広告ゼロでも選ばれ続けた理由——届けられなくなった悔しさから生まれた、味語り®の原点
はじめに:共感から始まる問い「SNSを頑張っても、なぜか“響かない”」「本当に届けたい人に、どうすれば伝わるのか?」そんな問いを抱えている方へ。私自身、長年そんな葛藤を抱えてきました。あなたも今、同じ場所で立ち止まっていませんか?オリーブオイル輸入業との出会い──“継ぐ”つもりで本気だった家業最初の会社を辞めた私は、父が営むオリーブオイル輸入業に従事するようになりました。当時は家業を継ぐ気持ちで、経営の重要な判断にも深く関わり、父とぶつかり合いながらも本気で取り組んでいました。Web上のテキスト作成やブランディングの細かな箇所はすべて私が担い、時には自らの資金で広告費をかけずに信頼を築く工夫を重ねました。実際に──メルマガを2,600回以上発行お客様の声を丁寧に集めて掲載生産者の想いや食卓の風景を届けるストーリーを発信こうした姿勢に共感し、ファンになってくださる方が増えていきました。広告を使わずとも選ばれていた理由は、そこに“信頼”が育っていたからだと思います。しかし、為替の急変で仕入コストが倍増山火事による生産量の激減海上運賃・輸入コストの高騰こうした不可抗力の積み重ねが、静かに、確実に経営を圧迫していきました。届けられなくなった悔しさ──そして、私は“継がない”選択をした努力ではどうにもならない壁に直面し、「この事業はもう、続けられない」と判断。結果的に、継ぐことなく廃業という道を選びました。あの瞬間、私の中で何かが静かに折れたのを覚えています。自分の人生の一部だったものが終わったような──本当に、苦しかった。「味語り®」の原点──それでも伝えたいと思った理由廃業後も、ずっ
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