ココナラの実績なしは何割か|10カテゴリ12,228件を実測して約74%が販売0件でした

ココナラの実績なしは何割か|10カテゴリ12,228件を実測して約74%が販売0件でした

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ビジネス・マーケティング

1. 先に結論


ココナラに出品したのに1件も売れない。自分だけがおかしいのか、と検索して来た方に向けて書きます。感想ではなく、数えた数字だけを出します。

・主要10カテゴリ、合計609,799件の棚を実際にめくって、12,228件の出品を調べました
・販売実績0件の割合は、10カテゴリを加重して約74%でした
・いちばん厳しいのは生成AI活用・開発・制作で88.3%
・いちばん緩いのは占いで55.1%。次がデザイン制作の68.2%
・つまり、占い以外の9つの棚は、どれも3分の2以上が1件も売れていません

「実績なしは普通です」で終わらせません。棚によって何がどう違うのか、そして私が数え方を3回間違えた話まで書きます。3回目は、この記事を公開した数時間後に見つけました。

2. 「実績なしは何割か」に数字で答えた記事が1件もなかった


「ココナラ 実績なし」で検索して、出てきた記事を全部読みました。中身はこうでした。

・ココナラ公式ブログが2件(実績ゼロから初受注を取る方法)
・知恵袋が1件(実績がないと受注しにくいですか)
・個人の体験談とノウハウが5件
・YouTubeが1件

全部「どうすれば実績を作れるか」の話です。「実績なしの人が何割いるのか」に数字で答えた記事は、1ページ目に1件もありませんでした。

答えを知らずに対策だけ読むと、自分の状況が異常なのか普通なのかが分からないままになります。だから先に数えました。

3. どうやって数えたか


ログインせずに、カテゴリの一覧ページを取得しました。1ページ60件です。

1カテゴリあたり20ページを、先頭から末尾まで散らして取りました。前半は1、3、5、10、25、50、100ページ目。後半は最終ページまで等間隔に13点です。たとえば占いなら、そのあと230、360、489、618、747、877、1006、1135、1265、1394、1523、1652ページ目まで取ります。合計12,228件になりました。

一覧のカードには、タイトル・値段・評価・カッコ付きの数字が出ています。このカッコの中身が、その出品の販売実績です。カッコが無い出品は、商品ページを開くと「販売実績0件」と書いてあります。8件(実績あり5件・なし3件)で商品ページと突き合わせて、8件とも一致しました。

つまり、カッコが無い=1件も売れていない、です。

4. カテゴリ別の結果


左から、表示件数、評価が付いている割合、販売0件の割合(ページ加重)です。

・生成AI活用・開発・制作 6,654件/10.9%/88.3%
・IT相談・システム開発 24,005件/15.3%/83.2%
・悩み相談・カウンセリング 171,027件/15.3%/82.4%
・ビジネス代行・事務代行 27,612件/18.9%/79.7%
・Web制作・HP作成・EC構築 51,680件/19.5%/79.1%
・ライティング・翻訳 35,464件/21.2%/76.7%
・学習指導・資格・キャリア相談 39,773件/22.3%/75.3%
・イラスト作成・漫画制作 98,753件/24.2%/74.5%
・デザイン制作 55,724件/30.2%/68.2%
・占い 99,107件/42.0%/55.1%

占いだけが際立って緩く、あとは7割前後で横並びです。「実績なしは自分だけ」ということは、まずありません。

5. 売れている棚と売れていない棚の差は約40倍でした


1出品あたりの累計販売数も出しました。

・占い 31.3件
・デザイン制作 8.1件
・イラスト作成・漫画制作 6.0件
・ライティング・翻訳 5.6件
・悩み相談・カウンセリング 4.6件
・ビジネス代行・事務代行 4.0件
・学習指導・資格・キャリア相談 3.7件
・Web制作・HP作成・EC構築 3.3件
・IT相談・システム開発 2.9件
・生成AI活用・開発・制作 0.8件

占いと生成AI活用で39.5倍の差があります。占いは1件2,000円が真ん中の安い棚ですが、回転しています。生成AI活用は新しくて競合も少ないのに、平均1件も売れていません。

「競合が少ない棚」と「買い手がいる棚」は別物です。私はこれを自分の商品で先に確かめてしまいました。

6. 「何ページ目から売れていないか」は棚ごとに全然違う


同じ「販売0件」でも、棚のどこで崖が来るかがまったく違いました。

・占い:100ページ目まで、販売0件が1件もない。230ページ目でも1.7%
・イラスト:50ページ目まで0%。100ページ目で22.0%
・デザイン:50ページ目まで0%。100ページ目で45.0%
・Web制作:25ページ目まで0%。100ページ目で81.7%
・IT相談:10ページ目で17.2%。25ページ目で86.4%
・生成AI活用:5ページ目で52.8%。10ページ目で80.0%

