「口コミに返信したほうがいい」とは聞くけれど、何をどう書けばいいのか分からない。
特に低評価の口コミが来たとき、多くの店主が固まります。反論すべきか、謝るべきか、無視すべきか。
この記事では、飲食店専門でGoogleビジネスプロフィールの運用代行をしている立場から、そのまま使える返信例文25本と、やってはいけない返信パターンを整理します。
■ そもそも、なぜ口コミ返信が必要なのか
理由は2つあります。片方しか語られないことが多いので、両方押さえてください。
【理由1:検索順位への影響】
Googleはビジネスプロフィールの「活性度」を評価します。口コミへの返信は、そのオーナーがプロフィールを能動的に運用しているシグナルになります。
Google公式のヘルプでも、口コミへの返信は推奨されています。返信率が高い状態を維持することは、ローカル検索での評価に寄与すると考えられます。
【理由2:返信は「口コミを書いた人」ではなく「これから来る人」に読まれている】
こちらのほうが重要です。
口コミ欄を読んでいるのは、まだ来店していない人です。彼らが見ているのは口コミの内容だけではありません。
これを見ています。
誠実な返信が並んでいる店は、多少低評価があっても信頼されます。逆に、返信がゼロの店は「客の声を気にしていない店」に見えます。
返信は、口コミ投稿者への返事ではなく、未来の来店客への意思表示です。
■ 返信の基本構造:4つの要素
どんな口コミにも、この4要素で組み立てれば形になります。
・1:要素=感謝、内容=来店と投稿へのお礼
・2:要素=具体への言及、内容=口コミ内の固有名詞(料理名・状況)を拾う
・3:要素=店側の情報、内容=補足・改善策・こだわりの説明
・4:要素=再来店の一言、内容=押しつけない程度に
2番が最重要です。 ここを飛ばすとテンプレート感が出ます。
「ご来店ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております」だけの返信は、返信していないのとほぼ同じ効果しかありません。 むしろ「機械的に処理している店」という印象を与えることすらあります。
■ パターン1:高評価(★4〜5)への返信 例文8本
高評価は簡単に見えて、実は差が出るところです。口コミ内の固有名詞を必ず拾ってください。
【例文1:料理を褒められた】
この度はご来店いただき、また嬉しいお言葉をありがとうございます。
「牛タンの厚み」に触れていただき、大変嬉しく思います。
仕入れから厚みの調整まで、毎日その日の状態を見ながら手切りしております。
そこに気づいていただけたことが、何よりの励みになります。
またお近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。
心よりお待ちしております。
【例文2:接客を褒められた】
ご来店ありがとうございました。
スタッフの対応についてお褒めの言葉をいただき、本人にも共有させていただきました。
大変喜んでおりました。
お客様お一人おひとりに合わせた接客を心がけておりますので、
そのように感じていただけたのであれば幸いです。
またのご来店を、スタッフ一同お待ちしております。
【例文3:雰囲気を褒められた】
この度はご来店、そして温かいご感想をありがとうございます。
「落ち着いて話せた」とのお言葉、大変嬉しく思います。
当店は席の間隔と照明の明るさにこだわっており、
ゆっくりお過ごしいただける空間づくりを意識しております。
またご友人やご家族とのお食事の際にも、ぜひご利用ください。
【例文4:記念日利用】
大切な記念日に当店をお選びいただき、誠にありがとうございました。
お二人の大切な時間に立ち会わせていただけたこと、
スタッフ一同、大変光栄に思っております。
またの記念日にも、ぜひお声がけください。
心よりお待ちしております。
【例文5:ランチ利用】
ランチのご利用、ありがとうございました。
「量が多くて驚いた」とのこと、ありがとうございます。
お昼はしっかり食べていただきたく、ボリュームを重視しております。
夜は同じ食材を使った一品料理もご用意しております。
機会がございましたら、ぜひ夜もお試しください。
【例文6:一人客】
