介護施設の勤務表、「なんとなく不公平かも」と思ったときに考えたいこと

介護施設の勤務表、「なんとなく不公平かも」と思ったときに考えたいこと

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ビジネス・マーケティング
介護施設の勤務表を見たときに、

「この人ばかり夜勤が多い」
「この人は休みの入り方がいい」
「この日は人が少なくてきつそう」
「なんとなく不公平に見える」

そう感じることがあります。

勤務表を作る側としても、作り終えたあとに、

「これで本当に大丈夫かな」
「どこかに負担が偏っていないかな」
「職員から聞かれたときに、うまく説明できるかな」

と不安になることがあると思います。

ただ、ここで大事なのは、勤務表を見る人が悪いわけでも、勤務表を作る人が悪いわけでもないということです。

勤務表は、ただ空いているところに人を入れて完成するものではありません。

希望休、夜勤回数、連勤、早番・遅番、職員ごとの事情、新人への配慮、人員不足の日、施設独自のルール。

こうした条件を同時に見ながら、毎月なんとか勤務表を形にしているのが現場だと思います。

だから、どれだけ丁寧に作っても、すべてを完全に公平にするのは難しいです。

では、勤務表の不公平感はどこから生まれるのでしょうか。

私は、不公平感は「数字の差」と「なぜそうなったかが見えないこと」の両方から生まれると思っています。

もちろん、夜勤回数や連勤日数に大きな差があれば、それは不公平感につながります。

休みの入り方や、きつい日の配置に偏りがあれば、負担の差として見えやすくなります。

ただ、それだけではありません。

本当に問題になりやすいのは、なぜその勤務になったのかが見えないことです。

たとえば、希望休を優先した結果、夜勤回数に少し差が出たのか。
夜勤回数をそろえようとした結果、連勤が増えてしまったのか。
新人職員への負担を減らすために、経験者へ少し負担が寄ったのか。
人員不足の日を回すために、どうしても特定の職員に頼る形になったのか。

このような判断は、勤務表を作る中で自然に行われています。

しかし、それが言葉になっていないと、見る人には伝わりません。

すると、勤務表は「なんとなく作成者の感覚で決められたもの」に見えてしまいます。

ここに、不公平感や説明しづらさが生まれます。

勤務表を見るときに、夜勤回数や連勤日数を数えることは大切です。

でも、それだけでは現場の負担は見えきりません。

同じ5連勤でも、早番が続く5連勤と、遅番・入浴日・人員不足の日が重なる5連勤では、体感のきつさは違います。

同じ夜勤回数でも、前後の休みの入り方や、勤務に入るメンバーの組み合わせによって、負担の感じ方は変わります。

つまり勤務表では、数字として見える偏りと、現場で感じるきつさの両方を見る必要があります。

そしてもう一つ大切なのが、何を優先して勤務表を作るのかです。

希望休をどこまで優先するのか。
夜勤回数の公平さをどこまで重視するのか。
連勤を避けること、人員不足の日に経験者を厚く置くこと、新人の負担を減らすこと、ベテランへの偏りを避けること。

どれも大切ですが、全部を同時に完璧に満たすことはできません。

だからこそ、「今回は何を優先して勤務表を作ったのか」を整理しておくことが重要になります。

優先順位が言葉になっていないと、毎月その場その場の判断になりやすく、作成者自身も迷い、職員に説明するときも言葉にしづらくなります。

逆に、判断基準が整理されていると、説明の仕方が変わります。

「今回は希望休を優先したため、夜勤回数に少し差が出ています」
「この週は人員不足日が重なったため、経験者を厚く配置しています」
「次回は連勤日数を優先して見直します」
「夜勤回数だけでなく、休みの入り方もあわせて確認します」

このように説明できると、すべての不満がなくなるわけではありません。

ただ、少なくとも「何を考えて作られた勤務表なのか」は伝わりやすくなります。

勤務表の見直しで大事なのは、作成者を責めることではありません。

大切なのは、今ある勤務表をもとに、

「どこに負担が集中しているのか」
「何を優先した結果なのか」
「どの判断が暗黙のままになっているのか」
「次回以降、どのルールを先に決めておくと迷いにくいのか」

を整理することです。

勤務表には、作成者の頭の中にある判断がたくさん含まれています。

ただ、その判断は意外と言葉になっていません。

だからこそ、勤務表の偏りを見るだけでなく、その裏にある「暗黙の判断基準」や「優先順位」を整理することに意味があります。

私の勤務表診断サービスでは、介護施設・介護事業所の勤務表をもとに、夜勤・連勤・休みの入り方・人員バランスなどを確認し、「負担が集中している箇所」と「次回見直したいポイント」をレポートにまとめます。

ただし、目的は粗探しではありません。

勤務表を一から作り直すサービスでもありません。

今ある勤務表をもとに、偏りや負担が出ている部分を整理し、作成時に暗黙のうちに行われている判断を、説明しやすい形にまとめることを大切にしています。

サービスでは、1回3,000円で1か月分の勤務表を対象に、レポートをお渡ししています。

「うちの勤務表も、一度客観的に見てほしい」
「感覚ではなく、説明しやすい材料がほしい」
「次回以降、何を優先して見直せばいいか整理したい」

そう感じた方は、サービスページだけでも見ていただけるとうれしいです。

勤務表作成者を責めるためではなく、次回から少しでも迷わず、説明しやすくするための見える化。

それが、このサービスで目指していることです。


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