こんにちは!鴨川宗平です。
普段はフリーランスの映像クリエイターとして、企業の魅力を伝えるプロモーション動画や、スマートフォンの画面を彩る短い縦型動画などを作っています。企画の立ち上げから撮影、編集までを一貫して手がける中で、私はいつも、映像制作という仕事を少しユニークなふたつのモチーフを重ね合わせながら考えるようにしています。それは、大空をゆったりと進みながら街の景色を遠くまで見渡す飛行船と、小さな角がたくさんあって口の中でゆっくりと甘みが溶け出していく金平糖という、一見すると何の関わりもないふたつの存在です。
飛行船は、風の流れを読みながら、誰もが思わず見上げてしまうような優雅さで空を旅します。私の映像作りにおいて、最初の企画や構成を考える段階は、まさにこの飛行船に乗って高い場所から全体の地図を見渡す作業にとてもよく似ています。クライアント様から最初にご相談をいただく段階では、何をどのように表現すればいいのか分からないという、真っ白な状態であることがほとんどです。私はまず、その頭の中にあるたくさんの伝えたい目的や、届けたいターゲットの姿を丁寧に聞き取り、全体の進むべき方向をきれいに整理していきます。どこを目指して飛ぶのか、どのルートを通れば最も美しい景色を視聴者に届けられるのかという、大きな視点を持つことが最初の一歩です。
一方で、映像を実際に形にしていく編集の工程は、一粒ずつの金平糖を丁寧に作り上げていくような、極めて繊細で緻密な作業になります。金平糖の特徴であるあの小さな無数の角は、一朝一夕にはできず、職人が時間をかけて蜜をかけながら少しずつ育てていくものです。動画における一コマずつのカットのつながり、テロップが現れて消えるまでのわずかな時間、そして背景に流れる音楽や効果音の絶妙な強弱。これら一つひとつの要素は、まさに金平糖の角のように、細部までこだわり抜くことで初めて生まれる独特の突起です。特に最初の数秒間で視聴者の心を掴むことが求められる現代のSNS動画においては、この冒頭の瞬間にどれだけ心に残る仕掛けを施せるかが重要になります。その細やかな調整が、最終的に見た人の心の中に、ゆっくりとした味わい深い感動を届けるのです。
大きな空を見渡す飛行船のような広い視野で物語を組み立て、金平糖のように細部までこだわり抜いた職人技で形にしていく。このふたつが美しく組み合わさったとき、ただの映像素材だったものが、誰かの心を動かす特別な作品へと生まれ変わります。ただ見やすくて美しい動画を作るのではなく、見た人の心に優しく届き、その後の行動をそっと後押しするような伝わる映像。それを作り上げるために、これからも丁寧なコミュニケーションと迅速な対応を大切にしながら、一本ずつの作品に誠意を持って向き合い、形にしていきたいと考えています。