制作会社とフリーランス、LP外注先の選び方

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ビジネス・マーケティング
「制作会社とフリーランス、どちらに頼むのが正解ですか」——お見積もりの前によくいただくご質問です。結論から言うと、どちらが優れているという話ではありません。案件の性質と、社内でどこまで抱えられるかによって、向き不向きがはっきり分かれます。今回は、判断に使える軸を制作の現場目線で整理します。

■「どちらが良いか」ではなく「何を任せたいか」から考える

外注先の比較を金額から始めると、判断を誤りやすくなります。同じ「LP制作」という言葉でも、原稿づくりから入るのか、デザインカンプがすでにあるのか、公開後の運用まで含むのかで、必要な体制がまったく違うためです。
まず、社内で用意できるものを書き出してみてください。写真、原稿、掲載したい実績、ドメインとサーバー——これらが揃っているほど、外注先に求める役割は「作る」ことに絞られます。逆に何も決まっていない段階なら、企画から並走してくれる相手が必要になります。この棚卸しをしてから比較すると、見るべき点が自然に絞られます。

■制作会社が向いているケース

制作会社の強みは、複数の職種が同時に動けることです。ディレクター、デザイナー、コーダー、ライター、カメラマンがチームで入るため、撮影も原稿も含めて丸ごと任せられます。
向いているのは、公開日が動かせない案件、関係者が多く社内調整に手間がかかる案件、そして撮影や大量のページ制作を伴う案件です。窓口がディレクター一人に集約されるので、社内の担当者が何人もの外注先とやり取りせずに済みます。担当者が代わっても会社として引き継がれる、という継続性の安心もあります。

■フリーランスが向いているケース

フリーランスの強みは、意思決定の速さと、依頼者との距離の近さです。作る本人と直接話せるため、「ここの言い回しを変えたい」という要望がその場で反映されます。伝言のたびに意図が薄まる、ということが起きにくい。
向いているのは、作るものの範囲がはっきりしている案件、公開後に細かく手を入れながら育てたい案件、そして予算に上限がある案件です。「デザインはできているのでコーディングだけ」「1ページだけ作り直したい」といった部分依頼も受けやすい。ただし対応できる工数には上限があるため、大規模な案件や撮影を伴う案件は不向きです。

■費用差は「単価」ではなく「体制」の差

同じLPで、制作会社とフリーランスの見積もりが2倍以上開くことは珍しくありません。これは技術力の差というより、抱えている体制の差です。
制作会社の金額には、ディレクションの人件費、複数人でのチェック、オフィスや管理のコストが含まれます。フリーランスはそこが薄いぶん安くなりますが、裏を返せばディレクションや進行管理の一部を依頼者側が担うことになります。「安いほうを選んだら自社の工数が増えた」というのは、この構造を見落としたときに起きます。金額を比べるときは、自社が使う時間もあわせて見積もってください。

■見落とされがちな軸:公開後に誰が窓口になるか

LPは公開して終わりではありません。文言の差し替え、キャンペーンの追加、フォームの不具合——公開後こそ細かい依頼が発生します。ここを契約前に確認しておかないと、あとで困ります。
制作会社なら保守契約の有無と月額、対応範囲を。フリーランスなら、公開後の修正をどこまで無償で見てくれるのか、連絡がつく時間帯はいつかを聞いておく。フリーランスは一人であるぶん、体調や繁忙で止まるリスクがあります。そのときに引き継げる形(データ一式の納品、使用サービスの明示)になっているかまで確認できると安心です。

■どちらを選ぶにしても、確認しておきたい3点

一つ目は、成果物の権利とデータの受け渡し。デザインの元データやソースコードを納品してもらえるかどうかです。二つ目は、修正の回数と範囲。「◯回まで」なのか「公開まで何度でも」なのかで、進め方が変わります。
三つ目は、実績が「見た目」ではなく「結果」で語られているか。きれいなLPを並べているだけの実績紹介より、「問い合わせがどう変わったか」に触れている相手のほうが、公開後まで見据えて作ってくれる可能性が高い。この3点は、会社かフリーランスかを問わず同じように効きます。

■相見積もりは「金額」ではなく「前提」を揃えて比べる

複数社から見積もりを取るとき、金額だけを並べても比較になりません。原稿はどちらが書くのか、写真は支給なのか撮影なのか、スマホ対応はどこまでか——前提が違えば金額が違うのは当たり前です。
依頼内容を1枚にまとめ、同じ条件で出してもらう。そのうえで、金額の内訳を説明できるかを見てください。「一式」としか書かれていない見積もりは、あとから追加費用が発生しやすい。逆に、何にいくらかかるかを分解して説明できる相手は、進行中も想定外が少ないものです。

■まとめ

制作会社とフリーランスに優劣はなく、案件の性質で選ぶものです。関係者が多く公開日が動かせないなら制作会社、範囲がはっきりしていて公開後も細かく育てたいならフリーランス——この軸で考えると迷いにくくなります。そのうえで、権利とデータ、修正範囲、公開後の窓口の3点を契約前に確認しておけば、どちらを選んでも大きな失敗は避けられます。
LP制作の外注先選びや、お手元の見積もりの見方でお困りでしたら、ぜひご相談ください。ご要望をうかがったうえで、フリーランスに向く案件かどうかも含めて正直にお答えします。
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