雨の日に外を歩くと、景色は灰色に包まれていました。
華やかさのない、静かな世界です。
けれど道端の草木に目を向けると、水滴が葉の上で小さく光を反射していました。
強い輝きではありませんが、とても上品で、静かな存在感がありました。
その瞬間、風景も人も似ているのかもしれないと感じました。
そんな日々の小さな気づきは、やがて私の中で静かに積み重なっていきます。
雨の日の草木に宿る水滴のように、目立たないけれど確かにそこにあるものとして。
私たちは人を見るとき、どうしても目立つ部分に目が向きます。
それは自然なことだと思います。
ただ、その一部分だけで全体を感じ取ってしまうと、関係性が苦しくなることもあります。
雨の日の風景の中に、静かに光る水滴があったように、
人にもまた、目立たないけれど確かに存在している一面があります。
もし距離を取ることが難しい相手がいるとき、
少しだけ視点をずらしてみると、今まで見えなかったものが見えてくることがあります。
どうしても離れられない関係であればあるほど、
その小さな光に気づけるかどうかが、自分の心の余裕につながるのかもしれません。