こんにちは!小浜優士です。
色とりどりのボタンや生地、さまざまな太さの針がぎっしりと詰まった大きな裁縫箱を開けたことはありますか。いざお気に入りの服のボタンを付け直そうとしたとき、箱の中で赤や青、白の糸が複雑に絡み合ってひとつの大きな塊になっていたらどうでしょうか。必要な色の糸端を探し出すだけで時間がかかり、針に糸を通す前にすっかり疲れてしまいます。大切なのは、新しい道具をどんどん買い足すことではなく、今ある糸を色ごとに分けてすっきりと巻き直し、使いたいときにすぐ取り出せる状態に整えておくことです。
実はこれ、私が専門としているセールスフォースというシステムの構築や運用の現場でも、全く同じことがよく起きています。会社をもっと良くしたい、営業の効率を上げたいという熱い思いから、最新のシステムという立派な裁縫箱を導入する企業はたくさんあります。しかし、いざ使い始めると、営業部門、マーケティング部門、管理部門が、それぞれ自分たちの使いやすいように新しい機能や入力項目という糸を、深く考えずにどんどん箱の中に放り込んでいってしまうのです。これは、気がついたときにはすべてのデータが複雑に絡み合い、本当に必要な情報がどこにあるのか誰にも分からなくなっているのと同じ状態です。
システムは、中で働く人たちが心地よく連携し、次のビジネスという新しい服をスムーズに仕立てるための便利な裁縫箱であるべきです。私が何よりも大切にしているのは、システムのための構築ではなく、ビジネスの成長のための構築です。どれほど最新で高価な機能を盛り込んでも、現場の人が使いこなせず、情報の共有という糸の引き出しが止まってしまっては意味がありません。むしろ、複雑に絡み合ったルールを一度すっきりと整理し、だれでも一目で使い方が分かるようなシンプルな配置に変えることの方が、遥かに価値があります。
だからこそ、私は難しいプログラミングをたくさん詰め込むのではなく、標準的な機能だけを使って自動化の仕組みを作ることを得意としています。これは、特殊な道具を新しく買い足すのではなく、今ある糸の絡まりを優しく解き、仲間が迷わずスムーズに手を取り合えるようにする作業です。後からのメンテナンスがしやすく、会社の成長に合わせて柔軟に形を変えていけるシステムこそが、企業の本当の力になります。
企業のビジネスモデルや日々の業務の流れを丁寧にヒアリングし、複雑に絡み合った課題の糸を一本ずつ紐解いていく。そうして、現場のメンバーが迷わずに入力でき、経営層がリアルタイムで正しいデータという美しい布地を見渡して、次の大きな決断を下せるような環境を整えていきます。
皆さんの会社のシステムという裁縫箱は、複雑なルールのせいで糸が絡まったままになっていませんか。まずはその中身をシンプルに見直し、だれもが軽やかに次のビジネスの作戦を形にしていける場所を、私と一緒に作っていきませんか。