ご来店ありがとうございました。
「一人でも入りやすかった」とのお言葉、大変嬉しく思います。
カウンター席はおひとり様にも気兼ねなくお過ごしいただけるよう
設けておりますので、そう感じていただけて何よりです。
またお仕事帰りなどにお立ち寄りいただけましたら幸いです。
【例文7:初来店】
初めてのご来店、誠にありがとうございました。
数あるお店の中から当店をお選びいただいたこと、
そして温かいご感想をいただけたことに感謝申し上げます。
季節ごとにメニューを入れ替えておりますので、
時期を変えてお越しいただくとまた違った味をお楽しみいただけます。
またのお越しをお待ちしております。
【例文8:常連客】
いつもご利用いただき、誠にありがとうございます。
こうしてお言葉をいただけること、本当に励みになります。
お客様に支えられて営業できていることを、あらためて実感しております。
これからも変わらぬ味と居心地をお届けできるよう努めてまいります。
またお待ちしております。
■ パターン2:低評価(★1〜3)への返信 例文9本
ここが最も重要で、最も難しいところです。
大前提として、低評価への返信は「投稿者を説得する場」ではありません。 これから読む人に対して、店の姿勢を示す場です。
【低評価返信の鉄則3つ】
・1:反論しない。 事実誤認があっても、まず受け止めてから事実を穏やかに補足する
・2:言い訳を先に書かない。 「忙しかったので」は最も印象を悪くする
・3:改善策を具体的に書く。 「精進します」では何も伝わらない
【例文9:提供が遅かった】
この度はお待たせしてしまい、大変申し訳ございませんでした。
ご指摘の時間帯は席数に対して調理の手が足りておらず、
お客様に不快な思いをさせてしまいました。
現在、混雑が予想される時間帯の人員配置を見直しております。
また、お待たせする場合は目安の時間をお伝えするよう
スタッフ全員に徹底いたしました。
貴重なご指摘をいただき、ありがとうございます。
【例文10:料理の味が合わなかった】
この度はご期待に沿えず、申し訳ございませんでした。
味付けについてのご指摘、真摯に受け止めております。
当店では出汁の風味を活かすため塩分を控えめにしておりますが、
物足りなくお感じになる方もいらっしゃることを認識しております。
次回お越しの際は、お好みをお伝えいただければ
調整も可能ですので、遠慮なくお申し付けください。
貴重なご意見をありがとうございました。
【例文11:接客態度への指摘】
この度は不快な思いをさせてしまい、誠に申し訳ございませんでした。
ご指摘いただいた対応について、該当のスタッフおよび
全スタッフに共有し、接客の基本を再度確認いたしました。
お客様に気持ちよくお過ごしいただくことが第一であるにもかかわらず、
それができていなかったことを深く反省しております。
お手数をおかけしましたが、ご指摘いただいたことに感謝いたします。
【例文12:店内が汚れていた】
この度は不快な思いをさせてしまい、大変申し訳ございませんでした。
清掃が行き届いていなかったとのこと、弁解の余地はございません。
現在、開店前と営業中の清掃チェック項目を作成し、
時間を決めて確認する運用に改めました。
特にご指摘のあった箇所については重点的に確認しております。
貴重なご指摘をありがとうございました。
【例文13:価格に対する不満】
ご来店いただき、またご意見をいただきありがとうございます。
価格についてご期待に沿えなかったこと、申し訳なく思います。
当店では産地を指定した食材を使用しており、
その分の原価が価格に反映されております。
お客様にとっての価値としてお感じいただけなかったのであれば、
説明が不足していたと考えております。
メニューへの産地表記を進めておりますので、
今後はより分かりやすくお伝えできるよう努めてまいります。
【例文14:事実と異なる内容(誤解がある場合)】
ご来店いただきありがとうございました。
そして、ご不便をおかけしましたことをお詫び申し上げます。
ご指摘の点について補足させていただきますと、
当日は貸切のご予約が入っており、17時からのご案内とさせていただいておりました。
入口の表示が分かりにくく、ご確認いただけなかった可能性がございます。
