三男が寮生活を決めたあの日。
応援したい気持ちと、手元から離れる寂しさと………。
あの子が自分で選んだ道だとわかっていても、
送り出した後の静まり返った家で、気づけば涙が溢れていました。
新幹線の窓から外を見つめる、息子の後ろ姿。
男三兄弟の末っ子で、いつまでも幼い気がしていたけれど、その背中は少し頼もしくも見えました。
そんな彼を送り出し、ふと自分自身の幼少期を思い出しました。
◆◆私のルーツ◆◆
私の祖父は蕎麦屋、母は定食屋を営んでいました。
いわゆる「商売人の子」だった私は、片親ということもあり、幼い頃は祖父母と兄と過ごす時間がほとんどでした。
母は家族を支えるため、朝早くから夜遅くまで必死に働いていました。
その背中は今でも尊敬していますが、実は私には「おふくろの味」という記憶がほとんどありません。
夕食に母の温かい手料理を囲んで笑いあう。
そんな当たり前のような光景にずっと憧れを抱いて育ちました。
◆◆食への想いと、新しい一歩◆◆
「自分の子供には、母ちゃんの味をたくさん食べてもらいたい!」
「食を通して、あなたたちのことを大切に思っているよ、と伝えたい」
その思いが、私の原動力です。
自分が経験できなかったからこそ、食の大切さ、そして
「誰かが自分のためにってくれた料理」
がどれほど心を温めるかを、痛いほど知っています。
あの寂しかった記憶と、それでも懸命に背中を見せてくれた母、そして私を育ててくれた祖父母のおかげで今の私があります。
だから私は今日も笑顔いっぱい元気におにぎりを握ります。
寮で頑張る息子に届ける仕送り飯も、お客さまに提供するおにぎりやお惣菜も。
それは単なる「食べ物」ではなく、誰かの力になる「エール」でありたい。
「Coco Karaのおにぎりやお惣菜を食べれば、また明日も頑張れる!」
そう思ってもらえる味を目指して。
たくさんの応援に支えられてスタートしたこのお店ももうすぐ2年。
今日も心を込めておにぎり握ってます。
(最後に少しだけ)
ちなみにこんな「母ちゃんメシ」を食べて育った三男ですが、
高校1年生の時にとんでもない奇跡を見せてくれました!
後半ロスタイム残り10秒、彼が起こした大逆転劇のお話は、また次回に。
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