焦りはあるのに、何も変えられずに今日も同じ日常に戻ってしまう人へ

焦りはあるのに、何も変えられずに今日も同じ日常に戻ってしまう人へ

記事
学び
こんばんは、廣瀬(ひろせ)です。僕は普段、「やる気に頼らず人生を好転させるヒント」をテーマに発信をしています。

今日の夕方、久しぶりに地元の小さな喫茶店に立ち寄りました。店内にはジャズが低く流れていて、カウンター越しにマスターが豆を煎る香ばしい匂いが漂っています。頼んだ深煎りコーヒーを飲みながら、ふと窓の外をぼんやり眺めていたんですよね。夕暮れの商店街を、スーツを着た会社員の人たちが少し疲れ気味な足取りで歩き去っていく。その姿を見ていたら、数年前の自分が一気にフラッシュバックしました。

「自分、このままでいいのかな……」

そんな言葉が、喉の奥にずっと引っかかっていた頃のことです。

31歳の秋、平日の夜11時過ぎでした。
その日も残業を終えて目黒駅の改札をくぐったところでした。

ホームに滑り込んできた山手線に乗ると、車内は吊り革につかまったまま目を閉じている会社員でいっぱい。窓ガラスに映る自分の顔を見たら、なんだかすごく老けて見えたんです。目の下にはくっきりクマができていて、顔色も冴えない。

特別な不幸があったわけじゃないんです。給料が極端に安いわけでもないし、職場の人間関係が壊滅的なわけでもない。来月の家賃が払えないなんてこともない。周りから見れば「ちゃんとやれている30代」に見えていたかもしれない。

でも、心の中のメーターが完全にゼロを指している感覚がありました。

明日も朝8時に起きて、同じ路線に乗って、同じような資料を作って、同じようなクレームに対応する。それが1年後も、3年後も、5年後も続いていく。そう思った瞬間、背筋がすーっと寒くなったんです。

「転職したほうがいいのかな」 「でも、いまさら未経験の業界に飛び込む勇気なんてないし……」 「独立? いやいや、実績もないのに喰っていけるわけがない」

答えが出ないまま焦りだけが募って、結局スマホで「30代 転職 タイミング」「会社員 独立 準備」みたいなワードを検索しては、まとめ記事を読み漁って夜更かしする。そして翌朝、重い体を引きずって目覚まし時計を止め、いつもの日常に戻っていく。

そんなループを、半年以上も繰り返していました。迷うことすら面倒になって、思考を停止させようとしていた時期です。

転機は、ある日の休日にふと手に取った一冊の本の、たった一節でした。世界的な起業家が意思決定の基準として話していたエピソードなのですが、それがすごくシンプルで、胸に刺さったんです。

「80歳になった自分を想像したとき、今の選択を振り返って後悔しない方はどちらか?」

……正直、最初は「よくある自己啓発の考え方だな」と思いました。でも、試しに自分の胸に問いかけてみたんです。

もし僕が80歳になって、おじいちゃんになって、車椅子か何かに揺られながら人生を振り返っているとする。そのとき、「あの31歳の秋、現状維持を選んで文句を言いながら60歳まで勤め上げた自分」と、「結果はどうあれ、一歩踏み出してみて悪戦苦闘した自分」、どっちに対して『よくやった』と言いたいだろう?

答えは、考えるまでもありませんでした。

うまくいかなくて失敗したことより、「あのとき、試してみることすらもしなかった自分」を、80歳の自分は絶対に許せないだろうなと思ったんです。

僕たちはどうしても、「失敗したらどうしよう」「収入が下がったらどうしよう」という目の前のリスクばかりに目を奪われます。でも、本当に恐ろしいのは「何もしないまま時間が過ぎ、二度と戻らない30代の数年間を失うこと」の方なんだと、ハッとしました。

モチベーションを無理やり上げる必要なんてなかったんです。「人生の最後に後悔しない選択肢はどっちだ?」という基準をひとつ持てたことで、霧が晴れるように視界がクリアになりました。

それ以来、僕は「このままでいいのか」と迷いが生じたとき、感情に振り回されずに判断するための具体的なステップを決めています。ノートを開いて、淡々と次の作業をするだけです。

1つ目は、「80歳視点での後悔の書き出し」です。

使っているのは、マルマンのシンプルなA5サイズの無地ノート(100円ショップのノートでも全然大丈夫です)。見開きページの左側に「今やろうか迷っていること」を書きます。例えば「副業で小さな発信を始めてみる」とか「気になる部署への異動希望を出す」とか。

そして右側に、「やらなかった場合、80歳の自分が感じるであろう後悔の言葉」をそのまま書きます。

「あのときビビって何もしなかったな」 「自分の力を試すのが怖くて逃げたな」

こうして文字として視覚化すると、「あ、自分は失敗することよりも、挑戦しないまま終わることを本気で怖がっているんだな」という本音に嫌でも気づかされます。

2つ目は、「最小の後悔で済む、一番小さな実験を決める」ことです。

迷っている人ほど、「会社を辞めるか、残るか」という0か100かの決断をしようとします。だから怖くなって動けなくなる。そうじゃなくて、今日できる「ノーリスクな実験」にまで分解するんです。

独立したいなら、いきなり退職届を出すんじゃなく「週末に自分の得意なことを整理してnoteを1記事書く」。転職を迷っているなら「エージェントに登録して、自分の市場価値のデータだけ見てみる」。

失敗したところで痛くも痒くもないレベルにまで小さく落とし込んで、とりあえず試してみる。これならやる気も気合も要りません。

3つ目は、「選んだ選択肢を、後から正解にしていく覚悟を持つ」ことです。

どっちの道を選ぶのが正しいかなんて、選ぶ前には誰にも分かりません。大事なのは「正しい選択をする」ことではなく、「選んだ後で、その選択を正解に変えていく行動をとる」ことなんですよね。

もし今、あなたが「このままでいいのかな」と迷っているなら、まずお伝えしたいのは、その迷いは決して悪いものではないということです。

今の環境に対して違和感を持てるのは、あなたが自分の人生に対して誠実になろうとしている証拠だからです。焦って今すぐ会社を辞める必要も、大きな勝負に出る必要もありません。

今夜、寝る前の5分だけでいいので、胸に手を当てて考えてみてほしいんです。

「80歳になった自分が今の自分を見たら、なんて声をかけるだろう?」

もし「一度きりの人生なんだから、ちょっとくらい足掻いてみなよ」と言っている気がしたら、明日の朝、ノートに自分の本当の気持ちを1行書くことから始めてみませんか。

僕が運営しているコミュニティ「人生攻略委員会」では、こうした「感情ややる気に頼らず、思考と仕組みで人生を好転させる方法」をさらに深掘りして共有しています。ひとりでは挫けそうなとき、同じように自分の人生と向き合っている仲間と一緒に一歩を踏み出せる場所になっているので、気になる方は覗いてみてくださいね。

それでは、今夜はこのへんで。 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す