7つの習慣から学ぶ、幸せなセカンドライフのヒント
前回は、第3の習慣が示す「重要事項を優先する」という実行の原則について考えました。
では、その「重要事項」とは、具体的にどんなことを指すのでしょうか。
『7つの習慣』では、その答えを明確にするために、時間管理のマトリックスという考え方を用いています。
■時間の使い方を見える化する二つの軸
私たちの日々の行動は、「緊急度」と「重要度」という二つの軸で整理することができます。
●緊急なものとは…
今すぐ対応を求められるもの。電話の着信、締め切り直前の仕事、突発的なトラブルなどです。
●重要なものとは…
あなたのミッションや価値観、人生で本当に達成したい目標につながる活動。成果を生み出す源となる行動です。
この二つを組み合わせると、私たちの活動は四つの領域に分かれます。
■四つの領域が示す生き方の違い
●第一領域:緊急で重要
問題、危機、締め切り対応。常に追われ、火消しに走る生活です。ここに長く留まると、心身ともに疲弊していきます。
●第三領域:緊急だが重要ではない
一見すると急ぎに見えるが、実は他人の優先順位に過ぎないもの。電話、突然の依頼、形だけの会議などが該当します。反応的に生きる状態です。
●第四領域:緊急でも重要でもない
時間の浪費。第一領域で疲れ切った人が、現実逃避として入り込みやすい領域です。
●第二領域:緊急ではないが重要
ここが、効果的な自己管理の中心です。人生の質を静かに、しかし確実に高めていく活動が集まっています。
■第二領域こそが、人生を育てる場所
第二領域には、次のような活動が含まれます。
・人間関係を育てること
・ミッションや価値観を見直すこと
・長期的な計画を立てること
・健康のための運動や休養
・問題を未然に防ぐ準備やメンテナンス
どれも「大切だ」と分かっていながら、緊急ではないため、つい後回しにされがちです。
「時間ができたらやろう」そう思っているうちに、月日だけが過ぎていきます。
■第二領域への投資が、未来を変える
第二領域の活動に時間とエネルギーを注ぐことで、人生のP/PCバランス(成果と成果を生み出す能力)は健全に保たれます。
すると、第一領域の「問題」や「危機」は、少しずつ減っていきます。
なぜなら、第二領域の行動は、問題が起きてから対処するのではなく、問題の根っこに働きかける予防的な行動だからです。
■セカンドライフこそ、第二領域を生きる
還暦を過ぎた今、忙しさに追われる人生から、意図をもって時間を使う人生へ。
成果の80%は、重要な20%の行動から生まれる。この「20%」が、まさに第二領域です。
経営学者ピーター・ドラッカーは、こう語っています。
「大きな成果を出す人は、問題ではなく、機会に集中している」
効果的な自己管理とは、「緊急」に反応することではなく、「重要」に意識的に時間を使うことなのです。
■今日のひとこと
忙しさから抜け出す鍵は、
今すぐではないけれど、
本当に大切なことに時間を使う勇気。
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