事務や経理をやっていて、いちばん時間を溶かすのは「言いにくいことを伝えるメール」です。
金額の催促。こちらのミスのお詫び。無理な依頼のお断り。
内容は3行で済むのに、書き出しで10分止まる。書いては消してを繰り返す。心当たりがある方は多いと思います。
150人規模の会社でひとり経理・総務をしていますが、この手のメールはChatGPTに下書きさせるのがいちばん効きました。AIは気まずさを感じないので、最初の1行で止まりません。
コピペで使えるプロンプトを5本置いておきます。
■ 1. 入金の催促(1回目)
次の条件で、入金の催促メールを作ってください。
・相手:【取引先名】のご担当者
・状況:【請求書番号】の入金予定日が【日付】でしたが、確認できていません
・トーン:相手を責めない。行き違いの可能性を前提にする
・入れる要素:行き違いへのお詫び/請求内容の再提示/確認のお願い
ポイントは「相手を責めない/行き違いの可能性を前提に」。これを入れないと、AIは意外と強い文面を書いてきます。
■ 2. 催促(2回目・返事がないとき)
先ほどの催促メールに返信がありません。2回目の催促メールを作ってください。
・1回目より少しだけ踏み込む。ただし高圧的にはしない
・入れる要素:前回連絡した事実/期限の明示【日付】/行き違いならご容赦の一言
・最後に、こちらの連絡先確認のお願いを添える
「少しだけ踏み込む。ただし高圧的にはしない」——この匙加減の指示が要です。
■ 3. こちらのミスのお詫び
次の条件で、お詫びのメールを作ってください。
・何が起きたか:【ミスの内容】
・相手への影響:【影響】
・構成:お詫び → 原因 → 対応(すでにやったこと/これからやること)→ 再発防止 → 締めのお詫び
・言い訳がましくならないこと。原因の説明は簡潔に
お詫びメールが長くなる原因は、たいてい「言い訳」です。構成を先に指定すると、そこが膨らみません。
■ 4. 丁寧なお断り
次の依頼を断るメールを作ってください。
・依頼内容:【依頼】
・断る理由:【理由】
・トーン:申し訳なさを示しつつ、断る意思は明確に
・可能なら代替案を1つ添える
・関係を続けたい相手なので、今後につながる締めにする
「断る意思は明確に」を入れないと、読んだ相手が断られたと気づかない文面になることがあります。
■ 5. クレームへの返信
次のクレームに対する返信文を作ってください。
・クレーム内容:(ここに貼り付け)
・まず、相手が何に怒っているのかを1行で整理してから返信文を書いてください
・構成:お詫び → 事実確認したこと → 対応 → 今後
・こちらに非がない部分は、否定せず「確認いたします」と留める
「何に怒っているのかを1行で整理してから」がコツです。人間はクレームを読むと感情が動いて論点を見失いますが、AIは冷静に拾ってくれます。
■ 使うときの注意
送信前に必ず自分で読むこと。AIの文面はきれいですが、相手との温度感まではわかりません。最後の判断は人間の仕事です。
それと、取引先名・金額・個人名は【取引先名】のように伏せてから貼り付けてください。伏せても文面はちゃんと作れます。
■ 毎回書き直すのが面倒になったら
自社の口調やルールに合わせて毎回書き足している——そうなったら、GPTs(ChatGPTを自分の業務専用に育てた「自分だけのAI」)にする段階です。署名も口調も覚えさせておけば、開いて貼るだけになります。
自分の業務に合わせたプロンプトやGPTsを作るサービスも出品しています。「この業務、AIに任せられる?」というご相談だけでも歓迎です。