都会のビル群を彩るスタイリッシュな「カーテンウォール」。意匠の要である一方、巨大な部材をミリ単位の精度で取り付ける高度な管理が求められます。
今回は、建物の「顔」を完璧に仕上げるための知恵を監理指針から紐解いていきましょう♪
01 「カーテン」という名の通り、重さは支えない!?
カーテンウォールは、その名の通り「帳壁(つるし壁)」です。建物の重さ(自重)を支える構造的な役割は持たず、あくまで外部からの風や雨を遮る「幕」としての役割に特化しています。
そのため、軽量であることが求められ、建物の骨組みの動きに柔軟に追従できる構造になっているのが最大の特徴です。
参考:監理指針17.1.1
02 最大の敵は自重ではなく「風」!?
カーテンウォールに最も大きな影響を与える力は、実は「風」です。指針では、建物の高さや地域の気象条件に合わせて「風圧力」を計算し、それによって部材の太さやガラスの厚みを決定することを求めています。
台風などの強風にさらされても、部材が大きくたわんだり、ガラスが破損したりしない安全性が第一の品質基準です。
参考:監理指針17.2.1
03 オーダーメイド品は「予行演習」が必須!?
特定の建物のために設計されたカスタム製品(オーダーメード)の場合、本番の施工前に「性能試験(モックアップテスト)」を行うことが原則です。
実物大の試験体に実際に強風や豪雨、地震の揺れを再現してぶつけ、設計通りの性能が出るかを科学的に証明します。
この試験をパスして初めて、工場での製作が許可されるのです。
参考:監理指針17.2.2
カーテンウォールは、建物の機能を守る強固な盾であり、美しさを表現するドレスでもあります。
複雑な納まりや厳しい数値の裏にある「安全の意図」を汲み取り、一つひとつの工程を積み上げていきましょう!
最新の監理指針に基づいた知識をアップデートすることで、皆さんの現場管理がよりプロフェッショナルなものになるよう応援しています。
今日も細部へのこだわりを忘れず、誇れる外観を作り上げましょう!次回の豆知識も楽しみにしていてくださいね♪