「俺はいいけどYAZAWAはなんて言うかな」に学ぶ、なりたい自分になる「キャラ設定」の力

「俺はいいけどYAZAWAはなんて言うかな」に学ぶ、なりたい自分になる「キャラ設定」の力

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コラム
先日手に取った『物語思考「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術』(けんすう(古川健介)・著)。本書では理想のキャリアや人生を叶えるための「物語思考」のステップが5段階で解説されています。

今回は前回の読書メモに続き、ステップ2「『キャラ』の作り方」とステップ3「『キャラ』に行動させよう」を読んだ学びをまとめました!

※前回(ステップ1「頭の枷を外しながら、なりたい状態を考える」)の詳しいお話は、ぜひ過去の記事をご覧くださいね。

はじめに:前回(ステップ1)の振り返り

前回学んだステップ1では、自分の過去の延長線上で考えるのではなく、頭の枷(ブレーキ)を外して「10年後になりたい状態」を100個書き出す作業を行いました。

未来の「なりたい状態」から逆算して今の行動を変えていくこと、そして理想の解像度を極限まで上げて、コンフォートゾーンを引き上げることが大切だというお話でした。

ステップ2:「キャラ」の作り方

ステップ1で「なりたい状態」を定義したら、次はそれを叶えるための「キャラ」を設定していきます。

1. なぜ最初に「キャラ」を設定するといいのか?

著者によると、なりたい状態になるために「一番効率的なキャラは何か」を考えるのがポイントだそうです。良いプロセスを維持し続けるために、あらかじめキャラクターを設定しておき、「そういうタイプの人」が取りそうな行動をとっていくとのこと。

よくある「頑張って実行して結果を出す」→「自分はこういう人だと認識する」という順番だと、途中で挫折しやすいそうです。だからこそ、「自分はこういうキャラだと認識する」→「そのキャラがやりそうなプロセスを実行する」という順番にするのが良いと主張されています。

2. 「YAZAWA」を生きる矢沢永吉さんの例

このキャラ設定のわかりやすい例として、ミュージシャンの矢沢永吉さんの言葉「俺はいいけどYAZAWAはなんて言うかな」が挙げられていました。

生身の矢沢永吉さんと、キャラクターとしての「YAZAWA」は別物なのだそうです。矢沢さんは自分を「YAZAWA」という一つのプロダクト(作品)として捉え、「矢沢永吉を引き受けられるのは俺しかいない」と覚悟を持って「YAZAWA」というキャラを生きているとのことでした。

3. 「キャラ」とは何か?

言葉としてのキャラクターには「性格」という意味と、小説などの「登場人物」という意味の2つがありますが、本書で扱うのは後者の「登場人物」という意味だそうです。

キャラクターを成立させるには、以下の4つの要素が必要になるとのことでした。

求めるもの
行動
障害
選択

4. 「なりたい状態」をもとにキャラの原型を作る

まずはステップ1で書いた「なりたい状態」に近い人ってどんな人だろう?と考えるところからスタートするそうです。

実在の人物(歴史上の人物、有名人、身近な人など)を思い浮かべてみます。一人の人間に絞る必要はなく、「なりたい状態」の項目ごとにモデルを決めてもOKとのこと。これがキャラの「原型」になるそうです。

5. キャラの性質を抜き出しまくろう

作った原型をもとに、その人がどのような性質を持っているのかをとにかくリストアップしていきます。この時、今の自分(本来の自分)に引きずられないようにするのがコツだそうです。

なお、ステップ1で頭の枷を外さないままキャラクターを決めてしまうと、非常にこじんまりとした小さなキャラになってしまうため、必ずステップ1を経てから決めるべきとのことでした。

ステップ3:「キャラ」に行動させよう

設定したキャラは、実際に「行動」させることで真のキャラクターとして完成していくそうです。

1. キャラの決定と「行動」は前輪と後輪の関係

「自分はこういうキャラだからこういう行動をする」ということと、「こういう行動をするからこういうキャラである」というのは、いわば自動車の前輪と後輪のような関係なのだそうです。

キャラが行動を生み出すだけでなく、普段はしないような行動をたまたまとったことをきっかけに、自分自身のキャラクターが変わっていくこともあるとのこと。それらしい行動を重ねることで、自分自身でも「自分はこういう人間なんだ」と認識するようになっていくそうです。

2. キャラがしそうな行動を書いて実践する

① 話し方を徹底的に真似る

そのキャラがしそうな「話し方」を考えるのが効果的とのこと。タレントの武井壮さんは、テレビに出る前に自分が尊敬する人の話し方を、全く同じペースで喋れるようになるまで練習したという逸話があるそうです。憧れの人がいるなら、その人の話し方を録音して徹底的に真似てみるのがおすすめとのことでした。

② 様々なシーンでの行動をリストアップして実践する

「褒められたらどうするか?」「指摘されたら?」「朝起きたら何をするか?」「街を歩いている時は?」など、いろんなシーンを想定して取りそうな行動をリスト化し、実際にその行動をとってみるそうです。

もし「どんな行動をとるか」がスムーズに想像できない場合は、そもそものキャラ設定が弱い可能性があるため、もう一度キャラ設定から考え直すのが良いとのことでした。

3. 「本当の自分」とは何か?

キャラに合わせた行動をとると、「それって本当の自分じゃないんじゃないか……」と抵抗を感じる人もいるかもしれません。

しかし、そのキャラっぽく周りから扱われるようになると、人間は自然と「自分はこういう人間なんだ」と思うようになるそうです。本来の「自分」という固定されたキャラ以外のキャラクターを手に入れることで、物事の視野がぐっと広がるのだと書かれていました。

おわりに

「自分を変えるために頑張る」のではなく、「理想を叶えるキャラを演じてその行動をとる」というアプローチは、とても画期的で気持ちが楽になる考え方だと感じました。

「YAZAWA」のように自分の中に理想の主人公を一人立てて、まずは話し方や日々の小さな行動から真似てみたいと思います!

次回はステップ4「キャラが最高に活きる環境を作ろう」についての学びをまとめていきます。
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