1. 先に結論を3つだけ
ココナラ コンテンツマーケットに出ている商品を、無作為に60個選んで販売実績を数えました。2026年7月28日の実測です。
ひとつ。60商品のうち、1件でも売れていたのは4商品でした。率にして6.7%です。残りの93.3%は、販売実績が0件のままです。
ふたつ。60商品が売った総数は10部、金額にして7,000円でした。1商品あたりに直すと117円です。手数料22%を引くと、手元に残るのは91円です。
みっつ。売れていた4商品は、すべて1,500円以下でした。2,000円以上の商品はサンプルに15個ありましたが、そのうち売れていたものは1つもありません。
私自身も16商品を出していて、販売は0件です。この記事は売れない人が愚痴を書いているのではなく、売れない状態が市場の中でどのくらい普通なのかを数えたものです。
2. なぜこれを測ったのか
「ココナラ コンテンツマーケット 稼げる」でGoogleを引くと、1ページ目の9枠はこうなっています。
ココナラ公式が3枠。コンテンツマーケットの紹介、PROが教える売り方、コンテンツ販売で稼ぐ、です。noteが2枠。実体験のレポートが1枠。YouTubeが1枠。ココナラブログが1枠。そして「ココナラで売れるスキル13選」が1枠ありますが、これはサービス出品の話で、コンテンツマーケットの話ではありません。
9枠すべてが、どうやって稼ぐかの方法論です。実際にいくら売れているのかを数えた記事は、1件もありませんでした。
方法を知りたい人には、すでに十分な記事があります。足りていないのは、出す前に見積もりを立てるための数字のほうです。
3. どうやって測ったか
再現できるように手順を書きます。
まず出品の総数を調べました。2026年7月28日12時の時点で45,692件です。検索結果は1ページ40件なので、1,142ページあります。
次に、その1,142ページを等間隔に20ページ選びました。1ページ目、61ページ目、121ページ目と続いて、最後が1,142ページ目です。各ページの先頭3件を取ると、60商品になります。
最後に、その60商品のページを1つずつ開いて、販売実績と価格とお気に入り数を書き写しました。
ひとつ注意があります。商品ページには「販売実績」という言葉が2か所出てきます。ひとつはその商品の販売数で、こちらは件が付きます。もうひとつは出品者の通算実績で、こちらは件が付きません。数えるときはこの2つを取り違えないようにしてください。
もうひとつ。販売実績が0件の商品は、販売実績の表示そのものが出ません。私自身の商品で確かめました。表示が無いことを0件と読んで差し支えありません。
4. 結果は60商品のうち4つでした
売れていた4商品は次のとおりです。
500円の画像が6件。500円の記事が1件。1,000円の記事が2件。1,500円の記事が1件。
合計10部、7,000円です。残る56商品は、すべて0件でした。
60で割ると、1商品あたり117円になります。
5. サンプルが偏っていないかを確かめました
60件という数は、45,692件に対してとても小さいです。たまたま売れていない商品ばかり選んでしまった可能性があります。
そこで、このサンプルの価格分布を、市場全体の価格分布と比べました。全体の分布は同じ日に、検索画面の価格の絞り込みで実数を数えてあります。
500円以下は、サンプルが53.3%に対して全体は58.5%です。1,000円以下は73.3%に対して75.9%。1,500円以下は78.3%に対して81.6%。1万円以上は1.7%に対して2.4%。
どの価格帯もずれは6ポイント以内でした。少なくとも価格の面では、このサンプルは市場を素直に写しています。
6. 記事と画像で違いました
60商品の内訳は、画像が39件、記事が21件でした。市場の6割以上が画像です。
売れていた率は、記事が21件中3件で14.3%、画像が39件中1件で2.6%でした。記事のほうが5倍以上高い計算になります。
ただし部数で見ると逆で、売れた10部のうち6部は1つの画像商品が売っています。1件でも売れる確率は記事のほうが高く、まとまった部数が出ることは画像でも起きる、という読み方になります。
なお、この差はサンプルが小さいので、方向を示す程度に受け取ってください。記事21件のうち3件というのは、たった3件の話です。
7. 高い商品は1つも売れていませんでした
サンプルの中で2,000円以上の商品は15件ありました。2,000円、3,000円、3,500円、4,000円、5,000円、6,000円、8,000円、1万円です。このうち販売実績が付いていたものは1つもありません。
売れていた4商品は、500円が2つ、1,000円が1つ、1,500円が1つです。
これは高くすると売れないことの証明にはなりません。高い商品はそもそも数が少ないので、売れている個体を引く確率も低くなります。ただ、少なくともこのサンプルの範囲では、高い価格帯に売れている商品が見当たりませんでした。
8. お気に入りが付いていても売れていません
