決めた後で、これでよかったのかを確かめられずにいる方へ。
「これ、誰に聞けばよかったんだろう」
会議が終わり、方針も決まって、それぞれの席に戻ります。
決めたのは自分で、周りはもう決まったとおりに動き始めています。
翌朝からは、誰も何も言わないまま、その方針で一日が進みます。
しかし、合っていたかどうかだけが、まだどこにも書かれていません。
その判断について、後から「どうだった?」と聞いてくれた人は、いましたか?
聞ける相手が現れないのは、その判断がまだ誰の経験にもなっていないからです
決める役を引き受けるほど、判断を前にして、参考に出来る前例は少ないものです。
前例のある判断は、迷う手前でもう片がついているからです。
手元に回ってくるのは、まだ誰も通っていない場面だけになります。
そして、まだ誰も通っていない場面には……判定してくれる人もいません。
近くに詳しい人がいても、その人が持っているのは似た場面の記憶であって、同じ場面の記憶ではありません。
「これでよかったですか」と聞ける相手が現れないのは、その判断がまだ誰の経験にもなっていないからです。
では、それが続くと?
決めた回数だけ、確かめられないものが積み上がっていきます。
次に決める時、判断の中身よりも、後で誰にも確かめられないことのほうが重くなります。
送信済みのメールをもう一度開いて、確かめてくれる相手を探してしまうのです。
決めたという事実だけは手元に残りますが、どう決めたのかは思い出せなくなります。
「教皇」のカードが見ているのは、誰に聞いたかより何を決め手にしたかです
タロットに「教皇」というカードがあります。
伝統・教え・制度・助言といった言葉が解釈本などに並んでいます。
逆位置では、決まりごとが形だけになり中身が働かなくなることを表すとされています。師や指導者を映すカードだと読まれることが多い一枚です。
このカードについては、師の仕事は問い返すことにあって、答えを渡すことではないという読み方もあります。
問い返された人は、自分がなぜそう決めたのかを、その場で言葉にすることになるからです。
ですから私は、その人が誰に相談できたのかよりも、何を決め手にしたのかを見ています。
あなたが一人で決めてきた判断にも、決め手は毎回ありました。
声に出す機会が来ないまま、言葉になっていないだけです。
最後まで譲らなかったものが、次に決めるときの決め手になります
一番最近、一人で決めた一件を思い出してください。
結果がまだ出ていないものでも大丈夫です。
ここで一つだけ、問いを置かせてください。
その判断で、あなたが最後まで譲らなかったのは何でしたか?
納期でも、費用でも、誰かの顔でも構いません。
すぐに浮かんだなら、それがあなたの決め手です。
出てこなかった一件は、まだ一度も声に出していないだけで、決め手がなかったわけではありません。
一度でも言葉にした決め手は、次に一人で決める時、あなたの側に立ちます。
(決める手前で止まってしまう時は、こちらの記事に書いています)
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【もう一歩、自分を整理したい方へ】
この記事は「問い」を一つ渡すところまでです。
決め手を言葉にできても、それを持って次へ進めるかどうかは別の話です。
同じ場面がもう一度来た時に自分が何を守るのか、そこを3枚で確かめるなら【白うさぎ】があります。
守るものはもう決まっていて、後は進む方向を一つに選ぶだけなら、【赤の女王】からどうぞ。
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