象に。わざわざ他のクラスからいじめに
やってくる奴までいる始末だ。
どんだけ暇なんだよ、お前ら……。
そんな過酷な環境だったが、クラスに一人だけ、本当に仲のいい友達
「M君」ができた。
毎日一緒に過ごし、週に3日くらいはM君の家から登校するほどの
親密ぶり。
もともとボッチ気質でコミュ障な静少年にとって、
心から友達と言えるのは彼くらいだった。
本当にありがたい存在だった。
……が、彼は2年生になる手前で、まさかの自主退学。
もっとレベルの高い高校を改めて受験し直すためだったという。
その行動力と決断力には、心から感服した。
さてさて。
ここからは怒涛のトラブルも落ち着き、大したエピソードもない
平穏な日々が続いていくことになります。
また何か思い出すことがあれば、番外編として投稿しますね。
連投ですみません。
次回からおっさんになった静のお話が始まります。(予定)