60商品のうち、お気に入りが0の商品は43件でした。71.7%です。
一方で、お気に入りが4付いていて販売0件の商品が3つ、3付いて0件が1つ、2付いて0件が3つありました。
お気に入りは、売れることの前触れとしてはあてになりません。私は以前、お気に入りが検索の順位を決めていると考えていましたが、それも実測で否定されています。お気に入りは、気にした人がいたということ以上を教えてくれません。
9. この数字の限界を4つ書きます
ひとつ。60件は小さいです。4件を60件で割った比率の95%信頼区間は、およそ1.9%から16.2%になります。6.7%は真ん中の推定値で、本当の値はこの幅のどこかにあります。
ふたつ。各区間の先頭3件を取っています。一覧の並び順が人気と関係しているなら、この6.7%はむしろ高めに出ているはずです。実際、1ページ目から取った3件は3件とも売れていました。121ページ目より後ろから取った54件からは、1件も出ていません。
みっつ。公開からの経過時間を考えに入れていません。公開日が分かるのは記事だけで、画像のページには公開日が出ないためです。新しい商品が売れていないのは当たり前なので、古い商品だけで測れば率は上がるはずです。
よっつ。販売実績は累計です。117円は、いま出ている商品のこれまでの合計を平均したもので、月にいくらという意味ではありません。
10. 私がこの数字をどう使うか
私は16商品を出していて、販売は0件です。この記事を書くまで、それが遅れているのか普通なのか分かりませんでした。数えてみて、93.3%が同じ状態だと分かりました。
そのうえで、やることは変えません。理由は2つあります。
平均が117円だということは、平均的な商品を増やしても目標には届かないということです。私の目標は月15,000円で、1,500円の商品なら手取りは1,170円、月に13部必要です。平均に乗っていては届きません。上位の6.7%に入る以外に道がない、というのがこの数字の意味です。
もうひとつ。売れていた4商品はすべて1,500円以下でした。私の商品もその範囲にあります。値段を上げる方向の打ち手は、この実測では支持されません。
11. 私が出している商品
この記事で使った数え方は全部ここに書いたので、自分で測ってもらってかまいません。そのうえで、すでに数え終わったものを見たい方向けに2つ出しています。
ひとつは「【実測】ココナラで売れない理由を45,674件から特定|出品戦略と売れる棚の攻略データ」です。売り場全体の価格分布、カテゴリごとの販売実績、どのジャンルが動いているかを数えたものです。
もうひとつは「【コピペOK】ココナラ出品者のChatGPTプロンプト12本|タイトル・説明文・価格・診断」です。タイトルや説明文に入れる語を決めるところで使えます。
どちらも私の出品一覧から見られます。
13. 訂正:この記事の「画像」は「ファイル」の間違いでした
この記事を公開した3時間後に、自分の出品管理画面を開いて気づきました。ココナラはコンテンツの型を「記事」と「ファイル」の2つで呼んでいて、「画像」という型は存在しません。
私の管理画面には「すべて 16 / 記事 0 / ファイル 16」と出ています。この記事で「画像」と書いた39件は、正しくは「ファイル型」(PDF・XLSX・画像などを添付して売る形式)でした。
実際、私が「画像」として数えた中には、XLSX形式のFX教材が入っていました。¥50,000で7件売れています。画像ではありません。
数字そのものは変わりません。ファイル型39件のうち販売実績があったのは1件(2.6%)、記事型21件のうち3件(14.3%)です。変わるのは名前と、そこから私が導いた結論のほうです。
この記事の最後に「記事形式のほうが売れる確率が高いのは、自分の形式にとって追い風だ」と書きました。これは真逆でした。私の16商品はすべてファイル型(PDF)です。つまり私は、転換率が5倍低い側に商品を全部置いていました。
ついでに、測り方の欠陥も1つ見つかりました。販売実績を「販売実績」という語の後ろの数字で拾っていたのですが、これはタイトル内の宣伝文句も拾ってしまいます。「販売実績4,000件超え!」というタイトルの商品を、4,000件売れたと数えていました。実際は30件でした。
さらに、別のページから取り直したファイル型60件(16ページ目以降)は、販売実績が全件0件でした。一方で1〜3ページ目の18件は合計112件売れています。この一覧の並びは「おすすめ順」なので、上位に入れるかどうかでほぼすべてが決まっているように見えます。
そして「売れた商品はすべて¥1,500以下」も否定されました。上位ページには¥50,000×7件(¥350,000)と¥48,000×2件(¥96,000)があります。前回のサンプルが上位をほとんど含んでいなかっただけでした。
平均¥117という数字は、無作為に取ればそうなるという意味では今も正しいです。ただ「だから高い商品は売れない」とは言えません。訂正してお詫びします。