コンテンツマーケットに出品しようか迷っていたとき、知りたかったのは「売れますよ」でも「甘くないですよ」でもなく、実際の数字でした。
見つからなかったので、自分で数えました。
2026年8月8日時点のコンテンツマーケットを、価格帯と販売実績で集計した記録です。出品を検討している方の判断材料になればと思って公開します。
■ 1. 出品総数と価格分布
まず全体像です。
・出品総数:46,122件
・うち500円ちょうど:26,921件(58.4%)
・うち10,000円以上:1,101件(2.39%)
500円はコンテンツマーケットの最低価格です。
つまり、この売り場の約6割が最低価格に貼り付いていることになります。1万円以上は2.39%しかありません。
「高単価で少数に売る」という戦い方をしている人はほとんどいない、というのが最初に見えたことでした。
■ 2. 販売実績が付いている出品はどのくらいあるか
次に、実際に売れているかどうかです。
10カテゴリ・12,228件を対象に販売実績の有無を数えました。
結果は、約74%が販売実績0件でした。
4件に3件は、出品されたまま一度も売れていない計算になります。
これは「コンテンツマーケットがダメ」という話ではなく、出しただけでは何も起きない売り場である、という前提を持って入るべきだという話だと受け止めています。
■ 3. なぜ「出しただけ」だと動かないのか
数えているうちに、売り場の仕様そのものに理由があることが分かってきました。
・広告出稿:できない(広告機能は出品サービス専用)
・並び替え:おすすめ順/新着順の2つだけ(価格順もない)
・閲覧数:出品者から見られない
ここが、出品サービス(役務)との決定的な違いでした。
出品サービスなら広告を出せます。検索の並び替えも複数あります。しかしコンテンツマーケットは、新着で一瞬流れたあと、おすすめ順に拾われなければ人目に触れる経路がほとんどありません。
さらに閲覧数が見られないので、「見られていないのか」「見られているが買われていないのか」の切り分けすらできません。改善のためのデータが手に入らない構造になっています。
■ 4. 売れていたもの/売れていなかったもの
実際に販売実績が付いていた出品と、付いていなかった出品を並べます。商品名は伏せ、性質だけ書きます。
【販売実績が付いていたもの】
・現役デザイナーが自分の年間売上を数字で公開した記録(500円・5件)
・ココナラでの体験談エッセイ(500円・2件)
【販売実績が0件だったもの】
・AI画像生成のプロンプト集50点(1,500円)
・ChatGPT関連のプロンプト集(1,000円)
・ビジネスメールの件名テンプレート100本(500円・お気に入りも0)
・ココナラのノウハウ集(1,000円)
はっきりした傾向が2つありました。
傾向①:売れていたのは「テンプレート」ではなく「自分の数字を開示した記録」
テンプレート集・プロンプト集・素材集は、価格を下げても動いていませんでした。500円のテンプレート100本セットがお気に入り0で、500円の体験談が2件売れている。量ではなく、その人にしか書けないかどうかで分かれているように見えます。
傾向②:価格は主因ではない
500円で売れているものも、1,500円で0件のものもあります。500円で0件のものもあります。効いているのは価格ではなく、題材と具体性でした。
「売れないから値下げしよう」は、この売り場では効かない可能性が高いと考えています。
■ 5. 買っているのは誰か
人気順の上位12件のうち4件が「ココナラで売る方法」に関するものでした。実際に販売実績が付いていた2件も、どちらもココナラ出品者に向けた内容です。
つまり、コンテンツマーケットの買い手には、ココナラの出品者自身がかなり含まれているということになります。
一般消費者向けの汎用コンテンツを想定して作ると、この層とズレます。
■ 6. この数字を見て、出品前に決めたこと
自分が実際に出すときに決めたのは次の4つです。
① テンプレート集・素材集では出さない。量産できるものは、すでに0件の山になっていました。
② 自分の実測値を前面に出す。他の人が真似できないのは、自分の管理画面に出ている数字だけです。
③ 1本目は500円にする。ただし「安いから売れる」とは期待しない。実績0の状態で価格を主張しても意味がないので500円にしましたが、価格が売上を作るとは考えていません。
④ 出したあと、発見される経路を自分で作る。広告が出せず、並び替えも2種類しかなく、閲覧数も見えない。放置すると誰にも見つからない構造です。ブログを書くのは、実質的に残された数少ない内部導線だからです。
この記事自体が、その④の実行でもあります。
■ 7. この数字の限界(正直に書きます)
数字を出す以上、どこまで信用できるかも書いておきます。
・販売実績0件率「約74%」は全数ではありません。10カテゴリ12,228件を対象にした集計で、46,122件すべてを数えたものではありません。
・価格分布(58.4%)は検索の絞り込み件数から取った値です。こちらは再現可能です。
・「売れていたもの/売れていなかったもの」の一覧は母数が小さい手集計です。傾向としては読めますが、「このジャンルは何倍売れる」といった断定ができる精度ではありません。
・すべて2026年8月8日時点の値です。売り場の仕様も出品数も変わります。
あと1点。ココナラ公式が発表している「AIカテゴリの取引数が年初比で大きく伸びている」という数字がありますが、あれはスキルマーケット(役務)の話であって、コンテンツマーケットの数字ではありません。ここを混同して紹介している記事をいくつか見かけたので、念のため書いておきます。
■ 8. まとめ
・出品総数46,122件のうち、58.4%が最低価格の500円
・調査対象12,228件のうち、約74%が販売実績0件
・広告が出せず、並び替えは2種類、閲覧数も見えない
・売れていたのはテンプレート集ではなく、自分の数字を開示した記録
・買い手にはココナラ出品者自身が多く含まれる
「出せば少しは売れるだろう」で入ると、たぶん4件に3件の側に入ります。
逆に言えば、題材を間違えず、出したあとに導線を自分で作れば、勝負にはなる売り場だとも思っています。
自分もまだ結果が出ていないので、実際にどうなったかはまた数字が動いた時点で書きます。
ココナラ同じように迷っている方の判断材料になれば幸いです。