一人の生徒の言葉が、私の教師人生を変えた

一人の生徒の言葉が、私の教師人生を変えた

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学び

「授業が面白くないのは、先生のせいです。」

昔、私は生徒から、そう言われた。

その生徒は、今、社会人になっている。

当時、私は高校で英語を教えていた。

授業中、一番前で寝ている生徒がいた。

さすがに私は、その生徒に注意した。

すると、彼は言った。

「授業が面白くないのは、先生のせいです。」

その言葉を聞いたとき、私は腹が立った。

授業が面白くないから、寝てもいい。

彼は、そう考えていた。

でも、私はその言葉を、そのままにしなかった。

「もしかしたら、本当に私の教え方が悪いのではないか。」

そう考えた。

そして、もう一つ、私の中に疑問が生まれた。

文法は理解しているのに、なぜ英語を話せないのだろう。

テストでは正解できる。
文法の知識もある。
単語も知っている。

それなのに、いざ英語で自分のことを話そうとすると、言葉が出てこない。

私は、このことをもっと深く知りたいと思うようになった。

そこから、私は英語教育について学び直した

仕事を続けながら、夜や週末の時間を使って学んだ。

修士課程に進み、さらに博士課程へと進んだ。

夜に授業を受け、研究を続けながら、教師としての学びを深めていった。

なぜ、そこまでして学びたかったのか。

それは、英語で自分の意見を言える生徒を育てたいと思うようになったからだ。

英語を正しく覚えるだけではなく、自分の考えを持ち、それを英語で伝えられる。

そんな生徒を育てたい。

そのためには、教師が一方的に説明するだけでは十分ではない。

私は授業の中で、生徒が自分自身について英語で表現する練習を取り入れるようになった。

また、ペアワークやグループワークを取り入れ、生徒同士で課題に取り組ませた。

相手の考えを聞く。
自分とは違う視点に触れる。

そして、同じ課題についても、違う見方ができることを知る。

そうした活動を通して、英語を「覚えるもの」から、自分の考えを伝えるために使うものへと変えていきたかった。

授業をしながら学び、学んだことをまた授業に戻す。

その繰り返しだった。

そして、研究を続け、博士号を取得した

振り返ってみると、あの生徒の一言は、私の教師人生を変えたのかもしれない。

当時は腹が立った。

でも、その言葉がなければ、私は「どのように指導したら生徒が英語を話せるようになるか」という問いを、ここまで深く考えることはなかったかもしれない。

だから今では、彼の言葉を恨んではいない。

むしろ、感謝している部分さえある。

仕事をしていると、ときには、自分が聞きたくない言葉を受け取ることがある。

そのとき、それをただの批判として終わらせるのか。

それとも、自分の仕事を見直すきっかけにするのか。

私は、あの一言をきっかけに、自分の教え方を問い続けるようになった。

そして、学び続ける教師になった。

今振り返ると、あの一言が、私の「なぜ英語を話せないのか」という問いの出発点だった。


長年、英語教育に携わる中で、私は「英語を知っている」だけではなく、「英語で自分の考えを伝えられること」を大切にしてきました。

英語を学んでいるけれど、なかなか話せない。
自分の意見を英語で伝えられるようになりたい。

そんな方の学びにも、これまでの経験を生かして伴走していきたいと思っています。


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