大学生の頃、10年以上付き合っていた彼氏がいました。
10年以上。
文字にすると、なかなか長いですね。
子どもの頃から知っていて、長く付き合っていた人。
そんな彼との関係が終わるきっかけは、ものすごくドラマチックな出来事だったわけではありません。
あるとき、私はふと気づきました。
「私、この人と別れたいんだ」
それまでぼんやりしていたものが、急にはっきり見えたような感覚。
今思えば、あれはちょっとした「開眼」だったのかもしれません(笑)
気持ちは決まった。でも、なかなか別れらませんでした。
一度そう思ってしまうと、私の気持ちは決まっていました。
ところが、別れ話は簡単には進みませんでした。
彼がなかなか納得してくれなかったのです。
結果として、実際に別れるまでには1年以上かかりました。
10年以上付き合って、さらに別れるまで1年以上。
なかなか長い話です。
彼は友達を優先することが多い人でした。
でも、それについて私が怒ることはほとんどありませんでした。
連絡をするのも、いつも彼から。
ペアリングをしようという話が出たこともありましたが、私は断りました。
今振り返ると、長く付き合っていたわりには、べったりした二人ではなかったのかもしれません。
ようやくの別れ。
いろいろありながら、ようやく関係が終わりました。
そのあと私が何をしたかというと、
寝ました。
泣きながら思い出の品を眺めるでもなく、友達に電話するでもなく。
とりあえず寝ました(笑)
そして目が覚めたとき。
なぜか突然、
「部屋を片付けたい」
と思ったのです。
そこから、一気に自分の部屋を片付けました。
本を整えて。
服を片付けて。
いらないものを見直して。
部屋にあるものを、どんどん整理していきました。
もちろん彼の荷物が置いてあったわけではありません。
私は実家暮らしでしたし、一緒に暮らしていたわけでもありません。
それでも10年以上付き合っていたのだから、彼との思い出の品もそれなりにあるだろうと思いました。
ところが。
びっくりするほど少ない(笑)
「あれ? 10年以上付き合ってたよね?」
自分でもちょっと笑ってしまいました。
考えてみれば、ペアリングも断っています。
二人でおそろいのものをたくさん持つような付き合い方でもありませんでした。
長く一緒にいたことと、物がたくさん残っていることは、別なんですね。
スッキリした、とは少し違います。
部屋を片付け終えたあと、
「失恋も部屋もスッキリ! 新しい私!」
……となったわけではありません(笑)
でも、ものすごく爽快でした。
長い間動かなかったものが、ようやく動いた!
そんな感じだったのかもしれません。
別れるまでには1年以上かかったのに、そのあとの部屋と気持ちの整理は、一日で終わったように感じます。
もちろん、片付けたから10年以上の時間がなくなったわけではありません。
思い出の品が少なかったから、付き合っていた時間まで少なくなるわけでもありません。
ただ、私にとっては、
「もう終わったんだな」
と、自分の中で区切りがついた日だったように思います。
片付けたくなるときには、理由があるのかもしれない
今、お片付けについて考えるようになって、あの日のことを時々思い出します。
人は、いつも「部屋をきれいにしたいから」片付けるわけではないのかもしれません。
暮らしが変わるとき。
気持ちが変わったとき。
何かが始まるとき。
何かが終わったとき。
急に、自分の周りを整えたくなることがあります。
私はあの日、何かを捨てて彼を忘れたかったわけではありません。
ただ、寝て起きたら片付けたくなった。
そして、片付けたら爽快だった。
それだけです。
でも今思うと、気持ちの中でずっと前から決まっていたことに、ようやく暮らしのほうが追いついたのかもしれません。
10年以上付き合った彼氏との別れ。
別れるまでには1年以上。
そして、ようやく別れたあとの片付けは一日。
人生って、不思議なものですね。
そしてお片付けも、ときどき不思議が起こります。
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