コンクリートの中に隠れてしまう「建物の骨組み」を守る監理者・監督者の皆さん、こんにちは!今回は、構造体の安全性を左右する「鉄筋工事」から、現場で即座にチェックしたい知恵をお届けします。実務の精度を上げる武器として活用してください♪
01 ミルシートは「鉄筋の履歴書」!?
現場に届く鉄筋が設計通りの強度を持っているか、それを証明するのが「ミルシート(原産地証明書)」です。
監理者は単に書類を受け取るだけでなく、鉄筋に付いている「荷札(メタルタグ)」や、鉄筋表面のロールマーク(突起状の識別表示)とミルシートの番号が一致しているかを確認します。
「書類があるからOK」ではなく、目の前の現物がその書類の主であるかを突き合わせるのがプロの初手です。
参考:監理指針 5.1.2、5.2.3
02 赤錆は「味方」になることもある!?
鉄筋にうっすらと付いた「赤錆」は、実はコンクリートとの付着力を高める効果があるため、無理に落とす必要はありません。
ただし、手で触ってパラパラと剥がれ落ちるような「浮き錆」や、コンクリートとの付着を妨げる「油分・泥」が付いている場合は厳禁です。
「錆びている=不良品」ではなく、その錆が「浮いているか・付着を邪魔するか」を見極める眼力が求められます。
参考:監理指針 5.1.2
03 スペーサーの数は「1平米に4個」が目安!?
鉄筋のかぶり厚さを確保するためのスペーサーは、単に置いてあれば良いわけではありません。
指針の解説等では、スラブや壁の場合、一般に「1㎡あたり4個程度」を標準的な配置としています。
これより少ないと、コンクリート打込み時の重みで鉄筋がたわみ、所定のかぶり厚さが取れなくなる「品質不足」を招くため、個数のカウントは重要な監理項目です。
参考:監理指針 5.3.3、施工管理要領
鉄筋一本、結束線一つに込められたルールを守ることが、見えない場所で建物の命を支える誇り高い仕事に繋がります。
図面通りの配筋、そしてルール通りの施工を自信を持って見届けていきましょう!
これからも現場ですぐに「効く」知識をお届けします。皆さんの日々の監理が、より確かなものになるよう応援しています。
次回の更新もどうぞお楽しみに♪