今回も引き続き、『結果を出せる人の脳の習慣「初めて」を増やすと脳は急成長する』(茂木健一郎・著)の読書メモをお届けします。
今回は第2章「必ず結果を出せる脳の育み方」を読んだ学びをまとめました!
はじめに:前回の振り返り(第1章)
前回学んだ第1章「初めての経験が脳を目覚めさせる」では、今の日本に必要なのは心地いい「ホーム」に居続けることではなく、あえて負荷のかかる「アウェー」に飛び込むことだと知りました。
アウェーでうまくいかない状態は脳のシナプスが形成されている成長の証であり、目指すべきは過度な緊張ではなく「リラックスした集中(フロー状態)」であること。「いつもと違う道を歩く」といった日常の小さな「初めて」の積み重ねが、いざという時に結果を出すための脳の回路を作ってくれるというお話でした。
第2章:必ず結果を出せる脳の育み方
前回の「アウェーに飛び込む」という基本姿勢を踏まえ、第2章ではさらに一歩踏み込んで、脳の可能性を無限に広げるためのマインドや具体的な習慣について書かれていました。
1. 自分が何者かを決めつけてはいけない
ずっと「ホーム」に居続ける生き方は危険だと著者は言います。ホームを出ざるを得なくなったりホームの環境が変わったりした時、ホームしか知らない人は生きる術を失ってしまうからです。また、仮にずっとホームに居続けられたとしても、果たしてその人生は面白いのでしょうか。
脳は「予想外の出来事」が好きなのだそうです。一度成功したからといってそのやり方にしがみつくのは「自分はそこまでの人間だ」と言っているのと同じであり、非常にもったいないとのこと。人間は誰しも無限の可能性を秘めていると強調されています。
自分を勝手に「完成形」にしない
世の中の多くの人は、まだ世界的な成果をあげたわけでもないのに自分の完成形を決めつけてしまっているそうです。与えられたポジションや現在のやり方を完成形だと思い込んでいますが、今のポジションに必然性などないのだと言います。自分が自分を固定化すると、相手も自分を決めつけた状態で関係を築こうとしてしまうとのことでした。
自分の未来にワクワクする(偶有性を楽しむ)
将来を考えると気持ちがザワザワするのは正常な反応であり、「これからどうなるんだろう」と予期せぬ変化(偶有性)を楽しめる姿勢が重要なのだそうです。年齢を重ねても未来を夢想し、世界に対して無防備でいることは良いことであり、警戒ばかりしているのは愚かだと著者は語ります。自分で無限の可能性に蓋をしてはいけないとのことです。
2. いつもと違う行動で脳に気づきを与える
自分を決めつけないためには、日常で「いつもはやらないこと」をやるのが有効だそうです。
・反対の手で食事をする
・通勤ルートを変えてみる
・仕事をする場所を変えてみる
こうした小さな変化が脳に新しい気づきを起こしてくれるそうです。 また、「これだけは曲げられない」という自分の軸があるなら、どこであろうと誰に対してであろうと主張してみる勇気が大切とのこと。周りが常識だと思っていることがいつまでも常識とは限らないため、自分の声に耳を傾けて生きた方がよほど安定的なのだそうです。
3. 社会と切り離す「デカップリング」という生き方
人はどうしてもその時代の社会の影響を受けます。今の日本には活性的な元気さが欠けていますが、著者は「自分だけデカップリングして高度成長をしよう」と提案されています。
デカップリングとは、自分の脳を会社や社会とシンクロさせず、独自にチューニングしていくことだそうです。職場の澱んだ空気などは無視して、言いたいことを言い、やりたいことをやれば良いのです。
4. 「アンチ」ではなく「オルターナティブ」を目指す
現状に不満を持ちながら仕方ないと諦めて受け入れる姿勢と、文句を言ったり修正を試みたりする姿勢。一見、後者の方がアウェーで戦っているように見えますが、著者に言わせればどちらも「ホーム」での戦いであり大きな差はないのだそうです。
最善策は、土俵の外に出ること=「オルターナティブ(別の選択肢・別の次元)」として生きることだと主張されています。
オルターナティブの難しさと価値
支えてくれるものがないため、単なる「アンチ」として生きるよりも数段難しいそうです。最初は受け入れられず批判に晒されることも多いそうですが、そこに揉まれて磨かれていくことこそが「生きる」ということなのだと言います。
ロケットのように生きる
爆発的な出力を持つ人だけがオルターナティブに生きられます。ロケットのように情熱を持って突き抜けることが大切なのだそうです。
5. がむしゃらな情熱と「龍」の話
今の日本では「好きなことはしたいけれど、余計な苦労はしたくない」という効率的な生き方が好まれがちです。しかし昔の漫画の主人公のように、がむしゃらですさまじい努力を重ねることこそが脳を覚醒させるとのこと。
激しく、精神のキワまで自分を追い詰めるような生き方をしてきた人は、「龍が見える」ようになるのだそうです……!一体どんな人物が「龍が見える」と語ったのか、その衝撃的なエピソードについては、ぜひ本書を手に取って確かめてみてくださいね。
おわりに
自分を「こんなものだ」と型にはめてしまうのが、いかに脳の可能性を狭めているかを痛感させられる章でした。社会や周りの空気に合わせすぎず、自分を「デカップリング」して、いつもと違う選択を面白がっていく姿勢を大切にしたいですね。
次回は、第3章「結果につながる脳活用術」についての学びをまとめていきます!