好きは、隠せない。

好きは、隠せない。

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コラム
私は、仕事が好きなのか、ずっとわかりませんでした。

一つのことを長く続けるわけでもない。 
はじめから終わりを決めてやる。
経営者になりたいわけでもないし、 会社を大きくしたいわけでもない。

「やる気がないんじゃないか」と思われることもある。

自分でも、そうなのかもしれないと思った時期もある。

でも最近、少しだけわかってきた。

私が好きなのは「仕事」そのものじゃなくて、
 「価値が生まれる瞬間」なのかもしれない。

何かが形になることは、ずっと好きだった。

完成していく過程が面白いと思う。

音楽会に行ったとき、ふと気づいた。

技術がすごいから感動するわけじゃない。

その人が本当に好きかどうか、どれくらい本気かが伝わったとき
引きつけられる瞬間がある。

好きかどうかって、隠せない。技術よりも、温度で伝わる。

今回、いろんな美容室からお話をいただいて、 いちばん自分が役立てる場所を選んだのも、 たぶん同じ理由なんだと思う。

足りていない場所には、可能性がある。

未完成のところには、価値が生まれる。 
誰かが手を入れれば変わる余地があって、 その変わる瞬間に、
自分の「好き」が滲む。

私は、完成された場所よりも、 まだ整っていない場所に心が動く。

それは、仕事が好きだからではなくて、 価値が生まれる瞬間が好きだから。

仕事が好きかどうかより、 自分が作ったものに “好き” が滲んでいるか。

そのほうが、私にとってはずっと大事だった。 
それが、私にとっての仕事の意味なのかもしれない。


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