数多くの創業・起業の現場に立ち会い、成功する事業者と道半ばであきらめる事業者の両方を多く見てきました。
その中、「創業を成功させるために絶対に揺らいではいけない基礎」について、私自身の経験と実感をもとお伝えします。
士業やコンサルタントとして創業支援に関わる皆様にとっても、日々の支援の軸を再確認するきっかけになれば幸いです。
創業の3大要素「人・モノ・カネ」の真実
創業・経営を語る上で、必ず出てくるのが以下の3大要素です。
人(経営者本人・スタッフ・チーム)
モノ(商品・サービス・設備・店舗)
カネ(自己資金・融資・資金繰り)
事業を立ち上げる際、多くの方がまず「カネ(資金繰り)」や「モノ(商品や店舗)」の準備に意識を奪われがちです。
しかし、数多くの現場を見てきた私が到達した結論はシンプルです。
「一番大切なものは、間違いなく『人』である」
なぜそう言えるのか、それぞれの要素を整理してみます。
「モノ」と「カネ」は後から何とかなる
厳しい言い方に聞こえるかもしれませんが、「モノ」と「カネ」は代替手段が存在します。
「カネ」は調達できる
適切な事業計画があれば、金融機関からの融資を受けられる
補助金・助成金・出資など、外部から資金を呼び込む仕組みがある
「モノ」は補える
設備はリースやレンタル、クラウドサービスで初期投資を抑えられる
商品や技術は、外部パートナーとの提携や外注でカバーできる
もちろん資金や設備の準備は重要ですが、これらは「仕組みと知恵」で後から手配やカバーがいくらでもきく要素なのです。
一番大切な「人」とは「あなた自身」のこと
一方で、絶対に代わりがきかないもの。それが「人」です。 創業期における「人」とは、他でもない創業・起業家本人(あなた)を指します。
「モノ」や「カネ」を動かし、生かすのもすべて「人」の資質にかかっています。 多くの成功事例を見てきて、成功する起業家に共通している「人の要素」は以下の5つです。
成功する起業家に不可欠な5つの資質
経験
これまで培ってきた業界経験や現場での実践知
知識
業務知識だけでなく、経営や業界動向に対する解像度の高さ
技術
顧客に価値を提供できる確かなスキルやノウハウ
誠実さ
顧客、取引先、金融機関、支援者に対して嘘をつかない真摯な姿勢
なによりも「計画性」
行き当たりばったりではなく、見通しを立ててリスクを管理する力
どれほど素晴らしいアイデアがあっても、この5つ——特に「誠実さ」と「計画性」が欠けていると、資金は一瞬で底をつき、事業は立ち行かなくなります。
数多くの「成功と失敗」を見てきたからこそ言える事実
これまで多くの創業支援の現場で、成功と失敗の分岐点を目撃してきました。
失敗するケースの特徴
資金調達(カネ)や見栄え(モノ)ばかりに気をとられている
事業計画が無計画で、「なんとかなる」で突き進んでしまう
厳しい状況になったときに、誠実な対応から逃げてしまう
成功するケースの特徴
自分の経験と技術を冷静に客観視できている
万が一の不測の事態まで見据えた「計画性」を持っている
どんな局面でも関係者に対して「誠実」であり続ける
「モノ」や「カネ」が最初から完璧に揃っている創業など、ほぼありません。
スタートが貧弱であっても、起業家自身が計画的で誠実であれば、自ずと周囲の協力が得られ、カネもモノも集まるものです。
これは、数多くの現場を見続けてきた中、間違いない事実です。
まとめ:士業・支援者が本当に応援したい起業家とは
私たち税理士や行政書士をはじめとする専門家が、「この人を全力で支えたい!」「絶対に成功させたい!」と心から思えるのは、まさにこうした「計画性と誠実さを備えた起業家」です。
創業に必要なのは「人・モノ・カネ」
一番大切なのは代替不能な「人(起業家自身)」
「経験・知識・技術・誠実さ」、そして「計画性」が成功を引き寄せる
これから起業される方は、ぜひまずご自身の「計画性」と「姿勢」という一番大切なエンジンを磨いてみてください。その想いや計画があれば、私たち専門家も全力で「カネ」や「モノ」の環境構築をサポートいたします。
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