「手順も理由も教えている」が、実は見落としがちな『盲点』が…?

「手順も理由も教えている」が、実は見落としがちな『盲点』が…?

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ビジネス・マーケティング
先日、若手技術者が腕を競い合う競技会の現場に、審査・監督として立ち会う機会がありました。
会場に張り詰める独特の緊張感の中、日頃の鍛錬の成果を発揮しようと果敢に挑む若者の姿は、いつ見ても胸が熱くなるものです。

その選手の技術は素晴らしく、一つひとつの出来栄えも非常にきれいなものでした。

しかし、作業をじっくりと観察していると、あるポイントで非常に狭い場所に手を入れ、とてもやりづらそうに苦戦している場面が目に入ったのです。
「もっと効率のよい手順があるのに……。そこ、順番を入れ替えるだけで、格段に楽に、早く、きれいにできるのに」という、もどかしい瞬間でした。

実は、このような「腕(技術)はあるのに、手順のせいで苦戦している」という光景は、競技会に限らず、多くの企業の育成現場でもよく見かけるものです。

後になって、そうした高いレベルの指導を行っている現場の担当者や若手にお話を伺うと、大抵このような答えが返ってきます。
「会社にはしっかりとした手順書(マニュアル)がありますし、『なぜそうするのか』の意味もセットで、丁寧に教えてもらっています」と。

指導の土台は素晴らしいレベルで実践されている。
しかし、だからこそ見落とされがちな『盲点』がここにあります。

それは、「教えている手順そのものが、本当にベストな状態に分解・改善されているか?」という点です。

指導マニュアルがあり、理由も教えている現場であっても、その手順自体が「昔からのやり方のまま」だったり、ステップの区切り方が不十分だったりすることがよくあります。
指導者が「教える前の準備段階」で、作業分解の主なステップの取り出し方をもう一歩踏込んで吟味し、やりづらい部分を組み替えて(改善して)おいてあげる。

このひと手間があるだけで、現場の若手は無駄な苦労をせず、もっと楽に、もっと早く、高いパフォーマンスを発揮できるようになります。

「うちにはマニュアルもあるし、理由も教えているから大丈夫」
しかし、実は「作業分解の吟味」という、ブラシアップにより、さらなる伸び代が隠れているのかもしれません。

技術を伝える舞台が変わっても、人を育てる本質はまったく同じです。
「教え方」の準備を少し見直すだけで、技術の伝承はもっとスムーズになります。

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