生成AI活用は5ページ目で崖が来ます。占いは200ページ目を過ぎても来ません。同じ「300番目に表示されている」でも、棚によって意味がまるで違います。

7. 2ページ目から10ページ目には、販売0件がほとんどいない


10カテゴリのうち8つで、5ページ目と10ページ目の販売0件が0.0%でした。1件もいません。

出品者側から見ると、これは残酷な形をしています。上のほうには実績のある人しかいない。そして買い手は上から見ます。

なお1ページ目だけは例外で、販売0件が15.9〜21.7%混ざっていました。ただし1ページ目はカードが106〜151枚あり、他のページの60枚の2倍前後です。おすすめ枠のような別の枠が混ざっていると思われますが、内訳は公開されていないので断定はしません。

8. 一覧は2,000ページでめくれなくなります


悩み相談カテゴリは171,027件と表示されます。ところが2,000ページ目は60件出るのに、2,001ページ目は0件でした。

これが上限なのかカテゴリの終わりなのかを確かめるため、占い(99,107件=1,652ページ)でも同じことをしました。占いは1,652ページ目まで出て、1,700ページ目で0件。つまり上限に当たらない棚は最後までめくれます。

したがって、上限は2,000ページ=120,000件です。悩み相談の51,027件、全体の29.8%は、一覧からは到達できません。

9. 私は数え方を3回間違えました


ここが、この記事でいちばん役に立つ部分かもしれません。

1回目。先頭のページばかり見ていました。悩み相談を先頭10ページだけで数えると、販売0件は7.9%です。同じ棚をページ加重で数え直すと82.4%になります。74ポイント違います。既定の並びがだいたい実績の降順なので、先頭だけ見ると上澄みを全体だと思い込みます。

2回目。数える道具のほうに欠陥がありました。値段の行の次が「円」ちょうどだと決めつけていたのです。時間制の出品は「円(90分)」と続きます。占いと悩み相談は時間制が多いので、そこだけカードの7〜25%しか取れていませんでした。直したら、悩み相談の値段の真ん中は1,000円から100円へ、10倍ずれていたことになります。道具が自分で「取りこぼしています」と言う作りにしてあったので気づけました。

3回目。これはこの記事を公開した数時間後に見つけました。深いページのサンプルが足りていませんでした。最初は1カテゴリ10ページで、占いは1,000ページ目の1枚が751〜1,652ページ目、つまり棚の55%を代表していました。あとから1,200・1,400・1,600ページ目を足して測ったら、それぞれ40.0%・70.0%・85.0%です。1,000ページ目の91.7%では代表できません。20ページに増やして測り直したら、占いの販売0件は68.3%から55.1%へ、13.2ポイント動きました。

念のため、朝に測ったページを夕方にもう一度測りました。1ページ目21.7%(朝22.1%)、250ページ目83.3%(朝83.3%)、500ページ目100%(朝100%)。並び順は安定しています。ずれたのは測り方であって、相手ではありませんでした。

10. 評価は、自分の位置を知る役には立ちません


評価が付いている割合は、生成AI活用の10.9%から占いの42.0%まで幅がありました。

評価が付いていないのは、腕が悪いからではなく、売れていないからです。そして評価は購入者の任意なので、売れても付かないことがあります。自分の評価が空欄でも、そこから読み取れる情報はほとんどありません。

11. この数字をどう使うか


3つだけ書きます。

ひとつ。実績0件は市場の約74%です。焦って値下げする理由にはなりません。同じ12,228件を価格帯ごとに数え直すと、販売実績が1件でもある割合は501〜1,000円の帯が30.3%でいちばん低く、5,001〜10,000円の帯は51.0%でした。安いほど売れる、という形にはなっていません。

ふたつ。自分の棚の崖が何ページ目かを調べてください。5ページ目に自分がいるのと、200ページ目にいるのとでは、必要な打ち手が違います。カテゴリの一覧を開いて、カッコの数字が消え始めるページを探すだけです。

みっつ。棚を変えることを検討してください。競合が少ないことと、買い手がいることは、まったく別です。生成AI活用がそれを示しています。

買い手の側から同じ棚を見た記事も書きました。ホームページ制作の棚を655件数えたものです。

12. 限界と、再現方法


正直に書いておきます。

・販売実績はそのサービスの累計であって、期間の数字ではありません。昨日出品した人も0件に入ります
・10カテゴリで12,228件です。全部を数えたわけではありません
・ページ加重は推定です。10ページで測ったときと20ページで測ったときで、占いは13.2ポイント違いました。この推定にはそのくらいの幅があると思ってください
・棚の深いところは凸凹しています。占いは489ページ目が10.0%、618ページ目が96.7%でした。1枚のページで数百ページ分を代表させると外します
・1ページ目の内訳は公開されていません

再現は、ログインなしのカテゴリページを取得して、カードのカッコを数えるだけです。1カテゴリ20ページで40秒ほどでした。

私は自分の商品でも同じことをしています。45,674件を数えた市場レポートと、出品文を書き直すためのAIプロンプト集を出しています。数字の出どころは全部この方法です。

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