過去の栄光から降りられない・手放せない|すごかった話は残るのに、手こずった部分は残りません

過去の栄光から降りられない・手放せない|すごかった話は残るのに、手こずった部分は残りません

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同じ成功談を、いつのまにか何度も話している方へ。

「あのときは、本当に大変だったんだよ」

飲み会の後半や、後輩と二人で帰る道すがら、そう切り出せる話が一つか二つはあると思います。

話し慣れているので、途中で言葉に詰まることもありません。
最後がどう終わるかも、口を開く前から決まっています。

その話は、初めて誰かに聞かせた日より、ずいぶん短くなっていませんか?

その話を何度もしてきたのは、本当に効いた経験だからです

繰り返し話しているのは、それが本当に効いた経験だからです。
効かなかった経験を、人は何度も思い出したりしませんよね。

ただ、話には話の都合があります。

人に伝える時、私たちは自然と筋を通します。
遠回りしたところ・途中で止まったところ・やり直したところは、聞く人には要らない部分になります。

相手の相槌が一度浅くなったところは、次に話す時、自然と飛ばします。

だから二度目より三度目、三度目より四度目と、話は少しずつ短くなっていきます。

先に削られるのは……うまくいかなかったところのほうです。

回を重ねた成功談は、そうやって「最初からうまくいった話」に近づいてしまうのです。

では、それが何年も続くと?

手元に残るのは、やったことと、その結果だけになります。
どこで詰まったのか、どう抜けたのかは、もう話の中にありません。

しかし、本来次の場所へ持っていくのは、話から抜け落ちたほうです。

結果は場所が変われば通用しませんが、詰まったところを突き抜けた手法は、相手が変わっても働きます。

話に出す機会がなかったので、その部分だけが言葉になっていないのです。

「皇帝」のカードが残すのは、手こずったところで身につけたものです

タロットの中に「皇帝」という一枚があります。

権威・統治・構造といった言葉が解釈本などに並んでいます。
逆位置では、一旦出来上がったものが動かなくなることを表すとされています。力を持った人を映すカードだと読まれることの多い一枚です。

この一枚については、長く続く力は整った形のほうにではなく、実際に手を動かした側に残るという読み方もあります。
形は語るほどはっきりしますが、手を動かした部分は、語らなければ言葉にならないからです。

ですから私は、その人が何を成し遂げたかよりも、そこで何に手こずったのかを見ています。

あなたが何度も話してきたその一件は、確かにうまくいった経験です。
まだ取り出せていないのは、その時、一番手こずった場面です。

いちばん手こずった場面から、次に使えるものが出てきます

あなたが一番よく話す成功を、もう一度だけ最初から辿ってください。
今日、誰かに話したばかりのものでも構いません。

ここから先は、問いが一つあるだけです。

その一件で、あなたが一番手こずったのはどこでしたか?

すぐに場面が浮かんだなら、その経験はまだ形を持っています。

浮かんでこない一件があったなら、そこはまだ誰にも話していない場面です。そこを最初に言葉にするのは、あなたです。

一度でも手こずった場面を言葉にした経験は、次の場所へ持っていけます。

11_お守り_ポットに残った茶葉_v1.png

(休めない・戻れない形は、こちらの記事に書いています)
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【もう一歩、自分を整理したい方へ】

この記事は「問い」を一つ渡すところまでです。

手こずった場面が思い出せないのに、その話だけはどうしても置いていけない、という一件が手元に残ります。
その一件については、思い出すより先に確かめたいことがあります。なぜ、ほかでもないその話を選び続けてきたのかです。

選び続けてきた理由のほうを先に見るなら、【白うさぎ】が向いています。
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