正しいことが、正解とは限らない。

正しいことが、正解とは限らない。

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コラム

前回のお話し✨



「それは間違っている」
「普通はこうするべき」

私たちは日常の中で、何が正しくて何が間違っているのかを考えながら
自分なりの正解を選択し、生活しています。

もちろん、正しさは大切。

でも、自分の正しさを守ろうとするあまり、
相手の気持ちや置かれている状況が見えなくなってしまうこともありますよね。

正しいことを言っているはずなのに、なぜか人間関係がうまくいかない。

自分の考えを理解してもらえず、相手の考えも受け入れられない。

そんなときに知っておきたいのが、正しさと考え方の柔軟性の関係。


①人は自分の考えが正しいと思いたくなる


自分の考えや判断を肯定したい。
それは、何もおかしくない自然なことでもあります。

心理学では、自分の考えに合う情報を優先して集めたり、
反対の情報を軽く扱ったりする傾向を確証バイアスといいます。

例えば、
自分が正しいと思っている意見に対しては、それを裏付ける情報ばかりが目に入り、違う意見には納得できない理由を探してしまう。

その結果、自分では冷静に判断しているつもりでも、知らないうちに視野が狭くなってしまうことも。


大切なのは、自分の考えを持たないことではありません。


自分とは違う考え方にも、耳を傾けられる柔軟性を持つこと。


②正しさは、立場によって変わることがある


同じ出来事でも、立場が違えば見え方は変わります。


仕事であれば、効率を優先したい人もいれば、丁寧さを大切にしたい人もいる。

家族であれば、心配して伝えた言葉が、相手には干渉に感じられることもある。

友人関係でも、良かれと思ってした助言が、相手にとっては求めていない言葉だったということも。


どちらかが間違っているとは限りません。

それぞれに事情や価値観があり、見ている方向が違うだけ。

自分にとっての正解が、相手にとっても正解とは限らない。

相手の立場になり考える、これはよく聞く言葉ですが、
人と良好な関係を築く上で必要なことです。

この視点を持つだけで、人との関わり方は少し変わっていきます。

もちろん、我慢や相手に合わせすぎることにならないように、
自分らしさを大切にし、
自分で決めた境界線の範囲内で意識してみてください✨


③正しさにこだわるほど、柔軟に考えられなくなることがある



「こうするべき」
「こうでなければいけない」
「普通はこう考えるはず」

こうした考え方が強くなると、自分にも相手にも厳しくなってしまうことがあります。

心理学や認知行動療法では、
物事を一つの基準で判断しすぎる考え方を、認知の偏りとして捉えます。

例えば、仕事で一度失敗しただけで
「自分は何をやってもダメだ」と考えたり、
相手が自分の期待どおりに動かなかっただけで「大切に思っていない」と判断したり。

物事には、白か黒かだけでは判断できない部分がたくさんあります。

正しいか間違いかをすぐに決めるのではなく、別の見方ができないか考えてみる。

その柔軟さが、心の余裕につながります。


④正しいことを伝えることと、相手に伝わることは違う


自分の意見が正しいと思っていても、伝え方によって相手の受け取り方は変わります。

正論を伝えたことで、相手が納得するとは限らない。

ときには、相手の気持ちを理解しようとする姿勢のほうが、問題を解決するきっかけになることも。


例えば、誰かが失敗して落ち込んでいるとき、

「だから気をつければよかったのに」と伝えることは、事実として正しいかもしれません。

でも、その人が求めているのは正しい指摘ではなく、まず気持ちを理解してもらうことかも。

正しさを伝える前に、相手が今何を必要としているのかを考えてみる。

それも大切なコミュニケーション。


◆正しさに振り回されないために意識したいこと



①自分の考えがすべてではないと知る

自分の意見を大切にしながらも、違う考え方が存在することを認めてみましょう。

②すぐに結論を出さない

分からないことや判断が難しいことは、すぐに白黒をつけなくても大丈夫。
少し時間を置くことで、違う見方ができることも。

③正しさより、目的を考える

自分は何のために意見を伝えたいのか。
相手を理解したいのか、問題を解決したいのか、それとも自分の考えを認めてほしいのか。

目的を意識すると、伝え方も変わります。

④自分にも相手にも、余白を残す

人はいつも正しい判断ができるわけではありません。
間違えることもあれば、考えが変わることもあります。

一度の判断で、自分や相手のすべてを決めつけないことも大切。


◆最後に


正しいことは、大切です。

でも、正しいことを言っているからといって、必ず相手の心に届くわけではありません。

相手にも、あなたと同じように正しさがあります。

自分の考えを持つことと、相手の考えを否定しないことは両立できる。

正しさを押し通すことよりも、違いを理解しようとすること。

自分の考えを守ることだけでなく、ときには考え方を変えてみること。

それが、人間関係にも、自分自身の心にも、余裕を生み出してくれる。

そして、新しい視点をもつことは自分にとっても成長になる。

新しい見方や、新しい正しさも知れる。

正しいことが、いつも正解とは限らない。

大切なのは、自分の正しさを証明することだけではなく、
目の前の状況や相手の気持ちに合わせて、考え方を選べることなのかも。

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