人に期待しないという優しさ。

人に期待しないという優しさ。

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コラム
昔の私は、この言葉をビジネス本で知り、そのまま使っていた。

半面、人に期待しないなんて、少し冷たい気もしていた。

でも経営をしていく中で、その意味が少しずつわかってきた。

決して期待して裏切られたわけではない。

ただ、私自身が"期待されること"に息苦しさを感じるところはある。

私は従業員に対して、"こうしてほしい" をほとんど言わなかった。
・仲良くしてほしい
・飲みに行ってほしい
・チームらしくしてほしい 
・成長してほしいそういう期待は一切しなかった。

ただ、自分の仕事だけは責任をもって取り組んでもらう。

仕事上のコミュニケーションはとってもらう。

それだけでよかった。

期待しないことと、放っておくことは違う。 

必要なことは伝えるし、責任は共有していた。

結果、誰も辞めなかった。

期待すると、その通りにならなかった時に勝手にがっかりしてしまう。

相手は悪くないのに、自分の理想を押しつけてしまう。

それが嫌だった。

期待ではなく、事実を評価する。

できたこと、続けてくれたこと、守ってくれたこと。

それは全部、評価という形で返した。

この距離感が、お互いにとって心地よかった。

人に期待しないというのは、冷たさではなく、相手を縛らない優しさだとも思っている。

必要以上に近づかなくても、尊重し合える関係はつくれる。

そんな関係性があってもいい。

この考え方は、今のカウンセリングでも大切にしています。

私の理想に当てはめようとするのではなく、その人のペースや、その人自身が持っている力を信じて寄り添う。

経営の中で学んだことが、今の私の仕事にも、そのまま生きています。

「人に期待しないほうが、関係が続くこともある。」この言葉が、必要な人に届けばいいと思っています。


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