夜明けになっても消えない温度
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コラム
夜が深くなるほど、
心の奥にしまっていた感情が静かに目を覚ます。
夜明けになっても消えずに残っている感覚。
余韻が少しだけ強い。
大人になると、
関係に名前をつけるのが難しくなる。
“恋”と呼ぶには早すぎて、
“友達”と呼ぶにはどこか違う。
そのあいだにある、
言葉にならない温度。
夜の湿度が高い日は、
心の影が濃くなって、
普段なら見ないふりをしている気持ちが
そっと浮かび上がる。
梅雨のせいにしたいけれど。
期待しすぎるのは怖い。
でも、期待しないふりをするのも、
そろそろ難しくなってきた。
特別じゃなくていい。
でも、
“少しだけ特別”でいられたらいい。
そんな距離感が、今の私にはちょうどいい。