表示方法を改善し、事前告知も強化してまいります。
お手数をおかけし、申し訳ございませんでした。
ポイント:「それは誤解です」とは書かず、先に謝罪し、事実は「補足」として穏やかに置く。 読んでいる第三者には十分伝わります。
【例文15:他店と比較された】
ご来店いただき、ありがとうございました。
ご期待に沿えず申し訳ございません。
お客様それぞれに好みがあることは承知しておりますが、
当店を選んでいただいた以上、満足していただけなかったことを
真摯に受け止めております。
いただいたご意見は今後の改善に活かしてまいります。
ありがとうございました。
【例文16:予約対応への不満】
この度はご予約の対応で行き違いがあり、
大変申し訳ございませんでした。
電話でのご予約内容の確認が不十分であったことが原因です。
現在は予約時に人数・日時・ご要望を復唱し、
記録に残す運用へ改めております。
お客様にご迷惑をおかけしたこと、重ねてお詫び申し上げます。
【例文17:★のみで文章なしの低評価】
ご来店いただき、ありがとうございました。
ご満足いただけなかったようで、申し訳ございません。
差し支えなければ、どのような点が至らなかったか
お聞かせいただけますと幸いです。
いただいたご意見は改善に活かしてまいります。
■ パターン3:★のみ・無言の高評価への返信 例文3本
文章がないので拾える固有名詞がありません。ここは店側から情報を出すのが正解です。
【例文18】
ご来店いただき、また高い評価をいただきありがとうございます。
当店は毎朝市場で仕入れた鮮魚を使用しており、
その日のおすすめは店頭の黒板でご案内しております。
次回お越しの際は、ぜひご覧ください。
またのお越しをお待ちしております。
【例文19】
高い評価をいただき、ありがとうございます。
現在、季節限定のメニューをご用意しております。
月替わりでご提供しておりますので、
時期を変えてお越しいただくのもおすすめです。
またのご来店をお待ちしております。
【例文20】
評価をいただき、ありがとうございます。
当店は21時以降は比較的お席に余裕がございます。
ゆっくりお過ごしになりたい際は、
遅めの時間帯もぜひご検討ください。
またのお越しを心よりお待ちしております。
■ やってはいけない返信 5パターン
・1:NG例=「ご来店ありがとうございました」のみ、なぜダメか=固有名詞がなく、テンプレート感が出る。返信率だけ稼いでも信頼にはならない
・2:NG例=「そのような事実はございません」、なぜダメか=読んでいる第三者に「客と揉める店」という印象を与える
・3:NG例=「当日は大変混雑しており…」を冒頭に、なぜダメか=言い訳が先に来ると、謝罪が形式的に見える
・4:NG例=全ての返信が同じ文面、なぜダメか=一覧で並ぶため、コピペはすぐ見抜かれる
・5:NG例=低評価を無視して高評価だけ返信、なぜダメか=最も印象が悪い。 都合の良い声だけ拾う店に見える
5番は特に注意してください。 口コミ一覧は時系列で並びます。高評価には返信があり低評価には無いという状態は、一目で分かります。
■ 返信のタイミングと頻度
・返信までの日数:3日以内。1週間を超えると鮮度が落ちる
・返信率:100%を目標に。 選別すると前述の5番の状態になる
・文字数:100〜250文字程度。長すぎると読まれない
・低評価の返信:24時間以内が理想。 対応の速さそのものが評価される
■ まとめ
・誰に向けて書くか:投稿者ではなく、これから来る人
・最重要要素:口コミ内の固有名詞を拾う
・低評価対応:反論しない・言い訳を先に書かない・具体的な改善策を書く
・返信率:全件返信。選別しない
・スピード:高評価は3日以内、低評価は24時間以内
口コミ返信は、費用をかけずにできる数少ない集客施策です。ただし、毎日続けることが最も難しい部分でもあります。
私たち Dish Link は飲食店専門で、Googleビジネスプロフィールの運用代行を行っています。口コミの全件返信、週1回の投稿、プロフィールの最適化まで含めて、初期費用0円・月額10,000円でお引き受けしています。
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